週中競馬記事(2024年2月27日)~リーディングサイアー展望・回顧~ | ブログ

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先週に引き続き1回阪神・2回中山・2回小倉の3場開催

1・2回連続開催小倉は今週が最終週

重賞はG2弥生賞ディープインパクト記念、G2チューリップ賞の3歳クラシックTRとG3オーシャンSの3重賞実施週。

 

●1位(1位)キズナ(6億797万3000円)(27勝)

(5億4689万4000円)(24勝)

先週は1勝クラスなど3勝で獲得賞金6億円突破の首位キープ。勝ち馬では新馬戦でプラダリアに勝利したほどのマテンロウボンドに注目ですが1勝クラスを勝った段階で小倉芝1200m、順調に使われ軌道に乗ってくればという段階でしょう。

 

G3阪急杯2着アサカラキングはハナ差の2着も負担重量で1キロもらった勝ち馬に捻じ伏せられてしまったような結果。枠順や道悪適性の差も出たようなので自分の競馬に徹し力は出し切ったということでしょう、勝ったウインマーベルが単純に強く充実期に入って来たとも思えます。高松宮記念は賞金の関係で出走可能なのかわかりませんが芝1400m未満の距離は不出走でどちらかといえば1600m寄りの1400mベストかと。

 

OP(L)すみれS2着ジューンテイクはG1朝日杯フューチュリティステークス4着から出走し、距離延長には対応したようですがレース途中でハナを奪った勝ち馬に押し切られたような2着。気になったのは4コーナーの捌きでコーナリングが酷すぎるのでここが弱点にならなければ。朝日杯フューチュリティステークスも後方から馬群の大外を終始回しているようなレースぶりだったので馬群に入れられないという可能性も。

 

弥生賞ディープインパクト記念にはサンライズジパング、シュバルツクーゲルが登録。

前走OP(L)若駒S1着から。ノーザン勢が使い分けをするので皐月賞のボーダーは例年高くならず収得賞金2090万あることで皐月賞出走は可能と思われますしG1ホープフルS3着と中山芝2000mも出走済ということから権利を獲って皐月賞出走を確実にすることや使って仕上げて行くタイプなのでしょう。3歳G2重賞の賞金を獲りに来たとも考えられますが。前走OP(L)若駒Sは7頭立てとはいえ最後方から直線だけで他馬を交わす差し切り、ダートでも強く掘れるような重馬場も合ったとは思いますがコメントによるとそのような馬場は向かないとのこと、それでいてあの勝ちぶりなので決め手は相当でしょう。相手は一気に強化されますがG1ホープフルS3着は直線で大きな不利。地方の交流重賞で2着に敗れた際の勝ち馬フォーエバーヤングは全日本2歳優駿も圧勝しデタラメな競馬でサウジで海外重賞を勝利するほど。阪神ダート1800mの2歳未勝利勝ち時の2着アンモシエラも近年の出世レースとなっている1勝クラスもちの木賞を勝利しかなり軽いメンバーだったとはいえ船橋のブルーバードCを勝利など、これまでの対戦メンバーもかなりのもので今回のメンバーでも見劣らないどころか最有力と評しても。想定は武豊の継続で弥生賞ディープインパクト記念は過去8勝、ただし20年サトノフラッグで勝利後は21年騎乗なし、22年ドウデュースはあまりにも酷い騎乗で2着と落とし、昨年は最下位10着。サンライズジパング騎乗時2戦2勝で本年は上位に来ると見ますが。

シュバルツクーゲルは2歳9月中山芝2000mの新馬戦勝利から前走のG2東京スポーツ杯2歳Sで2着。超歴史的名馬を複数送り出した東京スポーツ杯2歳Sですが年度によってその後の出世状況はあまりにも差がっ激しく昨年の勝ち馬シュトラウスはG1朝日杯フューチュリティステークスで大惨敗を喫している辺り不安も。前走にしても逃げた牝馬が止まって2・3番手追走馬が着順を変えて傾れ込んだだけのような8番人気2着と信頼度は高くないでしょう。想定は過去2戦騎乗の西村淳也。

 

競走馬時代は13年に出走し5着。

 

チューリップ賞にはガルサブランカ、タガノエルピーダ、ミラビリスマジック、ラーンザロープスの4頭が登録。

ガルサブランカは2歳1勝クラスベゴニア賞2着以来3ヶ月ぶり。新潟芝1800mの2歳新馬戦を32秒8の上りで勝利して前走はスローに嵌ってしまい2番手から進めた勝ち馬に押し切られ半馬身差の2着。上り33秒前後は出せる能力で流れれば時計も詰められるのでしょうが、過去2戦はいずれも良馬場の芝1600mで1分36秒3、1分37秒1の走破時計。初の右回りで阪神への輸送、権利を獲らないと桜花賞出走は絶望的ということから試走にも徹せられず難しい状況と見ます。前走の負けぶりがあまりにも悪く底が見えてしまったとすべきかイクイノックスの半妹で人気先行している嫌いも、きょうだいなどの傾向から本格化するのはオークス後ではないかと。想定は過去2戦騎乗のクリストフ・ルメール、本年ここまで重賞未勝利。チューリップ賞は17年ソウルスターリングで過去1勝。

