こんばんは、ヘチマです。
昨日、今日と寒い日が続きますね~。
体調崩さないように気をつけねば。

ところで本日久しぶりに書店にいったら、
Unit Vanillaの新刊が出てるじゃありませんか!

『硝子の騎士 アーサーズ・ガーディアン』Unit Vanilla 大洋図書 2008年





いや~小説版は「SASRA」以来なんで、もう大興奮。
Unit Vanillaはすんごいんですよ。
和泉桂、岩本薫、木原音瀬、ひちわゆかの人気BL小説家4人が
組んだユニットで、「SASRA」で活動開始しまして、
今は幻冬舎の漫画の原作とかもしています。
この超有名&人気作家が4人で書いているってのがすごいね。
漫画家はちょこちょこいますけど、
小説家のユニットって珍しいですよね。新しい試みです。
一般書では岡嶋二人くらいしか知らないし、BLでは聞いたことがなかった。

さらにヘチマ的にびっくりしたのは、出版社が1社じゃなくて、
リブレ出版~幻冬舎~大洋図書と3社にも渡って活動していること。
一応リブレ出版でデビューしたことになるんで、
数年はその出版社で活動するもんだと思ってました。
だから第2弾が幻冬舎、第3弾が大洋図書ってことが驚き。
やっぱり名だたる名匠ばかりだからかな。すごいですなぁ。

「SASRA」が全4巻の、運命に引き裂かれる
恋人同士の輪廻転生を描いた大作で、すんばらしくよかったので、
今回の「アーサーズ・ガーディアン」も4連作らしいし、期待感大でした。

アーサーズ・ガーディアンとは、世界を舞台に活躍するある組織の名。
イギリスの貴族の故アーサー・ブラックフォード卿の
「恒久的な世界平和を」という意志を継ぎ、人々の願いを叶える裏組織だ。

今回の主人公は眼鏡美形の高嶺・レイモンド・加治川と、
ホテル社長の令息で19歳の柚木双葉。
高嶺に与えられた初のミッションは――双葉の心を開くこと。
極度の眼鏡フェチで眼鏡をかけていない人を大の苦手とする双葉の
心を開くため、眼鏡をかけている人にも悪い奴がいる、
ということを教えるのが目的だ。

高嶺と双葉は2か月の間、岩壁に建つ館で過ごすことになる。
電話もない、まわりに何もない。
そんな閉ざされた場所で、高嶺は双葉に嫌われるようにしむけるが、
双葉の天真爛漫な言動に、ファイナンスにしか興味がなく、
何事もロジカルな視点で考える自分の心にさざ波が立つようになる。
双葉も、これまでまわりにいなかったストレートな言葉を向ける高嶺に
いつしか惹かれるようになる。
しかし、24時間体制で監視するガーディアンのサポートメンバーから、
ミッションの中止を勧告され…という話。

「アーサーズ・ガーディアン」この設定だけで面白いですな!
ミッションの内容にはちょっと笑えましたけど。
裏組織とか大好物なんですが、舞台が世界規模で、
「007」をなんとなく彷彿とさせます(アクションはほぼなしですけど)。

「SASRA」に比べると話的には先が読めたので、
Unit Vanillaというか1人で書いてるんじゃないかなぁと思ってたんですけど、
やっぱり今回は、4人がそれぞれ1冊ずつ書いてるらしい。
たぶん今回のは、岩本薫もしくは和泉桂やね。
ん~やっぱ岩本薫かな。
読んでいてなんとなく「ロッセリーニ家の息子」を思い出したんで。
最後は期待にこたえる安心感。読後はやすらかな眠りにつけますわ。

これから4ヶ月連続刊行なんだって!
これは毎月の楽しみが増えましたわ~。
お久しぶりです。
りったんです!!


19日の金曜日から、島根から大学時代の友人が遊びに来てたので、すっかりご無沙汰で・・・


久々の友人との再会は、大変有意義で楽しかったです(^▽^)


大阪の有名なハリウッドなテーマパークなんかにも行ってみました!!
楽しかった~~。



ヘチマっちが参加できんかったのは、残念でしたが、烏子氏も登場して、3人で盛り上がりました!!





