今回の高知酒蔵巡り、ご一緒したのは、
同じ土佐酒セミナーで航空券をゲットした、商社にお勤めの由美さん、
そして一日車でご案内くださった、高知県工業技術センターの上東治彦先生。
 
 
安岡酒店BLUESに伺ったあとは…なんと、1日で酒蔵を5蔵巡りましたよ!!
 
まずは亀泉酒造。
 
 
2か月ぶりの再訪ですが、西原会長のお元気な姿を拝見できました。
 
 
高知には18蔵ありますが、各蔵の酒造りデータを全て共有している、
というのも高知酒蔵の特徴の一つ。
 
この日も、上東先生が醪の成分を分析した資料を各蔵に渡すということで、
ちらっと亀泉酒造にも寄りましたが、ちょうど瓶詰をしていました。
 
そして、また少し試飲もさせていただきましたよ。
 
穏やかな西原会長の説明を聞きながらの試飲、楽しいひとときでした…。
 
 
今回も有難うございました!!
 
 
そして2蔵目は酔鯨酒蔵。こちらも2か月ぶりの訪問。
 
 
テイスティングルームにちらりと伺いましたが、やはり素敵な空間ですね…。
 
 
 

前回は、造りも丁寧にご案内くださり、試飲に加え、
酒粕ソフトクリームやドリンクもいただきました。
 
子連れでも楽しめるように、との工夫ですが、
敷地内に新たな建物を建てていく計画もあり、
未来予想図が叶えられていく工程を想像し、ワクワク音譜 これから益々楽しみな酒蔵です。
 

 
そして3蔵目は、久礼を醸す、西岡酒造店。
西岡大介社長がご案内くださいました。
 

すぐ近くには、久礼大正町市場があり、
海のすぐそばで獲れたての鰹がいただける食堂も沢山、多くの観光客でにぎわいます。
 
現在500石ほど造られていますが、うち県外での需要が7割と多め。

「久礼」は県外の飲食店用や地元向けとして、「純平」は地元向けに造られています。
 

これまで蔵人として西岡酒造店にいらした方が、今年から杜氏として造られています。
酵母は基本、自社で培養しているそうですよ。
 
1781年創業で、酒蔵は創業当時からそのまま、
地震にも耐えてきたとのこと。
 
 
この壁に使われている竹は、まさに250年ほど前のものだそう。
竹ってこんなに丈夫だったんですね…。
 
土に覆われている部分は、まだ緑がかっているというから驚きです。
 
 
戦争中、お酒が造れなかったときは、もろみ蔵で映画を上映していたそうですよ。

この絵は、昔の酒蔵のPRポスター。歴史を感じます…。
 
試飲も色々させていただきました。
 
地元の料理(鰹)に合う酒を目指し、
この土地の雰囲気を含めて地酒、久礼を表現したい、と西岡社長。
 
東京でも人気銘柄の一つですが、
今後は久礼の土地の空気感を思い出しながらいただきたいな…と思います。 
 
西岡社長が着ている、久礼オリジナルTシャツが面白い!!
 
 
お忙しい中、ご案内いただき有難うございました。
 
 
そのあとは、「桃太郎」を醸す文本酒造へ。
 
 
こちらでは、上東先生が資料を蔵にお渡しするとのことで立ち寄ったのですが、
文本憲助社長がいらしたので、少しお話伺うことに。
 
朝一で、高知市内の安岡酒店BLUESに訪問した話をしましたら、
安岡社長と音楽の趣味が合うんです~、と70年代に流行った音楽の話になり、
なんとギターを持ってきて歌ってくださいましたよ音譜
 
 
音楽の話になるととても笑顔で、本当にお好きなんだな~というのが伝わってきました。
もっとゆっくりお話したかったな…。
 

桃太郎は地元流通が殆どなので、なかなか東京でお会いできる機会がありませんが、
再会を楽しみにしていますビックリマーク
 


 
 
そして最後に、日本酒の無手無冠、
そして栗焼酎のダバダ火振を醸している、株式会社無手無冠へ。
 
杜氏の喜田和亭さんがご案内くださいました。
生産量は焼酎が1800石、日本酒が180石で、9割が焼酎なのですね。
 
20代の頃から焼酎も色々飲んでいて、
ダバダ火振も印象に残っている焼酎の一つだったので、
蔵に伺えてとても嬉しかったビックリマーク
 
 
 
なぜ栗焼酎なのか伺ったところ、昔は栗の名産地だったのだそう。
 
B級の栗は山に捨てられていましたが、
それを使って何かできないか、と相談を受け、
栗焼酎を造るようになったとのこと。

でも、栗は土地の広さを考えると収量が少なく、収入も少ないので、
収量の多い柑橘系を植えるようになり、栗農家が激減してしまったのだとか。
 
栗はブランド化していかないと、なかなか大変なようですね…。
 
現在、原料の栗は全て国産ですが、今後あえてイタリア産の栗を使って、
木樽で寝かせブランディングしたイタリア産栗の焼酎も造れないかと思案中だそうです。
完成したら飲んでみたいですね。

ちなみに、この機械は、かまぼこのすり身を作る機械をアレンジし、
蒸した栗の殻を外していくのに使われています。
 
渋皮まで上手くむけるのだとか。
色々工夫されているのですね…ビックリマーク
 
日本酒は、長谷川式の槽搾りで、
96枚の板の間にもろみの袋を入れて重ねていくとのことで、
板も重く、作業が大変だろうなと感じました。
 

それにしても、ほぼ一年休みなく、焼酎と日本酒を少人数で造っておられて…、
飲み手として有難く頂戴しよう、と改めて感謝の気持ちに。
 
 
丁寧にご案内くださり、ありがとうございました。

蔵の横には、直営の酒屋さんがあり、そこで無手無冠のお酒を販売しています。
 
 
 
試飲もできますし、おすすめですよ!!
 
 
 
 
ということで…今回初めて伺った酒蔵が3蔵、
1月の11蔵訪問と合わせて、高知の酒蔵18蔵中14蔵訪問いたしましたビックリマーク
(1月の酒蔵訪問の模様は…こちらでレポートしてます 1日目2日目3日目 )
 
土佐酒=辛口酒、ではありますが、それぞれの蔵に個性あり、
ストーリーや造り手の想いとともに、土佐酒のレベルの高さを肌で感じることができました。
 
酒造りの技術指導をされている上東先生がご案内くださったことも、
本当に贅沢で貴重な時間となり、大変勉強になり、酒縁に心より感謝です。 
 
ちなみに…移動中の風景がとても美しくてキラキラ
 

ブルートパーズのような、翡翠のような…キラキラ輝くブルーの色合いに魅きこまれます。
 
 
この綺麗な水を育む自然あっての土佐酒なんだなと、しみじみ感じました。
 
高知での食も大いに満喫しましたので、明日からはそちらをご紹介しますねニコ