週中競馬記事(2024年7月30日)~リーディングサイアー展望・回顧~ | ブログ

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先週に引き続き今週まで新潟・札幌の2場開催

G3エルムS、G3レパードSの2重賞実施週

 

●1位(1位)キズナ(26億3544万6000円)(115勝)

(25億9692万1000円)(112勝)

先週は3勝加算で獲得賞金26億円突破の首位キープ。2位ロードカナロアに獲得賞金差は詰められましたが依然として2億7000万ほどのリード。先週と今週は競走時間帯の拡大を実施ということですが発走時間帯の変更というのはリーディングに関しての影響は考え難いのですが2場開催なので上位勢にも週間未勝利種牡馬は多く、大きくは伸びないといった時期でしょう。今週の2重賞はダート重賞なので特にその傾向が強まる可能性も。

 

今週の重賞登録馬はレパードSのサンライズソレイユ。

収得賞金900万組で登録時11/12出走ということなので抽選組も出走は可能ということで進めます。格上挑戦したOP伏流S5着、G3ユニコーンS4着から連闘で挑んだ前走の3歳1勝クラスを東京ダート2100mで勝利。年明けデビューで連闘を含む6戦使われたローテは心配ですが3ヶ月の休養明けでどこまでリフレッシュされているか。同じ左回りですが東京ダート2100mからというローテも関連製は疑問。想定はクリストフ・ルメールでダート重賞勝利も当然ありますが夏場の3歳ダート重賞というタイプでもないので。管理する矢作厩舎は22年カフジオクタゴンで勝利。

 

土曜札幌メインOP(L)札幌日経オープンには産駒2頭が登録。例年それほど重要なレースとは思えず、有力馬が休養期間に入りスピードがない馬のための救済レースといった印象もありましたが昨年は本年のG1宝塚記念を勝利したブローザホーンが6馬身差の圧勝。

 

●2位(2位)ロードカナロア(23億6452万円)(102勝)

(23億972万8000円)(98勝)

先週は2勝クラス特別など4勝で年間勝利回数100突破。ディープインパクトが最後のリーディングとなった22年、ドゥラメンテがリーディングとなった23年の過去2年はロードカナロアが年間勝利回数1位だったのですが本年は同部門もキズナ優勢。獲得賞金差も詰めてはいますがその差は大きく先週に関しては平地2重賞で1番人気馬がどちらも着外。結果的にも人気がレース適性などに直結していたとも思えず、G3クイーンSでは人気薄から上位入着馬も出しましたが一気に詰めるチャンスを逸した印象も。

 

G3クイーンSのウンブライルはいかにもコーナー4つの小回りが合わないという結果。

アイビスサマーダッシュのチェイスザドリームはミスプロ系優勢の傾向から有力とも見ましたが本年は直線競馬出走経験のないようなスプリント重賞実績馬が上位のヘイルトゥリーズン系決着といったことに。1番人気に押し出されたような感もあり一気に馬体重を戻しすぎたのも良くはなく本来はダートという気も。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●3位(3位)エピファネイア(22億5021万7000円)(57勝)

(22億2168万7000円)(54勝)

先週は新馬戦など3勝。上位2頭には獲得賞金差を広げられる週間成績でしたが、勝ち馬も複数出しているので。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

中央ダート重賞未勝利ということもあって今週のような番組編成では仕方ないでしょう。

 

●4位(4位)ハービンジャー(12億9699万9000円)(44勝)

(12億8964万3000円)(44勝)

出走頭数も少なく獲得賞金1000万円に満たない未勝利週でしたが順位4位で7月を終えるというのは望外の結果ともいえるシーズン。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

近年はダートで勝ち上がる馬も増えてはいますが基本的には芝種牡馬なので。

 

●5位(5位)ドゥラメンテ(12億5995万円)(67勝)

(12億1432万9000円(63勝)

先週は2勝クラス特別など4勝。リーディング連覇は絶望的ですが少しでも順位を上げるためにも4位ハービンジャーは逆転してもらいたいところ。

 

今週の重賞登録馬はエルムSのドゥラエレーデ。

登録時ドゥラレジリエント、サーマルソアリングの2頭は非抽選馬対象。

ドゥラエレーデはG1ドバイワールドカップ5着以来4ヶ月ぶり。昨年のG1チャンピオンズカップや東京大賞典3着、海外ダート重賞の好走歴など実績は登録馬の中でも抜けた存在で芝・ダートも問わないのでしょうがG1日本ダービーで落馬競走中止など走ってみないとわからないところも多分に見られ休み明けもイマイチ。これだけの実績がありながら依然として2勝馬で22年2歳G1ホープフルS勝利を最後に連敗中で負担重量57キロの出走。小回りダートは合わない印象も3戦目の2歳未勝利勝ちは初ダートの札幌1700m。想定の武豊は昨年セキフウで勝利。実績通り勝利、もしくは大惨敗を喫しても納得といったタイプでしょう。

