人種による差別。
いつから始まったのか分かりませんが、
顕在化してきたのは、アメリカ独立戦争のあった辺りからでしょうか
白人と黒人。
60年代のアメリカではこれが大きな社会問題となっていましたよね。
90年初頭のロス暴動もこれが引き金となったのも記憶に新しいです。
南アフリカではアパルトヘイトという悪しき制度がありました。
人類みな平等。
とはいえ、そうはいえないような事例が多数存在しているのもまた事実です。
第二次世界大戦中にも悲劇がありました。
ゲルマン民族によるユダヤ人の迫害です。
これが、民族全体のアイデンティティを原点として引き起こされたわけではなく、
一人の独裁者の意志によって引き起こされたことに旋律を覚えます。
巧みなシビリアンコントロールの術を見につけたものは
おそるべき独裁者、支配者になることができる。
そんな悲観的で、無益な可能性に気づかされた事件だったと思います。
そんな中。
このユダヤ人に手を差し伸べた人物がいます。
日本人で知られているのは杉原千畝でしょうか。
この映画で出てくるシンドラーもそう。
この映画で秀逸なのはラストシーン。
それはシンドラーによって命をすくわれた人々が、シンドラーの墓に花を添えるシーン。
このシーンによって、この映画で描かれていたのが
架空の世界の話ではなく、現実に起きていたことなのだとリアルに、
あまりにもリアルに聴衆は感じることが出来るのだ。
歴史は繰り返すというが、
願わくば、この歴史は繰り返して欲しくない。
お子さんがいらしたら
ぜひ一緒にみてほしい作品です。
そしてご家族でこの映画について話し合ってみるのもいいかもしれません。