7月21日(金)~25日(火)まで、帆船「海王丸」が宮古港へ寄港しました。
昨年は25年ぶりの来港でしたが、今年も来てくれましたよ
海王丸は航海練習船で、宮古海上技術短期大学校専修科の45名(うち女子2名)、小樽、館山などの海上技術学校乗船実習科68名(うち女子1名)の計113名が乗り、3ヶ月に渡る実習中です。
船首像の「紺青(こんじょう)」は、宮古市八木沢神社の樹齢300年のケヤキで作られたもので、横笛を吹く日本女性の姿をしています。
日本丸の「藍青(らんじょう)」の妹として作られ、能管により嵐を鎮め、航海の安全と実習生や乗組員の幸を祈り続けています
昭和57年に始まった日本丸(Ⅱ世)の建造を機に「日本丸と海王丸に船首像を贈る運動」が企画され、日本で初めて制作されたのだそうで、その船首像に宮古の木が使われるなんて深い縁を感じますね
22日(土)は船内一般公開、23日(日)にセイル(帆)を広げる「セイルドリル」が行われる予定でしたが、荒天のためセイルドリルは中止となり、日曜日も船内一般公開となりました。
写真は昨年のセイルドリルの様子です。昨年は「海の貴婦人」と称される美しい姿を見せてくれました。宮古海上技術短大の実習生も、地元で訓練の成果を見せたかったのでしょうね
セイルドリルは見られなくて残念でしたが、船内を見学してきましたよ
この舵輪の前は、人気の撮影スポット
船内一般公開には、土日共に800名以上の方が訪れ、藤原ふ頭が賑わいました。
25日(火)には出港セレモニーが行われ、山口小学校のスクールバンドが演奏を披露しました
平日にもかかわらず集まった多くの人が見守る中、離岸の際には「登しょう礼」が行われました。
実習生がどんどんマストに登っていきます
所定の位置まで登ったら、命綱をつけて横方向へ広がっていきます。
写真で分かりますでしょうか?立っているのは、ロープの上なんですよ
そして、帽子をとって「ごきげんよう~!」と3回挨拶します。
見送りに来た来客に対する謝礼の儀式なのだそうで、とても感動的です!
航海の安全を願わずにいられません
登しょう礼への返礼として、「ご安航を祈る」を意味する国際信号旗のビッグフラッグ(10m×7.5m)を使ってお見送りをしました。一番前でフラッグを持っていたのは、宮古海上技術短大の後輩たち!
きっと、マストの上からしっかり見てくれているはずですね!
「Bon voyage~!」と山本市長の声が響きわたる中、ゆっくりと進んでいきました。
「ありがとう、元気でね~!」「また来てね~!」とみんなで手を振って見送りました
宮古市のゆるキャラ「サーモンくん」と「みやこちゃん」も仲良く並んでお見送り。
是非、近いうちにまた来てほしいですね!
ごきげんよう、海王丸