こんばんは。りったんです。




今さっき読み終わった作品なんやけど、この気持ちを忘れないうちに伝えなければと思ってしまうほどやった。





『あの角を曲がったところ』川唯東子 リブレ出版 2007年




とりあえず良かった!!
本当に良かった!!
いや~やられたね~!!
久々だわ、ホントいいよ!!



購入のポイントは、このデジタルの時代に、素敵なアナログな表紙だったことが目を引いた。



裏のあらすじも全く見ずに、何の先入観もなしに読んでみた。


いや~、次から次へと、予想できそうで、予想できない展開へ。
あれ?そうくる?
みたいな感じ。

パターン的にも、よくあるちゃよくある感じなんやけど、描き方がうまいから、逆に新鮮を感じたほどやったね。

久々にこの手のしっかりした作品を読んだ気がしたね~。
感動だ感動!!




これは是非、先入観を持たずに読んでいただきたい。
なので、あんまりネタバレ的なことを書きたくないのが本当のところ。
頑張って自重しながら、紹介させていただく。





事故で再起不能になりピアニストの夢を諦めた、高校生の岸本優哉と、恋人だった上司に捨てられ、会社も放り出された桐谷和顕。



お互いのことを何も知らないふたり。
共通項は、ふたりが出会ったとき、互いに不幸であり、誰にも言えずにいた辛さを持っていたこと。


そんなふたりが、安いドラマのように出会い、行きずりで体を重ねてしまう。


互いに避難場所のように、気が向いた週末だけ会い、傷を舐めあうように、体を重ねていた。
そして、だんだん互いに心を許しはじめていく・・・




ここまでは、よくある話や。
てっきり私は、傷を舐めあってるうちに、どっちかが相手のことを好きになって、そんで、ごちゃごちゃとあって、最後は丸くおさまる。みたいな読み切りを想像していた。
しかし違った。
これは長編ストーリーで、このあとからが話の本番や!!




そんなある時、桐谷が仕事を始めることになる。
その仕事が、高校の代用教員。
そして赴任した高校に、岸本がいた。
岸本は、桐谷に自分は19歳の予備校生だと嘘をついていた。
慌てる岸本に桐谷は、
「今後一切俺に関わるな」
と告げ、冷たく拒絶し、見事に割り切る。



余裕かましまくりの、ズルい大人の桐谷と、余裕の欠片もない突っ走り高校生の岸本。



そんなふたりが織り成す読み応え抜群の作品だ。





ちなみに、これ生徒×先生もの。

前に書いたんやけど、私的に先生ものって、好みじゃない。

萌えどころがよくわからないし、自分のツボじゃないから、あんまり良い作品に出会えない(←これが一番大きい理由やね~)。

しかしこれは違ったね~。
むしろこれは生徒×先生ものであるべきだ!!


この関係性がたまらなく話を面白く展開させた!!



そしてだ、このふたり、
乙女攻×ドS受
なんやけど、これがまたいいんだわ~!!


ドSの受にこんだけ萌えたのも久々だ。





この下以降、若干ネタバレを含みます。
ごめんなさい。
自重できませんでした。
いっぱいスクロールしますので、読みたくない人はスルーでお願いします。

















































教師と生徒。
罰せられる大人と罪を負えない未成年。
世の中にバレてはいけない関係。


大人の桐谷はこの関係の危険性を理解してるから、気持ちにセーブをかけ一歩踏み留まろうする。
一方、現実感のない子供の岸本は、気持ちに素直に突っ走ってしまう。


そんな子に必死に口説かれたら、おちるのは当たり前や!!
仕方ないって桐谷。


しかし、世の中にバレたときに、どうなるか考えたことあるか~岸本。


何もかも捨てて先生をさらいたい。
でもそれができない非力さに気付いて、自分が子供だと思い知ればいいよ~。
そして大人の階段を登ればいいよ~。



ふたりが再会を誓い、別れる場面は、一瞬ウルっときたって!
切ないんですってば!!


そして、タイトルはそこに繋がるんやね~!!
って叫んだって私!!