 

●6位(6位)ルーラーシップ(12億143万5000円)(51勝)

(11億8558万5000円)(51勝)

前回で未勝利週が止まったと思いきや先週は未勝利。それでも重賞入着馬を複数出すなど獲得賞金12億円を突破。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●7位(7位)ドレフォン(11億447万円)(48勝)

(10億9944万円)(48勝)

500万ほどの加算に終わった週間でしたが獲得賞金11億円を突破。未勝利週の翌週に強いドレフォンだけに今週は期待といったところ。

 

レパードSにはハーバーライト、ミッキーファイト、ロジアデレードが登録。

3頭とも収得賞金900万なので少なくとも産駒2頭は出走可能という登録時の状況。

ハーバーライトはG3ユニコーンS1秒8差7着から、このようなユニコーンSで大きく敗れた組が巻き返す傾向にもあるのですが、この世代の2歳戦からダート路線の番組変更がありユニコーンSは特にこれまでと実施条件が異なるので。それゆえにレパードSとの関連性が高まる可能性もなくはないのでしょうけど。そのユニコーンSこそ敗れましたが過去2勝は京都ダート1900mで左回りダートは初出走。想定は小沢大仁のテン乗り。

ミッキーファイトはG3ユニコーンS3着から。2歳新馬・3歳1勝クラスを連勝して挑んだ前走は1番人気3着でしたが東京ダービーも勝利するラムジェットが勝ち馬で元々そちらの方が強かったという結果に。ユニコーンS最先着馬なのでアッサリがあっても驚きませんが荒れる傾向にあるレースで09年設立の第1回~第8回までは1・2番人気のどちらかが勝利も17年以降は11・5・10・7・1・7・5番人気馬が勝利。ダート路線の整備があったことでこのような傾向もどこまで信頼できるかわかりませんが。想定は戸崎圭太の継続、レパードSは14年アジアエクスプレス、16年グレンツェントで過去2勝。

ロジアデレードは前走1勝クラスを福島ダート1700mで勝利。OP(L)ヒヤシンスSではラムジェットの4着、2走前は1勝クラスで後にOP(L)鳳雛Sを勝利するカシマエスパーダの0秒2差2着など戦って来た相手関係からはここでも上位でしょうし小回りダート1700m勝利からですが2歳未勝利勝ちは東京ダート1600mなど今回のコースの方が合うとも。想定は内田博幸の継続、レパードSは18年グリムで勝利。

同日の新潟ダート1800m2勝クラス苗場特別にもハーバーライト、ミッキーファイト、ロジアデレードの3頭は登録。同じく抽選対象の上記サンライズソレイユなどレパードS登録馬も多く兼登録されており苗場特別はフルゲート15頭に対し36頭の登録。

 

エルムSにはタガノクリステル、テーオードレフォンが登録。

タガノクリステルはOP(L)大沼S9着から。大沼Sで先着を許した組やそこから中1週で実施のOP(L)マリーンS上位馬も多く登録されOPクラスでは短距離よりの実績とよほどのことがなければ消して構わないような近走の成績。昨年は牝馬の出走がなかったように牡馬に対して出走頭数も少ないと思われますが牝馬勝利の場合は02年プリエミネンス以来2頭目。過去10年で3着内も22年2着ウェルドーン1頭のみ。

テーオードレフォンはハナが理想と思われますが自分のペースで行ければ番手でもといったタイプでしょう。札幌初出走で夏季競馬の実績もありませんが前走はエルムSで強い函館のマリーンS3着から。それらよりはとにかく展開で平安S勝ち馬でハナを切ると強いミトノオー、前走で先着を許したナチュラルハイなどの登録もあってそれらの相手関係も。想定は丸山元気の継続。

 

ダートランキングは1位ドレフォン、2位ヘニーヒューズ、3位ロードカナロアと上位3頭に順位変動なし。

ヘニーヒューズ産駒はレパードSに産駒2頭登録。

 

●8位(8位)モーリス(10億9663万9000円)(51勝)

(10億7322万4000円)(50勝)

先週は新馬1勝、OP特別入着馬なども出て今週で獲得賞金11億円突破が濃厚。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●9位(9位)ディープインパクト(10億782万円)(21勝)

(9億9573万円)(21勝)

未勝利週でしたがOP関越S2着馬などが出て獲得賞金10億円突破。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

土曜札幌メインOP(L)札幌日経オープンにはアドマイヤビルゴなど産駒3頭登録。

 

●10位(10位)キタサンブラック(9億8840万8000円)(47勝)

(9億7540万8000円)(46勝)

先週は2歳未勝利1勝で10位をキープ。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

・11位以下

ダイワメジャーはG3新潟ジャンプSをホッコーメヴィウスが勝利、G3クイーンSでは3歳ボンドガールが2着でしたが順位13位は前回と変わらず。

 

