松田祐輔の徒然なる音楽だけ日記

松田祐輔の徒然なる音楽だけ日記

音楽日記
TwitterやFacebookよりも少し詳しく思ったことを綴ります。

7月、いよいよ本格的な暑さの到来です。


さてさて、テノールの榛葉樹人くんとはもう何年ものお付きあいになっていますが、コロナのちょっと前くらいから定期的に内輪のコンサートを開催しています。

だいたい2ヶ月に一回くらいでしょうか・・


昭和歌謡だけではなく、クラシックの曲ももちろん演奏しているわけですが、僕は歌謡曲に疎い方なので、榛葉くんを通して知る曲がたくさんありますニコニコ


今のところ、僕のYouTubeにはその中でも有名な3曲を載せています。


脅威の6万再生超えの『恋人よ』


『秋桜』


最近撮影した『黄昏のビギン』



YouTubeチャンネルの登録者数も、只今687人と地味ながら少しずつ増えていますアップ

榛葉くんとは、内輪の会以外にもエクシブ山中湖や三重県などの遠征もあり、僕としてもとても充実した日々を頂いております。

そして、次回の三重県はこちら照れ👇️



もう第3回目になるんですねー!
こうした会が、一回きりで終わらずにシリーズとして継続することがどんなに素晴らしいことか・・!
本当に感謝しかありません💐

クラシック音楽はどちらかというと、キリスト教から派生していることもあって、神との対話、人間という儚い存在がもつ運命との対峙、といった側面が強いように感じるのですが、歌謡曲はやっぱり人との繋がり、時代との繋がりを強く感じます。

8月には、前回のリサイタルのご縁で、北九州でリサイタルを行うこととなりました。とても恵まれた環境での演奏会です。


他にも年内はとても多くのコンサートに身を挟まれておりますが、少しでも多くの感動を皆様と共有出来るよう、臥薪嘗胆して参りたいと思います目



やっと梅雨入りをしたのようですね雨


僕はうっとしいとされてる雨も、あの音といい、雰囲気といい結構好きです。


さて、5月はピアノ・トリオを中心とした弦楽器の曲目をたくさん弾きました。


芸大同窓の小杉さん、豊田くんと


メンデルスゾーンのピアノ・トリオは久々に演奏しましたが、やっぱり昔の印象のまま、ピアノパートの壮麗さ、かつ難しさは健在でしたね💨

でも昔よりは、少し音が聴けるようになった気もします。

あと、指使いが弾きやすさ重視から、下属音と属音は繋げたいとか、アナリーゼ的なところから決定することが多くなっていた気がします。

逆に弾きやすさの守備範疇が広がったということかも知れませんが・・


この曲は簡単そうに弾かないとなんか変な感じもしますしね😂


月の後半には、あの能登地震のあった被災地にて、ボランティアコンサートへ向かいました。

音楽家の森ミドリさんのコーディネートです💐


そして、ヴァイオリニストは佐藤久成さん。

結構、普段音楽家の方々に囲まれて過ごしていますけど、やっぱり飛び抜けた存在です💨

会った人は皆、そう思ってるんじゃないかな?



終演後、久成さんと



随分、疲れましたが、鍛えられました😂

鉄は熱いうちに打て、という言葉がありますが、

常に熱くしておけば、いつでも打てるぞ!


とも言えますね🙆‍♂️


ただ、その時は斬れませんけど😅







歌の力が群を抜いて素晴らしい大隅智佳子さんに相応しい、ジョルダーノ作曲のマダム・サンジェーヌ、アンドレア・シェニエの公演が無事に終了しました。


大隅さんを見守る内山さんの背中が素敵です


バリトンの井上さんのソロ、アンサンブルも素敵で、内山さんが担当する雪崩のように押し寄せるアリアも持ち前の精神力で最後まで歌いきっておりました👏👏


終演してホッとひと安心



ささやかながら、アルテリーベ12周年の記念式典も行われ、良い雰囲気の中で終演することができました。


こうした音楽家たちが長い間歌える場を守りたいという方々によって、12年という月日が流れたのだと思います。

その気持ちはとても尊いもので、誰にも批判できるものではありません。

しかし、守りたいという気持ちは、大事なものを残すという志と共に、時代に取り残されて、飲み込まれてしまうという危機もあります。

アルテリーベも、そんな流れの真っ只中にあり、一人のビジネスパーソンとして冷静に見たときに、経営が大変厳しいものがあると感じています。


何かを守る為にはまずは自身に十分な余力がないといけない。

もしくは、確固たる発展していくヴィジョンがないといけない。


そして、大隅さんにとっては一番守りたいのはオペラの公演実行であり、僕にとってはピアノの上達です。

そこに1円でも多くの資財を投じなければいけない。

さらに、僕も大隅さんも共通して、仕事以上に家族の安寧が一番の大切なことです。

(仕事と家族がバーター関係になってしまうことは避けなければいけない)


アルテリーベのスタッフさんたちもとても献身的で素晴らしい空間を提供してくださっています。

今一度、この志によって辛うじて支えられいるという部分を見直し、明確にして、本来の誰もが豊かに働ける場として最盛期以上の場として発展してほしいと願ってやみません。


芸術の世界は、(飲食業界もそうかもしれませんが)志によって志が挫けてしまうケースが結構あるんです。


ちょっと警鐘っぽくなってしまいましたが、これは自分自身の演奏活動への警鐘でもありますので、皆様とも共有しておければと思い記しました。


芸術に、家族に乾杯!