なんだこの萌えは!!



生徒×先生っていいんやね~!!
知らなかった~!!
気付いてなかった~!!


そして年下攻は、やっぱり最高だ~!!
将来的に、イイ男になっていくだろうことを、感じさせるんですもの~!!
岸本、イイ男になれよ~!!



とにかくいい作品を読んだ。
最高だった!!
と思わず叫びたくなるね!!

こんばんは。りったんです。


ここ数日、気付いたら寝てるという生活。


昨晩もいつ寝たかは、全く知らず、部屋でゴロゴロ漫画を読んでいたら、いつのまにか睡魔に襲われ寝ていた。
(おそらく9時~10時の間ぐらいで爆睡していたと思われる。)


母が朝方まで、私の部屋に電気がついてるのを不信に思い、覗いたら思いっきり寝ていたらしい。
「電気代もったいないやろ!」
と怒られた。
そりゃそうだ!!


そんなわけで、更新ができず。
今日は起きてるので、ちゃんとします。






『木曜日の恋人』 村上左知 光文社 2007年



読み切りが何作か入ったこの作品。あいかわらずの村上左知作品って感じがして楽しめた。
私は村上左知が何気に好き。




表題作は、年の離れた幼馴染みで従兄弟同士のお話。


歯科医の耀司(ようじ)は、10歳も年の離れた幼馴染みで従兄弟で、まだ高校生の誠(せい)が初恋の相手。


自分の汚い気持ちがバレるのが怖くて、実家から出てきた耀司。



そんな耀司の勤める診療所に、誠が現れたところからお話は始まる。



実家が老舗和菓子屋の耀司は、誠が家族から頼まれて、自分を家に呼び戻すために来たのだと思う。



せっかく来たのだからと、検診をすると、治療が必要な箇所があり通院することになった誠。
耀司は、家の近くに通うことをすすめるが、誠が休診日の木曜日に治療しに来ると言って、帰っていく。



姿を見ると、気持ちが強くなり、やっぱり好きだということを自覚する耀司。




ある日の診療中、
「なんで帰って来ないのか・・・なんとなくわかってる」
と誠に言われ、指を甘咬みされた耀司は、勢いのまま、診療台の上で誠を犯してしまう(笑)。


ちなみにこの場面、
「どこのAVやねん!」
っとつっこみを入れたくなるが、さすがは村上左知なので大丈夫。
変ないやらしさはなく、いい感じの色っぽさがあった。


このお話、耀司×誠なので、年上攻×年下受なんで、基本的にそんなに私の好みの掛け合わせじゃなかったが、ヘタレ攻と、気の強い男前受がいい感じだったため、これがなかなか楽しめた。





あと良かったのが、

【隣りのあの人】

という作品。


ノーマル有間くんと、リーマン眼鏡でゲイの佐伯さんのお話。


マンションに越してきたばかりの有間くんが、隣りの部屋から聞こえてくる、悩ましい声に
「色っぽい声だな」
と思っているところから、話は始まる。


その悩ましい声の主が佐伯さんという人で、どうやら隣人タナカから酷いプレイ(セックス中に殴る的な)を強要されていることを知る。

有間くんが、隣人タナカが居ぬ間に、佐伯さんを奪い取るというお話。
ちなみに隣人タナカは、後ろ姿程度にしか出てこない(笑)。



くっつくまでのお話と、蜜月期のお話があり、たいへん楽しめた。



有間くんの佐伯さんに対する甘やかしさ加減や、愛の表現や、妙にエロいところなどが、私のツボをついてくれた!!


名ゼリフがこちら。

「大事にしたい・・・なんでもする。大事にさせて」
とか、

「匂いとかしちゃう?どんな匂い?かがせてよ」

とか、

「誰にも渡さないでよ。誰にも渡さないから」

とか、

良いセリフを言ってくれるんだな~有間くん!!



そして、佐伯さんの妙に薫る色気と健気さ、顔を赤らめる表情など、グッとくるところが多かった。
あと、佐伯さんの内に秘めた情熱。これが良かった!



