1月、高知へ飛び、3日間で11蔵を巡りました。
その模様をお伝えしますね。

初日は朝9時に高知空港集合!
 
そこから車で向かう道中、なんともありがたいことに、
高知県工業技術センターの上東治彦先生が同行、
ご用意くださった詳細な資料をもとに、
高知の日本酒についてレクチャーくださいました。
 
上東先生は高知酵母を開発したり、
高知の全酒蔵の技術指導を長年に渡りされている、
土佐酒を一番知る方。
 
味わいの特徴、酒米や酵母のことなど…。
普段から高知の蔵元とお話させていただきながら、高知蔵の強い結束を感じていましたが、
全蔵の造りのデータを互いにシェアし合っている、というお話には驚きました。
 
予習ばっちりできたお陰で、各蔵を巡り目の前で造りを拝見しながら、
高知の日本酒のことを何倍も理解することができた気がします。

1蔵目に伺ったのは、土佐鶴酒造。
 
精米蔵含み4棟あり、現在14000石ほどの量を造っています。
全量自家精米で、7台の精米機が並んでいる光景は圧巻でした。
 
 
総杜氏長である、広島杜氏の池田健司さんの指導のもと、
緊張感ある現場で妥協のない酒造りがなされています。
 
 
色々なお酒を試飲させていただきましたが、
中でも私のお気に入りは、海洋深層水で仕込んだ吟醸アジュール。
 
柔らかい口当たりで、スーッと何の違和感もなく入ってくる優しい味わいが心地よくて、
スイスイ杯が進んでしまいました…。

紙袋やボトルデザインが統一されていて、オシャレですね。
 
 

 
 
続いては、土佐鶴酒造から車で5分ほどの距離にある、南酒造場へ。
 
南 知秀社長がご案内くださいました。
 
現在28歳、お父様の後を継ぎ酒造り3年目とのことですが、
南は全国にもファンが多いですよね。
 
 
久礼から移ってこられた杜氏さんは、
夏は高知の酒造好適米、吟の夢を作っているとのこと。
 
その 吟の夢の品質も高く評価されているとのことで、
米作りから酒造りまで、丁寧な作業がこの南の味わいに通じるのだな…と感じました。
 
 
ふと気づくと、上東先生、南社長、杜氏が造りについて真剣トーク。
 
大吟醸の造り時期でもあるため、各蔵の皆さん、上東先生に色々相談されてました。
 
 
そのあとは、美丈夫を醸す濱川商店へ。
 
生産量は現在500石ほどで全量特定名称酒。
大型の冷蔵部屋を4つ作られたとのこと。
 
蔵の中も伺いましたが、最新の設備も導入し、
原料処理から瓶詰ラインまで、清潔で素晴らしい環境でした。
 
テイスティングルームも新しく、
ラベルデザインも数年前に一新されて、統一感があり素敵ですね。
 
 
 
吟醸粕焼酎は、グラッパ、ならぬ、ライスクラッパ、と命名。
なるほどですね…!!
 
ブルーボトルのスパークリングはガスを添加していますが、
1週間ガスを入れ続けることでお酒にガスが溶け込み、
開栓したあともきめ細やかな泡が長持ちするとのこと。
本当に、繊細な泡が楽しめて美味しいのですが、
1週間もガスを入れ続けていたとは…驚きでした。
 
美丈夫入りのキットカット柚子風味もお土産でいただきましたが、
爽やかな柚子の香りで美味しかったです!
 
 
 
そして、土佐しらぎくを醸す、仙頭酒造場へ。
 
 
 
こちらでは、5代目の仙頭美紀社長から酒造りについて色々お話伺い、
試飲させていただきました。
旦那様が、製造責任者をされています。
 
 
土佐しらぎくは、辛口が特徴の土佐酒の中では珍しく、甘味を感じるお酒の一つ。
酸味とのバランスがよく、日本酒を飲みなれていない方にもお勧めですよ。
ラベルデザインも、かわいいですね。
 
なんと、仙頭社長と同じ大学、歳も一緒だということが判明し、ご一緒に一枚。
 
嬉しい出会いに、感謝です!!
 

初日は4蔵でしたが、それぞれの個性を感じられて大変勉強になりました。
 
お忙しい中、本当に有難うございましたニコ
(2日目に続く…)