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松田祐輔の徒然なる音楽だけ日記

音楽日記
TwitterやFacebookよりも少し詳しく思ったことを綴ります。



やっと梅雨入りをしたのようですね雨


僕はうっとしいとされてる雨も、あの音といい、雰囲気といい結構好きです。


さて、5月はピアノ・トリオを中心とした弦楽器の曲目をたくさん弾きました。


芸大同窓の小杉さん、豊田くんと


メンデルスゾーンのピアノ・トリオは久々に演奏しましたが、やっぱり昔の印象のまま、ピアノパートの壮麗さ、かつ難しさは健在でしたね💨

でも昔よりは、少し音が聴けるようになった気もします。

あと、指使いが弾きやすさ重視から、下属音と属音は繋げたいとか、アナリーゼ的なところから決定することが多くなっていた気がします。

逆に弾きやすさの守備範疇が広がったということかも知れませんが・・


この曲は簡単そうに弾かないとなんか変な感じもしますしね😂


月の後半には、あの能登地震のあった被災地にて、ボランティアコンサートへ向かいました。

音楽家の森ミドリさんのコーディネートです💐


そして、ヴァイオリニストは佐藤久成さん。

結構、普段音楽家の方々に囲まれて過ごしていますけど、やっぱり飛び抜けた存在です💨

会った人は皆、そう思ってるんじゃないかな?



終演後、久成さんと



随分、疲れましたが、鍛えられました😂

鉄は熱いうちに打て、という言葉がありますが、

常に熱くしておけば、いつでも打てるぞ!


とも言えますね🙆‍♂️


ただ、その時は斬れませんけど😅







歌の力が群を抜いて素晴らしい大隅智佳子さんに相応しい、ジョルダーノ作曲のマダム・サンジェーヌ、アンドレア・シェニエの公演が無事に終了しました。


大隅さんを見守る内山さんの背中が素敵です


バリトンの井上さんのソロ、アンサンブルも素敵で、内山さんが担当する雪崩のように押し寄せるアリアも持ち前の精神力で最後まで歌いきっておりました👏👏


終演してホッとひと安心



ささやかながら、アルテリーベ12周年の記念式典も行われ、良い雰囲気の中で終演することができました。


こうした音楽家たちが長い間歌える場を守りたいという方々によって、12年という月日が流れたのだと思います。

その気持ちはとても尊いもので、誰にも批判できるものではありません。

しかし、守りたいという気持ちは、大事なものを残すという志と共に、時代に取り残されて、飲み込まれてしまうという危機もあります。

アルテリーベも、そんな流れの真っ只中にあり、一人のビジネスパーソンとして冷静に見たときに、経営が大変厳しいものがあると感じています。


何かを守る為にはまずは自身に十分な余力がないといけない。

もしくは、確固たる発展していくヴィジョンがないといけない。


そして、大隅さんにとっては一番守りたいのはオペラの公演実行であり、僕にとってはピアノの上達です。

そこに1円でも多くの資財を投じなければいけない。

さらに、僕も大隅さんも共通して、仕事以上に家族の安寧が一番の大切なことです。

(仕事と家族がバーター関係になってしまうことは避けなければいけない)


アルテリーベのスタッフさんたちもとても献身的で素晴らしい空間を提供してくださっています。

今一度、この志によって辛うじて支えられいるという部分を見直し、明確にして、本来の誰もが豊かに働ける場として最盛期以上の場として発展してほしいと願ってやみません。


芸術の世界は、(飲食業界もそうかもしれませんが)志によって志が挫けてしまうケースが結構あるんです。


ちょっと警鐘っぽくなってしまいましたが、これは自分自身の演奏活動への警鐘でもありますので、皆様とも共有しておければと思い記しました。


芸術に、家族に乾杯!



3/3のリサイタルも終わって、3月の末にはメゾソプラノの高橋華子さんと初共演でした💐
曲目はアルバン・ベルクのDer Wein der Einsamen(孤独者のワイン)という難曲。無調にしては、所々音階の構成音が出てくる美しい曲。今のご時世にYouTubeを検索しても、伴奏はオケ版しか出てこない非常に珍しいピアノ伴奏での本番となりました。



それから間もなく、4月21日には三重県にある菰野(こもの)ピアノ博物館にてコンサート。
1899年製のベヒシュタインでのモーツァルトから始まり・・

1850年頃のショパンの愛した楽器、プレイエルにてショパンを。時折、お話しを混ぜながら。

地元在住のソプラノ、天野彰子さんにも数々の歌曲を歌って頂きつつ・・
無事に終演致しました☺️
昨年からのピアノの買い替えの時から考えていたことが今回の古楽器を使った演奏会に見事に合致して、とても充実した時間を送れました。
また、普段過ごしているわけではない土地にも関わらず、午前、午後と総勢120名のお客様にご来場頂けたことがとても嬉かったです💕

そして、たった今こちらのコンサートから帰ってきたばかりです↓


芸大の後輩たちによる、大集合、盛りだくさんのコンサートでした。
タイトなリハーサル時間で、素晴らしい演奏を繰り広げてくれたプロフェッショナルな歌に心がいっぱいです🎶

聴きにきてくださったお客様の中には、直接お話し出来た方々もいらっしゃって11月のディナーショー(笑)に是非行きます、と声をかけて頂けました🙏
そう、こちらのコンサートです↓


6回目となる、広尾シェ・モルチェでのお食事付きのコンサートです👏👏👏👏👏👏
もう6回目ですか😳
来年はエフゲニー・オネーギンの全幕を演奏予定なので、リスト編曲のエフゲニー・オネーギンよりポロネーズを入れました。
御多分に漏れず、大変な難曲です🥴
同じポロネーズでの、ショパンの傑作、幻想ポロネーズもプログラムに入っています。

リスト編曲は肉体的な限界を、ショパンの幻想ポロネーズは精神の解像度を上げてくれるとても良い題材です。

僕のライフワークのひとつ、是非ご来場お待ちしております🙇‍♂️