さて、本日はヘチマっち推薦、

『聞こえない声』
『見えない星』
京山あつき 大洋図書

について語ってみます。

書評は以前にヘチマっちがやってます。
ヘチマっちがあまりに推すのでね。
というわけで感想を。





私が思うに、引田は決して不細工なんかではない!!と・・・

むしろめっちゃ可愛いだろう!!・・・と


表紙の絵は確かに、素材そのものなので不細工に見えがちだが、本を開いて中身を見ると、動きが出るので、なんという可愛らしさ!!という感じだ(笑)


あれは不細工というより、動物的な可愛さだろう。
不細工な犬や猫を異常に可愛いと感じてしまう心理に似ている気がする。




『ささげます』
の場面は大爆笑。
ヘチマっちが、ビックリするぐらいの不細工さ、手の抜き加減、・・・というのも、頷ける。

しかし私はこの作者のセンス嫌いじゃないっす!!



あと、この漫画はなんだか読んでいて、ドキドキや、胸がキュンキュンとする箇所が異常に多かった気がする。


どうも、作者の絵には情緒があるようだ。


暗がりの場面は、非常に読んでいてドキドキする。

特に、用具室でキスをし合う場面は秀逸!!
二人のドキドキがまるで伝わってくるかのような描き方だ。
セリフや言葉がないのに、まるで小説を読んでいる気分にさえなってくる場面の表現だ。




いやいや良かった。


さすがだよ、ヘチマさん。


こんばんは、ヘチマです。

やめた、やめた、やめました。
何をやめたって、持ち帰った仕事を家でするのを。
だって、もうこれを読んだら何も手につかなくなったんですよ。
読む前に仕事を片づけなかった私は負け組ですよ。

明日やばくても、明日の自分がしんどい思いをしても、それでも。
もう少しだけ、この物語の余韻に浸っていたいのです。

『犠牲獣ー名も無き<対の神>ー』桑原水菜 
b-BOYフェニックス14 リブレ出版 2008年
※フェニックスは漫画のアンソロですが、この作品は小説です。

サクがメインだった小bと変わり、こちらはバフラム視点の7日間。
だいぶん描写が露骨になってしまったので、一部伏字にしてみましたが、
あんまり効果なしです。18歳未満の方はご注意ください。

今さらながら配慮して、ちょっと長めにスクロール。
















もうちょっと!

















ラストスパート!

















お疲れさまでした↓


バフラムは幼少のころ、小さな神殿の奥で、
光と闇を表す<対の神>のレリーフを見てから、
自分にも対の存在がどこかにいるのだろうか、
と思いながら少年期を過ごしてきた。
その思いは戦を重ねるごとに忘れていってしまうが、
その思いを思い出させたのが、
「聖なる心臓」に選ばれたサクだった。

移し身の儀式は第4夜に突入。
なんというか、バフラムの淫蕩さや、サクが快楽にとろけていく様が
ねちっこく丁寧に描かれていて、まるでSM文学のよう。

SM耐久力がない私には、たまらんですわ。
ホラー映画をちらちら横目で見るような、
見たくないけど、でも見ちゃうっていう感じに似てる。
読むのがきついけど、読めば引き込まれる。
甘美な毒のような文章。

サクの歯をなぞりながら、「いっそ全部へし折ってやるか」と言ってみたり、
サクに木の実ぐつわ(口の拘束具)をつけたり。
「…また勃たせてしまったのか。仕方のないやつだな。これで何度目だ」
とか言葉でなぶってみたり。

口がふさがれ、答えられないサクの姿態を観察しながら、
サクのからだを開いていくバフラム。
バフラムに復讐するという熱い思いを胸に抱くサクは、
バフラムにとって油断できない危険な生贄。
だからこそ、その交わりは危なくてドキドキする。
死と隣り合わせの、熱い交わり。
このころにはもうバフラムの心が乱れ始めていた。