タガノエルピーダはG1朝日杯フューチュリティステークス3着から。新馬戦勝利から牡馬を相手

に直線でロスがあって3着といえば聞こえは良いのですが、それよりもレベルの高かったような阪神ジュベナイルフィリーズに出走できずそちらへ回っただけのような結果。こちらも収得賞金400万ということから権利を獲らないと桜花賞出走は難しくここから勝負懸かりでしょう。上記ガルサブランカとの対比で強いのはタガノエルピーダ、切れるのはガルサブランカといった印象も。想定は過去2戦騎乗の団野大成。

ミラビリスマジックは中山芝1600mの2歳新馬戦、3歳1勝クラス菜の花賞を連勝。マジックキャッスル、ソーヴァリアント、ソーダズリングなどの下で阪神の桜花賞TRでもこれまでと同じような走りができれば。圧勝して勝ち切るというよりは勝利した際も僅差ながら崩れることはなさそうなタイプ、権利獲りという点では有力でしょうか。想定は過去2戦騎乗の田辺裕信。チューリップ賞は20年マルターズディオサで勝利。

ラーンザロープスは2戦目の2歳8月札幌芝1500mで勝利。2歳1勝クラス5着、前走G3シンザン記念4着と相手なりといったタイプ。芝1500mの未勝利勝ちなので芝1600m戦は未勝利ですが近2走の結果からマイルまでは問題ないでしょう、吉田照哉氏名義の社台グループオーナーズ馬なのであまり勝負に来るとも思えませんが。新馬戦2着時の3着、2戦目未勝利戦勝利時の2着は1勝クラスベゴニア賞でガルサブランカを2着に下したオーサムストロークでいずれも先着。この着順だけで単純に見ればガルサブランカより上ということも、ラーンザロープスがそれなりに強いというよりはガルサブランカが現状その程度だという見立てなのですが。想定は過去4戦騎乗の横山典弘。管理する武幸四郎調教師は騎手時代の05年にエイシンテンダーで勝利しておりラーンザロープス勝利の場合は同一重賞騎手・調教師制覇。

 

オーシャンSにはダディーズビビッドが登録。

1400mベストで冬場も走らないことはなく多少は暖かくなって来ましたが5月の成績が良く狙うならその頃という印象でスプリント・マイルのG1がない時期の活躍馬ということにもなるかと。22年オーシャンS4着、昨年の阪急杯2着なのでこの時季も狙えないことはなさそうですが。想定は浜中俊の継続。サウジC予定のメイショウハリオはキャンセルでその辺りの不運な面というよりは高松宮記念で有力馬の1頭となるであろうナムラクレアの主戦なのでそこをどう見るか。

 

今週は皐月賞・桜花賞と同じコースで実施の両TRに有力産駒が多く出走予定。ここで結果を出すようならば本番にも繋がるでしょうし、本年リーディングサイアー獲得という可能性も現実味を帯びてくるでしょう。エピファネイア産駒も同様に出来が良く、安定のロードカナロア、大レースで強いドゥラメンテが簡単にやられるとも思えませんが。

 

●2位(2位)ロードカナロア(5億8966万4000円)(31勝)

(5億2004万1000円)(28勝)

先週は3歳OP(L)マーガレットSなど3勝。首位キズナとの差は詰めましたが順位2位は変わらず。現状の獲得賞金差も少なく直ぐにでも逆転できそうですが、今週は上記キズナ項で記したような状況から追うロードカナロアとしては耐えるターンでしょう。

 

OP(L)マーガレットS勝利のナナオはノメッていたというようなコメントも出ていましたが稍重の未勝利戦を勝利、重馬場のG3函館2歳S2着、OPもみじS1着、OP(L)マーガレットS1着なのでこれで道悪がダメということもなくむしろ巧者の部類でしょう。今回は3歳牝馬の負担重量56キロ、連対を外したのも芝1600mのG1阪神ジュベナイルフィリーズだけなのでスプリント戦および重馬場ではまだ底を見せていないとも。馬体重422キロは出走馬の中で最軽量でしたがこれも道悪を苦にしない要因なのかも知れません。

 

弥生賞ディープインパクト記念には産駒登録なし。

 

チューリップ賞には前走3歳未勝利勝ちのハワイアンティアレが登録。

2歳11月京都芝1600mの牝馬限定新馬戦7着から3ヶ月ぶりの前走で京都芝1600mの3歳未勝利戦を勝ち上がり。2戦とも上り最速を計時していますが2月の3歳未勝利戦勝利から、京都の内回りしか走っていないところからの阪神外回り、相手もかなり強いので。想定は前走で勝利の西村淳也。

 

