児童数減少に伴い、宮古市の新里地区、茂市・蟇目・刈屋・和井内の4校が統合し、新年度から【新里小学校】が誕生します。
校舎は現在の刈屋小学校を一部改修して利用します。
冬休み中には、教室の増設や屋根の改修工事が行われていました。
この日作業をしていた建設会社の方は、ここ刈屋小学校の卒業生です。
母校の工事となると、より一層丁寧に仕上げてくれそうですね(笑)
震災後には、防災備蓄倉庫や太陽光発電システムが整備され、いざという時に避難所となる場所です。
3月19日(土)に、刈屋小学校の閉校式典が執り行われ、児童や卒業生、地域住民や来賓、歴代教員ら約250名が参列しました。
同小学校は、1875(明治8年)年に創立し、4,492名の卒業生を送り出しました。
その141年間の歴史に幕を閉じます。
会場のメモリアルコーナーには、30年前に取り壊された木造の旧校舎の写真や、当時の集合写真等が展示され、卒業生が懐かしそうに眺めていました。
昭和48年までは岩手県立宮古高等学校刈屋分校が併設されており、当時設置されていた看板も展示してありました。
式典後、閉校記念念碑を除幕し、来場者で校歌を合唱しました。
惜別の会では、30年前に当時の教員が作り継承されてきた「刈屋太鼓」を在校生が披露。
「刈屋太鼓」は、運動会や学習発表会、新里まつり等で披露してきましたが、これが最後の演舞となりました。生みの親である高橋先生も出席しており、久しぶりの刈屋太鼓に聴き入っていました。
閉校式は、蟇目小、和井内小が20日、茂市小が21日に行われ、地域と共に過ごした学び舎との別れを惜しみました。
新里小学校の開校式は、4月16日に行われる予定です。
統合する4校が集まっての交流学習【よつばの学級】を10年前から行ってきましたので、顔なじみの仲間75名で新たなスタートを切ります。
新しい校章には【よつばの学級】のクローバーをイメージしたデザインが選ばれ、新里の恵まれた自然に囲まれて元気に育つ子どもたちが団結して、新しい学び舎を創生する願いが込められています。
山あいにある学校周辺は、まれに熊の目撃情報があるため、児童全員に熊よけの熊鈴が配られています。鈴をランドセルに付けた子どもたちが登下校する時間帯は、鈴の音が響きわたります♪
自然豊かな地域ならではの風景ですね。
宮古市に住んでいることを誇りに思えるまちを、共に作っていきたいですね。