
こんにちは、こあいざわです。
前回までは災害時の人、動物に対して
コメントしてきましたが、
考えてるうちに色々思う所が出てきまして、
今回からは何回かに分けて
【災害】に対するモノついて
私なりの考え方をご紹介していこうと思います。
というものの、ここはリフォームや、
インテリアについて語るブログですので、
大きく外れるつもりはありませんが、
その中に限ったとしても
今後数年も経たぬうちに
いろんな概念が変わってくる可能性が
高く、それによって災害への意識も
変わってくるのではないでしょうか?
そしてそれはもう始まっている予感がします。
その証拠は2つ。
一つは若い人たちの意識。
若い人の中にある特徴で
【モノに執着しない】
という傾向があります。
今までの価値観だと
就職したらまず抱く夢が【結婚】です。
子供は何人欲しいとかのその次に【マイホーム】があり、
【マイカー】が欲しいとなります。
人によっては順番も違いますが、
おおかたこんな順番ではなかったでしょうか?
でもそれは【安定】いう大前提があった時代の思考ですし、
かといって現代に悲観してる事もなく、
若い人たちは非常にアクティブです。
最近では住むところにこだわらない
「ノマド」的な生き方を選ぶ人が多いとききます。
ネットカフェや車中泊、良くてコンドミニアムで年中暮らす人
つまり、【住所】を持たない
新しいタイプのホームレスが増えてきたと言います。
住所があったとしてもそこは
【シェアハウス】だったりします。
本人たちは意識してるのか知りませんが、
不動産を購入してその土地に縛られたくない、
住宅ローンや固定資産税に縛られたくない
近所付き合いや自治会に縛られたくない
と、思い立ったらいつでも移住できる
身軽な状態を維持しているように見えます。
【マイカー】も同じく、
自動車ローンに縛られたくない
自動車保険や税金に縛られたくない
車検や駐車場に縛られたくない
と、マイカーもまた、持ってしまうと面倒な
事が色々あります。
なので必要なときにだけ使える
【カーシェアリング】の人気が高いわけです。
こう見てみると【モノにこだわらない】人の
考えがわかる気がします。
今や確実に【マイホーム】や【マイカー】は
ステータスじゃ無くなっていますので、
持つ意味自体が無くなって来ているのでは
ないでしょうか?
マイホームでない限り
そこにとどまる理由もなければ
【リフォーム】なんてのも必要ないのです。
ひとたび災害が起きればその場から逃げたまま、
何もしがらみが残りません。
二つ目はテクノロジーの進化。
職人がコツコツ家を作る時代は
いずれ終わると思います。
全てがユニット化され、
家が【置くだけ】になるかもしれません。
現場では資材のユニット化が進み、
高度な技術を持たない職人でも
短期間で組み上げることが出来る
物が増えてきました。
大工によく言う【造作】って概念が
もう無くなるかもしれませんね。
いずれは大工も民芸品職人のレベルの扱いに
なる日も近いのかなと思います。
テクノロジーが進むと
同じく【リフォーム】なんて必要が
無くなるのではないかと思います。
なぜかというと、
【直すより交換】のとらえ方が進めば、
例えばトイレが古くなったら器具だけでなく
【トイレ室】ごとの交換に
なるかも知れないということ。
大きなくくりで考えればこれも
リフォームなのかも知れませんが、
もはや職人の出番は大幅に無くなりますね。
私は職人ではありますが、こうなった方が
住む方の為に良いと考えます…
なぜかというと…
屋根瓦が飛ばされてしまって、その先何か月、
何年と放置されたままの家が目立ちます。
これは屋根を直す職人が不足しているから。
職人はこれからも増えることは無いでしょう。
ブルーシートで覆ったとしても、
凌げるのは長くて一か月程度だと思います。
正直なところ、雨季だったら一週間と持ちません。
大事な家を守りたい気持ちは
私も持ち家なので痛いほどわかります。
でも木造家屋やすべての内装は
建材単位でみると、一度でも雨に浸かると
絶対に使用できないのです。
水に浸かった木材は狂います、
そしてカビてしまいます。
同じく天井材や壁材に使われる石膏ボード。
これも水に浸かったらたちまちフニャフニャに
なってしまい、使い物になりません。
それだけでなく、同じくこれも激しくカビてしまいます。
床材も、窓枠も同じく形が変わってしまいます。
屋根が飛ばされて中まで雨に打たれた家は
強度が極端に下がります。
辛いけど…
直したところで費用もたくさん掛かるし、
安全には生活できないのです。
今の技術のままだと復興には非常に時間がかかりますし、
居住者様達は精神的にも体力的にも、そして経済的にも
大きな負担となります。
住宅がカプセルの様にそっくり交換が出来るようになれば
いろんな問題が解決に向かうと思います。
豪雨、台風、地震、火事
そのすべてに耐えられる住宅がこれからは
必要です。
未来の住宅は具体的にどうするか?
災害にあった今だからこそ真剣に考えていかなければ
なりません。
次回も災害に強い家について考えていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。