相続バトル -359ページ目

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前回は悩んでしまいすみません。
でもどうしても考えてしまう問題であったのです。
今後も悩んでしまう部分があるかもしれませんが、こんな私でよろしければ、お付き合いの程よろしくお願い致します。


ただし、今すべてをさらけだして言えるのは『遺産分割協議』に関してです。
その部分に関しては会話を全て公表したいと思います。
他の日の会話に関しては要約します。
『遺産分割協議』を読み、人のどろどろした部分を汲み取って頂けたらと思います。
そして遺言状がどれだけ大事かと感じて頂けたらと思います。


というわけで、一回目から一週間後の二回目の遺産分割協議の内容です。



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2006.06.25。


前回同様、高そうな服を着てきたレッド。

もちろん今回も初めて見る服です。

俺に金を返す前に、またそのような服で来るか…。

というか、そんな服を着てきたら全員が証人になるのにな。

そんなことより、自分を良く見せようとするレッド。

『お前…、本物だよ』『もう、向こう側の人だよ…』としか思えなかった。

浪費家の思考回路は理解できない。



そして会計事務所に皆が集まり、私は前回言われたように紙に書いた自分の思いを読み上げた。



ブルー2
「全ての固定資産及び権利と、B信用金庫の出資金、現金預金の中から借地の更新料としての1,000万円と、残り***万円の、できれば9分の1以上を相続したいと思っています。

商売・我が家の継続のためには、もうじき支払う更新料の1,000万円は別口として計算して頂きたいと思います。
なぜなら、祖父の築き上げた商売とこの家屋を今後も引き継ぎ、存続させていくつもりでいるからです。
私は父の死後、商売を引き継ぐ決心をし、そのことを祖父に伝えたら喜んでいました。
そのようなこともありましたし、自分が起こした商売を引き継いでもらうことが祖父の希望であることは、祖父を知ってる人は誰もが想像できるものだと思います。
(祖父は)書面として残こしてはいませんが、当たり前すぎますので、祖父もあえて『書面にする必要がないと判断した』と私は思っています。


130㎡の土地と出資金も、仕事上、今後銀行から借り入れをするときに備え、担保として必要と思ってます。
そうでないと、いざという時に商売も家屋も存続は困難だと思ってるからです。
また共有財産とする方法もありますが、今はいいかもしれませんが将来的なこと考えると、トラブルになる可能性がありますし、それを解決するのに時間やお金、精神的なエネルギーを消費し、それが原因で仕事に影響が出て存続が困難になることもありますので、共有財産としての考えは持っておりませんし、それは避けたいと思っています。
また***万円の9分の1以上も、法事などお寺との付き合いで必要になりますし、家屋以前に、ブルー家の本家として、維持及び繁栄させるために必要だと判断したからです。


小さいときから私は本家としていつか家業を引き継ぐので、将来やりたいと思えるようなことがあっても考えないようにしてきました。
それで家業を継いでから今日まで頑張ってきました。
これからもそのつもりですが、もし今後転職となると、就職条件として35歳までという企業が多いので年齢的に厳しくなりますので、この仕事を続けられないと困ってしまいます。


また経験した人はわかると思いますが、介護も大変でした。
祖父の認知症が始まったときは、私が吐血したり、母も私も介護うつのようになって大変なときもありましたが、でも本家としての責任もあり、在宅介護を家族3人(私・母・ブルー3)で協力しあい3年間頑張り続けました。
その後は祖父は2年間施設に入ることになりましたが、見舞いの際も、認知症が始まる前と同じように接したつもりです。

以上のことも踏まえて、皆さんに私の希望を理解して頂けたらと思います」



私はあくまで商売と、この家の存続を希望することを伝えたつもりです。

それらの存続のために必要なのは、借地権とその次期更新料、130㎡の土地、B信用金庫への出資金です。

そして残った現金預金の***円を皆で分けてもらえませんか?ということです。


人によっては「借地の更新料はお前の収入から払え」かもしれないけど、私は祖父の介護を始めてから収入が1/3以下に減りました。在宅介護というのは、そういうものであると思います。

年収が100万近くなったので、いわゆるワーキングプアです(でもやるべきことをしたと思っているし、収入が減っても恥ずかしいとは思っていないです)


