「SUMMER SONIC 2010」に参戦!の巻 | ブログ 走攻 (SoCo blog)

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ラジオDJ・TV音楽番組司会・イベントMC・ゲレンデDJ etc...をしている SoCo(ソーコー)と申します!

主に、音楽に纏わる事を綴るつもりです。
何を食べただ、景色が・・・とかなblogではありません。
(とかいって”お花がキレイ~!”とかUPしてたらゴメンナサイ)

@舞洲

正直に書こうと思う。


自分でチケットを購入し、サマソニの11年全てに参戦(1日だけの年もあるが)しているのだがらそれぐらいの権利はあると思う。

僕が好きだった「SUMMER SONIC」というのは終わってしまった。
そう感じざる得ないものだった。2日目しか行けてないので1日目のことは分からないが、2日目だけでそう感じた。(自分が年を取り過ぎてしまったからなのかもしれないが・・・。)

先に断っておくが、もちろんあくまで個人的な感想でしかなく、今までで1番楽しかったという人もいるだろうし、僕と同じような気持ちの人もいるだろう。
そこを踏まえた上で敢えて個人的に思ったことを述べたいとそう思った。
僕如きの人間が何をブログで綴ろうと何の影響もないとは思うが、しかし、あくまで個人の意見である事を断っておくとともに、出演したアーティストの出来がどうだったというものではないことも言っておきたい。

では何が僕にそう感じさせたのか。

チケット代は上がっているのにステージの数は減り、野外なので、ある程度は仕方ないとしても、それにしてもな程ステージ同士の音がかぶり、音は割れて聞こえる。
今年ステージの配置が変わった?パークステージに問題があったのか、風の影響なのかなどはわからないが、去年まではそんなに気にならなかったことが気になった。チケット代が高くなっている分環境が良くなってるとかは無いと言っていい状況だった。良くなったのはなぜかリストバンド。ここにお金をかけるなら少しでもチケット代は安くならないものなのなのだろうかと思った。学生が気軽に見に行ける値段ではない。気軽ではなくても、ちょっと頑張れば手を伸ばせば、な程の値段ではない。もしかしたらわざとなのかもしれない。排除とまでは言わないが未成年が来にくいように設定された値段なのかもしれない。酒とかタバコとか色んな問題もありそうだから。でも、その世代、本物のKIDSにこそ見て欲しい、そう思うのは僕だけではないはずである。それは置いといても、いずれにせよちょっと高すぎやしないだろうか。その対価として納得できるものがあれば無論それでいいはずだが。


ラインナップに対する意見はもちろん個人的な趣味の差が大きく作用することなので、賛否両論あるのは仕方がない。そもそもサマソニというフェスは第1回からジャンルに囚われず多ジャンルのアーティストを招聘し我々を楽しませてくれた。今は亡きJBが出演したりといった驚きや功績は非常に大きい。(現に私も初めて見る興味のなかったアーティストやジャンルの魅力にサマソニによって気付かせてもらい見聞を広げることができ、人生を有意義なものにしてもらったことは揺るぎのない事実である。)
ただ、あのアーティストが!?という驚きにある程度限界が来ているのも事実だ。
加えて今年はROCK IN JAPANと日程が被ったこともあり、日本勢の活きのいいアーティストのラインナップが希薄だったことは否めなかった。

そこでサマソニの向かう先はどこなのか、目指すものは何なのか、それが見えなかった。

僕はROCKが大好きだ。それもPUNK ROCKが、そしてそれに準ずるジャンルが1番好きだ。そんな人種に対しTHE OFFSPRINGと散開(解散)するBEAT CRUSADERSがだだかぶりという状況はなんとか回避できなったのであろうかとかなり疑問に思う。POP PUNKファンにとって苦渋の選択、身を削る思いとはまさにこの事ではないであろうか。それももしその為にチケット代を払ったような人達にとっては。
フェスなんだから被ることなんて仕方ないことなどみんな重々分かっている。分かってはいるがビークルはおそらく最後のサマソニ出演である。THE OFFSPRINGもまた今度も見れる保証などあるかどうか分からない。なので、せめて、せめてももう少し時間をずらすことはできなかったのであろうか。PUNK色の強い1日のラインナップならいざ知らず、そうではない中、配慮に欠けていたと思うのは私だけだろうか。恐らく何かの事情があったのであろう。しかし何とかできなかったほどなのであろうか。非常に残念である。


フェス文化は完全に根付いたと言えるだろう。その一端を担ったのはFUJI ROCK FESTIVALについでこのSUMMER SONICの影響が大きいことは揺るぎのない事実で、現に私も始めていったフェスというのがこのサマソニだった。ゆえにこのフェスへの思いが強いとも言えるかもしれない。過度な期待なのかもしれない。しかし、今年のサマソニには、その期待に応える何か、が個人的に感じられなかった。一体サマソニはどこに向かっているのか、何を理念としているのか、都市型プラスの何かは果たして何なのか、そのあたりが明確にできず、迷いのまま11年目に突入してしまった、そんなところではないのだろうか。10周年を去年迎えたにあたって、完全に過渡期に入ってしまったと言えるのかもしれない。


もう安穏と名前に胡坐を掻いてはいられない。現に僕は今年を境に、11年参加したSUMMER SONICを、夏の風物詩的だから、という理由だけで参加するのはやめようと思ったほどで、よほどのラインナップじゃない限りは今後どうしようか、という感じである。


フェスが乱立する中どのように幕を引くのか、これはサマソニのみならずこれからのフェス文化の課題になってくるであろうことが予測される。始まりがあれば終わりがある。相撲教会のように、澱んだ水は濁ってきてしまうのは避けようの無いことだと思う。とにかく続けていくことに意義を見出すのか、それとも、ウッドストックのように記念の年など不定期に復活するのが望ましいことなのか、答えはわからないし、結論など永遠に出ないんだろうけど、考える時期である事だけは確かなような気がする。


長々とそれも好き勝手に書いてきた感想であるが、僕は音楽関係に携わる仕事であるのに果たしてここまで赤裸々な感想を述べても良いものなのかとも考えたが、そこはやはり自分に正直でありたいと考え、また、そうすることによって良くも悪くもよりリアルな感想が伝わり、少しでも問題提起や考えるきっかけにでもなればとも思い、記述した次第です。

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