日中の他の儀式の最中も、頭をよぎるのはサクのことばかり。
バフラムはサクとの交わりを待ち遠しく感じるようになる。
一方、サクもバフラムとの交わりを思い出し、ひとりでもにょもにょ。
互いの心を知らず、互いに求めあう2人。

もにょもにょしならが、サクは思う。
『いっそ声に出して叫べたら楽なのに。』
「…はやく…ほしい…ッ」

ちなみに例年の例祭では夜半には宮殿へ戻っていたバフラム。
しかしこの12年に一度の大祭では、日の出の儀式が始まる時間まで
ずっとサクと移し身の儀を行っているバフラム。
何時間も、何時間も、ボディトークを繰り広げているわけです。

そして第5夜はねっとり。
さらにはげしくなるバフラムの行為。
サクの聖なる泉に差し込んだまま、玉座に座り、
文字を描くように腰をうごめかすバフラム。

「…わかるか、サク・トゥーク。おまえの中に私の名を刻んだぞ…」

ぎゃ~いやらしい~。
エロシーンは盛りだくさんだけど、
不覚にもここに一番萌えてしまった。

想像してください。
玉座!に座りながら、サクを上にのせ、ですよ。
しかもサクは手首をしばられ、木の実ぐつわをされた状態。
国で一番位の高い王に、一番位の低い捕虜奴隷に身を落としたサクが
玉座の上で貫かれ、一番尊い王の名を与えられる。
この瞬間、立場なんて存在しません。
そこにあるのは愛!ほしいという激しい思いだけなのです。

しかし、サクの中に名前を刻むって、すごいわ…。
サクへのものすごい独占欲を感じます。
サクはバフラムのもの。
自分の持ち物には名前を書くものですからね。
もうバフラムをいやらキングに認定したいと思います。

第5夜の儀式後、眠るサクに添い寝しながら、寝顔を見つめるバフラム。
2日後には生贄として、サクを神々にささげなければいけない。

『手放したくない』

このままいつまでも手元に置いて、夜ごとに交わり、
共に眠りにつくことができたら、どれだけいいか。

そんな思いがバフラムの胸を焦がす。
サクという存在が自分の心を潤しているのを自覚し、
悩めるバフラムは、神々を滅ぼしてやる、という禁忌なことを考えてしまったり。
『私は、見つけたのかもしれぬ』
幼き頃に夢見た、対の神を。その名はサク。
しかし、2人に訪れるのは過酷な運命だった。

バフラムの覚悟はできている。

生贄は捧げなければならぬ。人間のために、唯一の太陽を動かすために。
しかしサクの代わりなどおらぬ。サクを神に引き渡して生きるくらいならば。
この身を灼けばいい。太陽。
だが、闇の底で結ばれてしまった絆は、神にも断てない。
神殿の奥で眠る<対の神>のように。

そして、最後の夜が訪れる。

終わり。バフラム視点はあと1日のところでエンドなのです。
この後は「犠牲獣ー五番目の太陽ー」のラストシーンへつながるのです。

とにもかくにも、泣けまする。
ここまでバフラムはサクを思っていたのか。
その心の移り変わりをたどるにつれて、
どんどんバフラムが素敵王になっていきます。
SM文学ちっくなところもありますが、基本は純愛です。
好きな人とずっと一緒にいたい。
そんな灯火のような願いがはかなく消え去っていく。
こんなに思い合っている2人なのに、運命とはとかく無情なもの。
<対の神>に思いを重ねるバフラムが滂沱の涙を誘います。

ページ数は「五番目の太陽」よりも少ないけど、なにこの、
一年間大河ドラマを欠かさずに見終わった時のような充足感。
なんとなく、2人の人生を見守りきったような気がします。
いい話でした。

こういうひとつの作品のスピンオフ(っていうのかなこの場合も)は
好きなんですよね。その物語に幅が出るというか、
曖昧だった形がはっきりするというか。

漫画では結構多いと思いますが、小説ではまだ少ないように思います。
もっと小説でも視点変更やスピンオフ出たらいいなあと思いつつ。

かしこ。