そういうこともあり、私の収入から更新料を払える自信はありません。ほぼ不可能です。

正直、借地に関しての更新料を考えたのは祖父が亡くなったあとです。

『最低20年で更新・更新料の目安としては借地権価格の5~10%』

これを知ったのも祖父の入院中(入所中?)です。

私の努力不足・勉強不足もあったかと思いますが、在宅介護が始まると、疲れきってそれどころではなかったのです。





部長
「レッドさんのほうの希望は?」


レッド
「はい、あのー、もちろん一応書いては来たんですが、あのーブルー2くんが一生懸命やって、真面目な子ですから、あときちんとやってくれるっていうのも確信してますし、それはもちろん大変なのはわかってます。
でもやっぱり一応権利として、えー・・・3分の1、遺留分、それは頂きたいと思ってますので、私もいろんな思いを父…、両親の話を聞いて、いろんな思いを…。
まぁ、やっぱりみなさん、それぞれ立場で感じることや思うことがいろいろでしょうけれども、私なりにきちんと父の・・・してきた・・・、両親の話で・・・、話で言ってくれたこと(130㎡の土地を私に譲ること)をきちんと私は受け継いでいきたいな、と思っております。
それであのもちろん、ほんとに大変だったと思います、介護って。
うん、それはもちろんほんとによくわかります。
うんでも、あのーまぁ正直な話、入院するときに私に何の相談もなかったんですよね。
で、決まっちゃってから私は相談をこう新たに・・・なんていうのかな。
『ここに入れるから』っていう話を聞いて、ちょっとびっくりはしたんですが。
でもまぁ、ちょっと商売をしながら面倒を看るというのは看れない…」



ここで嘘ばかりを言い続けたレッドに対して我慢できなくなった私が挙手。



レッド
「ごめんね」


ブルー2
「その件はレッド叔母さんに了解を得てから話を進めましたので、今のは間違いです」


レッド
「でも最初にもう、あのー、介護さん(『にんじん』の介護士)だっけ? “なんとか会”って人。
で『ここにもう入れることに』って、ブルー2くんのお母さんから直接聞いたんですよ。聞いたのね。
でも『ここに、とてもあの、仕事しながら面倒看れないからここに入れることに決めたから』と言って、ブルー2くんのお母さんと二人で見に行ったのね。


だからそのときにどうしようかって相談を受ければ私も気持ちももちろん違ったし、いろんな、それまでのいろんな私なりの積み重ね・・・んー 親から聞いて・・・。
ま、それはそれ。
もちろんね、あのー、両親は一緒に住んでる者に面倒看てもらうんだからって、やっぱりよく言ってました。
うん、だから、それはほんとに、あのー、ありがたいと思ってるし、
こないだ、あの、先週も言いましたけど、感謝してますし。

面倒看るというのは私も主人の両親と一緒に生活してたので、大変なのはよく重々わかってますし。


ブルー2
「(は?一緒には生活していなかっただろう
)」


でも今までやっぱり、両親に言われてきた、本来ならば、まぁあのー部長さんがおっしゃるように、その流れで130㎡の土地はお前(私)にやるとか、んー、お金はこれだけお前にやるとかっていう話はいっぱいあったんですね。


んー、だからそれはそれで、まぁね、いろんなお話もあったでしょうが、って先週おっしゃいましたけど、ほんとに確かに、それはそれでもう過去のことですし、あのー納得して、そういう話もあったけどって流さなきゃならないってもちろん思ってますし、でも、んー、まぁちょっといろんな思いを今日お手紙ですごく見て頂きたくて書いてきたんですが、でもできたらそれ、まぁね、円満解決のほうがいいかなとはもちろんほんとはもちろん思ってますから、で、ブルー2くんが言うようにこれから後を継ぐっていうのはあの先週の税理士先生のお話にもありましたけど、後を継ぐというのは大変だと思うんですよ。


たしかに自分で起こしたことじゃないのを受け継いでいかなければならない分、それもよく、たしかにわかってるつもりなんですが。
まぁできたら…、できたらじゃなくね。
やっぱり私も今までのいろんな両親の言葉とか、気持ちとか、積み重なってきた分、やっぱり遺留分の3分の1は・・・返事として最低限度…」




嘘ばかりではなく、法定分の3分の1と、遺留分の6分の1を混合しているレッド。
そして、自分の気持ちを言わずに理解してほしいということで、あからさまに自分の希望額を言わないレッド。
土地が欲しいだけじゃ話が進まないんだよ…、まどろっこしい。
土地を売るべきだとか、いくら欲しいとか言ってくれ。
『私の気持ちわかって』という奇麗事じゃ済まないのがわかっていない。
言いたくないのなら黙っていればいいのに、それでも自分を良く見せようとするから余計にこんがらがる。
甥や姪を目の前にして、いい叔母を演じようとしている。


