ガチャーネン ハインリッヒ(海洋堂)ウェザリング追加 | ガラクタメモリー

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プラモを塗ったり作ったり
ちょっとだけ役に立ったり立たなかったりきっと役に立たない場所

22年の年末から23年の年始にかけて行われたボークス主催のVKMコンテスト(ツイッター部門)に参加するべく、2022年4月に一度完成としたガチャーネンのハインリッヒに少し手を加えることにしました。

 

 

 

元のガチャーネンの塗装などについてはコチラをご覧ください。

 

せっかくのコンテストに参加するので、今までやったことのなかった表現を取り入れたいなと思い、とは言え基本塗装は済ませてあるし、何をすべきか考えてみた結果…オイル汚れの表現をやってみようということに

 

今まで雑誌やYoutubeの動画上で戦車モデルに対するウェザリングの過程でオイル汚れを施した作品は何度か見たことがありましたが、実際に自分でやってみるのはこれが初めて

 

まず何で塗るか?

タミヤアクリルやホビーカラーのクリアー系塗料やブラウン系の塗料を混色しながら模型表面に施す

エナメル系でアクリル系と似たようなカラーを使って施す

 

水性アクリルだと失敗した場合にリカバリーが難しい。特性から言ってエナメルの方がリカバリーが効きやすい。

ではどちらを使うか…?

手持ちの塗料と自分の技量で総合的に判断して、エナメル系を使用することに。

絶対どこかで失敗すると思ったし、一応は完成した作品なので、ここで失敗して完成品をオシャカにするのは嫌だなと。

実際に作業する前に雑誌や動画を入念にチェック。オイル系の汚れにどうやったら見えるのか、ここでしっかりイメトレ。

 

 

 

手始めにウェザリングカラーの(たしか)ステインブラウンを専用溶剤を使いつつ、濃淡を出して濃い所はかなりガッツリ、薄い所はかなり薄く

オイル的なものの汚れということは、可動部だったり、メンテナンスハッチのような箇所がメインになるだろうということで、汚しをやる箇所は必然的に限られますね

 

 

 

正面からだとこんな感じ。

 

 

 

オイル汚れだけだと締まりがないと思い、かなり派手にチッピング

使ったのはVICカラーのチッピングブラウンと(たしか)日本海軍21号色、(たしか)ガンシップグレー、赤、各色チッピング色以外は白を混ぜて明るくしてから使ってます

元々がかなりキレイに塗ってあったので、ここまで来ると成功するか失敗するかの2択で、後戻りは出来ませんので、やや緊張しつつ作業を進めていくことに

 

 

 

 

 

 

その後ウェザリングカラーのステインブラウンやグランドブラウンやラストオレンジにウェザリングペーストのウェットクリヤーを混ぜてオイルの照りツヤを出したり、まだ足りないかも?と思う箇所には風味程度にタミヤエナメルのクリアーオレンジを薄めに塗装

一応は染みついたオイルぽくは出来た様な気がしますが、初めてだったので勝手がわからず、意外と苦戦しました。

ウェザリングカラーは水性アクリルよりはリカバリー出来るとは言え、表面に残ることも案外多いので、失敗はなるべくしないように慎重に慎重に重ねました

 

 

そして完成したのがコチラ

 

 

キャノピー無し

 

 

 

 

 

 

 

 

アップで見るとどことなくサビの様にも見えますが、ガチャーネンが小さいので、少し離れて見るとツヤ感のあるオイルっぽく案外見ることが出来ます

色を9割ぐらい無くしたツヤのある塗料を塗っただけだと、ガチャーネンのサイズだと目立たないかもしれないので、ある程度強めの濃淡を出してよかったなと後から思いました。

 

コンテストの結果は当然ですが参加賞でした。まあ皆さん凄腕の方がかなり参加されているので、この辺は最初からわかっていることです。

23年の夏にもほぼ同様のコンテストが開催されたのですが、ツイッター部門は無くなっていました。

 

Xに改名以降は特に不安定な運営が続いていますが、ボークスさんとしては先を見越して、Xになる前にツイッターにひとつ区切りを付けたのかもしれません。

特にこれからは有料化が基本になるとか噂されていますし、Xユーザーの減少化やXに依存しすぎることで情報のやり取りに制限が出るリスクを減らしたかったのではないかなと個人的に思います。単純に管理が面倒なのもあるとは思いますが。

 

今後もファレホを使ったコンテスト自体はやっていく様ですが、今後は店頭での受付のみになるのではないでしょうか。

 

コンテストの結果はともかく、初めての表現を、事前に予想していた最低限のクオリティのライン以上になんとか持っていくことが出来て満足度は高いものになりました。

ネット上で活躍される凄腕モデラーさんの作品にはまだまだ遠く及びませんが、少しずつゆっくりながらも上達は出来ているのかなと感じた製作になりました。