村上左知の描く受の多くに共通してる部分が、

《内に秘めた情熱》

これだと思う。

おそらくこの部分が、私のツボをいい感じに押してくれるようだ。





村上左知は、名前買いするほど、好きな作家のひとりだ。

この作家の、素晴らしいところは色々ある。
上記に書いたように、うまい具合に私のツボをついてくるところもそのひとつ。
でもやっぱり一番は、読み返すほど、作品に味わいと良さを感じるところだと思う。


だいたいパターン的に、
一度目の読後は、
「まあ良かったな」
程度で終わる。
が、日にちをあけて、再度読み返したときに、
「あれ?こんなに良かったっけ?」
といつもなる。不思議だ。


今回のこの作品も、最近出た村上左知の新刊を読み終わったあとに、久々に読み返してみようと思い手にしたところ、
「あれ?いいやん!」
ということで、今に至っている。


これからも楽しませてくれることを大いに期待する。
こんばんは。りったんです。


久々に書評です。




『愛の言葉も知らないで』本庄りえ 芳文社 2008年




この作品、シリーズものみたいなんですが、私は前作読んでませんが、全然読んでなくても、大丈夫な仕上がりでした。




表題作は、帯とあらすじで期待できるかも?!
と思って、手にしてみたんですが、予想に反して残念な感じでした。

期待を持って読みすぎたのが、よくなかったようです。




成績優秀で学年トップを争う生徒会副会長の小嶋と、クラスメイトで人当たりがよくて、進学校にいながら就職の道を選んだ倉田のお話。



従順M攻に眼鏡S受。



受験に向けて、イライラしている小嶋に対して、少しでも気楽な気持ちを持ってもらえれば、と遊びに誘う倉田。
その結果、遊びすぎたせいなのか、成績が落ちた小嶋は、倉田のせいだと言って、彼を襲う。
(ちなみに小嶋受で倉田攻なので、小嶋が上に乗っかる形。)
この事件をきっかけに、気付いたらあっという間にくっついていたという、スピーディーな話展開。



ふたりの気持ちが近づいていく様は、もっと丁寧に描いて欲しかったです。

視点は、小嶋からなんですが、えっ?なんで?一体いつ好きになってたん?みたいな感じでした。




あとですね、キャラがあんまり立ってなかったんです。
キャッチやあらすじの印象から入ったせいもあるかもしれませんが、なんか中途半端な感じがありました。



ちなみに帯のキャッチが、
「眼鏡の下にはドSのハート」

さらに、あらすじには、
「互いに気づかず持っていたドSとドMのハート。エスカレートするプレイで愛も絆も・・・」


とか書いてあったわけですよ。


設定的(キャッチやあらすじ的)には、ドSとドMなんですが、言うほどでもないんです。


しかもエッチシーンで、受が攻を縛って、騎乗位という場面があるんですが、本来ならたぶんここ相当な萌えシーンなはずなんですよ。
でもですね、ふ~んで流してしまいました(私的にですが)。


やっぱり、SM的要素を含ませるなら、肉体面よりも、もっと精神面から斬り込んで描いた方が、読みごたえがあって面白いのにと思ってしまいます(私的にですが)。



花音で、この手の要素を組み込むと、こんなものかな~と思ったりもしますが、残念でした。




その分、表題作のあとに載っていた、義理の兄弟の話はよかったです。


親の再婚で突然兄弟になった、康太(兄・受)と博斗(弟・攻)のお話。


無愛想で口下手でムダにデカイ博斗の、じっとりとくる康太に対する愛がなんともよかったです。


強気に出たかと思ったら、康太に「待て」を言われたら、捨てられた犬みたいになる博斗が可愛いんですよ。


こちらの作品は一見の価値ありです。







最後に、本庄りえ作品についてなんですが、実はこの作品の前に読んだものもいまいちだったので、今度こそは!と期待をこめてたんですよ!

絵もキレイで、アタリハズレはあるにしろ、なかなかいい話も描きますしね。

表題は残念でしたが、次の作品に期待を持ちます。