『みんな、私の主張を受け入れて(従って)』

まさしくこんな感じです。


でもその場にいる他の相続人達は、レッドの主張を受け入れたら、私が祖父の始めた商売を継ぐだけでなく、この家も失うことを理解してくれたためか黙っていてくれていた。



ブルー2
「レッド叔母さん、ちょっといい?
手始めに病院行ったのは2人じゃなくて、4人で行ったよね」


レッド
「最初は、最初は(ブルー2くんの)お母さんと2人で、それで3人。3人で。
最初にお母さんと2人で行ったの。でそのあと、ブルー2くんと3人で行ったの」


ブルー2
「おじいさんの妹は?」


レッド
「いない」


ブルー2
「いなかったっけ」



(この辺は分かりずらくてすみません。当時の私は介護疲れもあり記憶が飛んでいました。スルーして下さい)



レッド
「それは入院の時。祖父の妹と一緒に行ったの」

「それであの父も大変な思いして、一代でやっぱり築いてきた人ですから、だから、家にとっても執着があったんですね。それでー…」


部長
「でもーうん、気持ちはわかるんだけど、そのー」


レッド
「現実として確かにね、それで…、あの違う。
今の話の流れで、今あの、話しちゃったからあのお話しただけなんですけど。
やっぱり、あの入院するときに検査入院っていう話で入院して、でもう、それこそ私が行くたんびに、祖父が『家に帰りたい帰りたい』って言ってたんですよ」


部長
「それはみんなどこのね、人も言うけど、商売をしてなければいいんだけど。
お店がね、自宅が離れてるから。
誰かが一人つきっきりになって犠牲になる者がいない限りは無理なのね。
だから手があっても今はもう一緒になってあれになってきたらば、もうちょっと、手つけられないし体が大きいから。
まぁ今まで介護をして看てるだけで。
おそらく、家族の人は体がそれぞれが具合悪くなったんだろうと思いますよ。
もうみんな、大概、腰痛めてしまうからね」


レッド
「それはよくわかります」


部長
「でもよく頑張って、あれして、看てたと思いますよ。
2年や3年じゃないんですから。
もうおじいさん商売しなくなってから、ブルーさんに代わってからずっとだからね。
だからそれをみんなが減らさないように、まぁお店を守ってきた人たちはやってきてくれたんだと思うの。
それだから、一生懸命残してきて、あれしたものをそのまんま、おじいさんが亡くなるまで置いてあったんだと思いますよ。
それぞれの思いはみんなあると思うの。
ただ、まぁあとを存続させてくために、みなさんの協力を多少なりともしてあげてほしいなと思いますし、レッドさんの言う気持ちも分かります。3分の1ね。あれなのはね。
余裕があればおじいさんのほうも途中で、娘には大概どこでも息子にくれなくても娘にはくれるからね。
そうしたこともあったんだと思いますけど。
まぁ全部ここで3分の1というと、ちょっとあれ、なのである程度お互いが譲歩しながら決めていかないと決まんないじゃないかしら。

あとの方はどう考えてるの?
まぁお孫さん達もそれぞれ考えてくれてると思うの」



~~~しばし沈黙~~~



続く。



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祖父の介護には全くノータッチだったレッド。
そして避けるようにしていたレッド。
というか、何かある度に「私は腰の手術で…」「前回は右側だったけど、次回は左側を…」と言い出す始末。
もちろん「介護できなくてすまない」「介護をありがとう」の一言もない。


私は、
「手術跡見せろよ、おい!」
「どうせ嘘だろう、手術跡なんてないんだろ?」
と言いたいのだけど、調停や裁判にでもなることを想定すると言えない。


人は逃げ道を失うと、とんでもない行動に出ると思っています。
なので私は嘘を言う人には「そこに逃げてください」という場所を作りながら対応をしている。
というか、逃げさせているというのが正しいのかもしれない。
失うものがない人が取る行動こそが怖い。
その結果が調停であり、裁判であると思っています。


レッドは『私の気持ちをわかって』という傾向があるだけでなく、自分を良く見せようという才能もある。
自己中で八方美人なのです。
私が『レッドはこんなにひどい人だ』と証明してしまうと、レッドは全てを失ったと思い、お金に走るはずなのです。
その結果、私は仕事も住まいも失ってしまうことに…。

「今までの会話を録音している」と言いたいのだけど、今がそのタイミングではないのは分かっている。


線引きが難しいです。
私が出すぎて彼女から反感を買うと、まずいことになる。
出すぎずおとなしくしていると、彼女は調子に乗り言いたいことを言ってくる。


ピンチです…。