こんばんは。りったんです。


久々に書評です。




『愛の言葉も知らないで』本庄りえ 芳文社 2008年




この作品、シリーズものみたいなんですが、私は前作読んでませんが、全然読んでなくても、大丈夫な仕上がりでした。




表題作は、帯とあらすじで期待できるかも?!
と思って、手にしてみたんですが、予想に反して残念な感じでした。

期待を持って読みすぎたのが、よくなかったようです。




成績優秀で学年トップを争う生徒会副会長の小嶋と、クラスメイトで人当たりがよくて、進学校にいながら就職の道を選んだ倉田のお話。



従順M攻に眼鏡S受。



受験に向けて、イライラしている小嶋に対して、少しでも気楽な気持ちを持ってもらえれば、と遊びに誘う倉田。
その結果、遊びすぎたせいなのか、成績が落ちた小嶋は、倉田のせいだと言って、彼を襲う。
(ちなみに小嶋受で倉田攻なので、小嶋が上に乗っかる形。)
この事件をきっかけに、気付いたらあっという間にくっついていたという、スピーディーな話展開。



ふたりの気持ちが近づいていく様は、もっと丁寧に描いて欲しかったです。

視点は、小嶋からなんですが、えっ?なんで?一体いつ好きになってたん?みたいな感じでした。




あとですね、キャラがあんまり立ってなかったんです。
キャッチやあらすじの印象から入ったせいもあるかもしれませんが、なんか中途半端な感じがありました。



ちなみに帯のキャッチが、
「眼鏡の下にはドSのハート」

さらに、あらすじには、
「互いに気づかず持っていたドSとドMのハート。エスカレートするプレイで愛も絆も・・・」


とか書いてあったわけですよ。


設定的(キャッチやあらすじ的)には、ドSとドMなんですが、言うほどでもないんです。


しかもエッチシーンで、受が攻を縛って、騎乗位という場面があるんですが、本来ならたぶんここ相当な萌えシーンなはずなんですよ。
でもですね、ふ~んで流してしまいました(私的にですが)。


やっぱり、SM的要素を含ませるなら、肉体面よりも、もっと精神面から斬り込んで描いた方が、読みごたえがあって面白いのにと思ってしまいます(私的にですが)。



花音で、この手の要素を組み込むと、こんなものかな~と思ったりもしますが、残念でした。




その分、表題作のあとに載っていた、義理の兄弟の話はよかったです。


親の再婚で突然兄弟になった、康太(兄・受)と博斗(弟・攻)のお話。


無愛想で口下手でムダにデカイ博斗の、じっとりとくる康太に対する愛がなんともよかったです。


強気に出たかと思ったら、康太に「待て」を言われたら、捨てられた犬みたいになる博斗が可愛いんですよ。


こちらの作品は一見の価値ありです。







最後に、本庄りえ作品についてなんですが、実はこの作品の前に読んだものもいまいちだったので、今度こそは!と期待をこめてたんですよ!

絵もキレイで、アタリハズレはあるにしろ、なかなかいい話も描きますしね。

表題は残念でしたが、次の作品に期待を持ちます。