・2歳部門

1位(2位)キタサンブラック(6332万5000)(5勝)

2位(3位)エピファネイア(6212万)(5勝)

3位(1位)キズナ(5795万)(6勝)

4位(4位)モーリス(5234万)(5勝)

5位(7位)アドマイヤマーズ(4236万)(4勝)※新種牡馬

6位(6位)タワーオブロンドン(4194万)(4勝)※新種牡馬

7位(8位)ナダル(3820万)(3勝)※新種牡馬

8位(5位)アレスバローズ(3740万4000)(3勝)

9位(9位)リオンディーズ(3020万)(3勝)

10位(10位)サートゥルナーリア(2774万)(3勝)※新種牡馬

11位(11位)サトノアラジン(2697万)(2勝)

12位(12位)ビッグアーサー(2490万)(1勝)

13位(13位)ブリックスアンドモルタル(2480万)(2勝)

14位(14位)モズアスコット(2414万)(2勝)※新種牡馬

15位(24位)ドゥラメンテ(2340万)(3勝)

16位(15位)ダノンバラード(2261万)(2勝)

16位(28位)ロードカナロア(2261万)(2勝)

18位(16位)デクラレーションオブウォー(2201万)(2勝)

19位(17位)ウインブライト(2199万)(2勝)※新種牡馬

20位(23位)ミッキーアイル(2155万6000)

 

未勝利戦勝ち馬と新馬2着馬を出したキタサンブラックが前回の2位から1週で首位復帰。2位にエピファネイアが浮上しキズナは3位まで落ちましたが獲得賞金差は少なく4位モーリスまで含めた上位4強で今後も順位変動が見られそう。

 

新種牡馬部門は首位がナダルから前回タワーオブロンドンに変わっていましたが今回はアドマイヤマーズが首位に。ナダルも開幕2週で3勝した以後は勝ち馬を出していませんが上位入着馬は出しており僅差で3位。4位サートゥルナーリアをまで含めた新種牡馬首位争いとなりそう。

 

先週の2歳戦注目馬は別記事に回す予定。

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 26億7873万8000円

2位キングカメハメハ  22億5437万1000円

3位マンハッタンカフェ 15億3434万3000円

4位クロフネ      12億1301万3000円

5位シンボリクリスエス 9億5625万8000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 27億6547万7000円

2位キングカメハメハ  22億7703万9000円

3位マンハッタンカフェ 15億7207万5000円

4位クロフネ      12億4858万3000円

5位ハーツクライ     9億8483万8000円

 

首位ディープインパクトは1勝クラスなど6勝。G3アイビスサマーダッシュ5着メディーバル、G3クイーンS3着アルジーヌ・4着ドゥアイズ、G3新潟ジャンプS3着パトリックなどの入着もあって獲得賞金27億円突破。

2位キングカメハメハは新馬1勝。

3位マンハッタンカフェは2勝クラス特別など2勝。2勝クラス阿寒湖特別はアスターブジエが勝利。自身は01年阿寒湖特別勝ち馬で同年にG1菊花賞制覇。他の勝ち馬にステイゴールド、ファインモーションなど超大物を送り出すこともある出世レースとしておなじみの特別戦。

4位クロフネは2勝クラスなど3勝。土曜新潟1レース2歳未勝利エンブロイダリーの勝利で母の父として通算1000勝を達成。

5位にハーツクライ。2勝クラス特別など3勝、2着2回、3着3回と入着数も多く1勝クラス1勝に終わったシンボリクリスエスを1900万ほど逆転して前回6位から5位に浮上。

 

・アイビスサマーダッシュ

父リアルインパクトのモズメイメイが勝利。母の父フランケルは32位。

母の父フランケルは本年重賞初制覇で23年から2年連続重賞制覇、通算3勝。

重賞制覇は23年G3葵Sモズメイメイ以来。

アイビスサマーダッシュは初制覇。

中央重賞3勝は全てモズメイメイによるもの。

 

・クイーンS

父ゴールドシップのコガネノソラが勝利。母の父ロージズインメイは31位。

母の父ロージズインメイは本年重賞初制覇、通算4勝。

クイーンSは初制覇。

重賞制覇は21年G3新潟記念マイネルファンロン以来。

母の父として中央重賞勝ち馬はマイネルグリット、ユーバーレーベン、マイネルファンロン、コガネノソラの4頭。

 

・新潟ジャンプS

父ダイワメジャーのホッコーメヴィウスが勝利。母の父ダンシングブレーヴは106位。

母の父ダンシングブレーヴは本年重賞初制覇、通算34勝。

重賞制覇は22年G3新潟ジャンプSホッコーメヴィウス以来。

新潟ジャンプSは22年ホッコーメヴィウス以来2勝目。