オーシャンSにはキミワクイーン、ジュビリーヘッド、ボンボヤージの3頭が登録。

キミワクイーンは23年G3京阪杯11着以来3ヶ月ぶり。昨年のオーシャンSは中山芝1200mの3勝

クラス特別勝利から出走し12着、その次走となったOP(L)春雷S2着などコースは苦にしないようですが23年G3函館スプリントS勝ち馬でもあり夏の平坦・洋芝といった条件が合うかと。想定はミルコ・デムーロ。21年6月2歳新馬戦勝利時の騎手で、想定通りの場合は21年8月G3新潟2歳S6着以来の騎乗。

ジュビリーヘッドは23年G3京阪杯14着から。昨年のオーシャンSは1番人気5着。こちらも中山芝1200mのOP特別勝利があり22・23年函館スプリントS2着で昨年は上記キミワクイーンとワン・ツーなど同じ様なタイプ。想定は騎乗時3勝の横山和生。今週が最終出走の安田隆行厩舎所属のロードカナロア産駒ということではマークも必要でしょうか。

ボンボヤージは22年オーシャンS11着以来の中山出走。ハンデ51キロで16番人気から22年G3北九州記念を勝利したようにベストは夏の高速、平坦小倉ということでここは条件不適でしょう。

 

●3位(3位)エピファネイア(5億1447万2000円)(19勝)

(4億6679万円)(16勝)

先週は特別戦2勝を含む3勝で獲得賞金5億円突破。重賞出走馬のない週間で堅実に賞金加算といったところ。

 

今週の重賞登録馬は弥生賞ディープインパクト記念のファビュラススター。

2歳10月東京芝1600mの新馬戦を勝利して前走3歳1勝クラス中山芝2000m戦を連勝。この勝ち方が直線一気の差し切りで人気も集めそうですが逃げ馬が止まっての差し決着で展開に恵まれたようなところも。当時の勝ち時計は1分59秒8で弥生賞ディープインパクト記念は良馬場実施以外の年度も含め過去10年で9度は2分00秒以上の決着、84年の中山芝2000m実施以降2分を切ったのも16年マカヒキの1分59秒9だけなので1回中山前半の高速向きだった場合は危険も。とはいえ負けていないのでそのまま勝ち切ってしまっても、その際は皐月賞でも有力と思われます。

弥生賞ディープインパクト記念の勝ち馬は皐月賞馬にあまりならないのですが無敗馬の場合は別なので。競走馬時代は13年に出走し5着。

不安点というか個別の競走能力とは違いますが京成杯ダノンデサイル、きさらぎ賞ビザンチンドリームが本年の重賞を勝利しており異なる産駒で3歳G3重賞をこの時期までに牡馬が3勝するというのは考え難く、更にいえば牝馬イフェイオンもG3フェアリーSで勝利しておりファビュラススターが勝利すれば2歳重賞勝ち馬のない状況から早くも世代4頭目の重賞勝ち馬に。キズナ同様にエピファネイア21年産3歳はいわゆるヴィンテージクロップのようなので、さもありなんといった面も。

 

●4位(5位)ドゥラメンテ(4億50万4000円)(19勝)

(3億4718万6000円)(15勝)

先週は特別戦1勝を含む4勝、OP(L)仁川Sアイコンテーラーの入着などもあって獲得賞金4億円突破で順位4位に浮上。

 

血統的にシュガークンなど注目なのでしょうが、年明けデビューからこの時期の未勝利勝ちで

皐月賞ということでもないでしょう。日本ダービーに間に合えばというよりは産駒から既に2頭勝ち馬を送り出している菊花賞となるでしょうか半兄も菊花賞馬ですし、半兄の1頭はキタサンブラックですが。

 

弥生賞ディープインパクト記念、チューリップ賞には産駒登録なし。

今週の重賞登録馬はオーシャンSのスコールユニバンス。出走馬決定順18位と思われますので

登録時は非抽選馬対象。

 

ダートOP総武Sには1勝クラスから条件レース3連勝中のサーマルソアリングなどが登録。

 

●5位(4位)ハーツクライ(3億7867万円)(13勝)

(3億6074万円)(13勝)

先週は未勝利で順位5位に後退。

 

重賞出走馬は複数頭いましたがG2中山記念の3番人気ヒシイグアス。道悪では全く動けなかったようで21・23年勝ち馬によるレース史上初の3勝目および連覇ならず。良馬場で見直したいところですが8歳馬ゆえにどこまで頑張れるか。

 

今週の重賞登録馬はオーシャンSのバースクライ。1勝クラスから条件レース3連勝で挑んだG3シルクロードS9着から。前走は勝ち馬が強く番手から押し切られ差し比べとなった2着争いにも加われず、京都コースは初出走だったので下りなどが合わなかったという事に敗因を求めれば3勝クラス特別勝利の中山芝1200mに戻って。想定は岩田望来の継続。

 

最終世代の登録がなかった弥生賞ディープインパクト記念は未勝利も2着5回で14年2着ワンアンドオンリー、22年2着ドウデュースはG1日本ダービーを勝利。

チューリップ賞も未勝利ながら14年2着ヌーヴォレコルトがG1オークスを勝利。

 

●6位(6位)ドレフォン(3億7087万3000円)(18勝)

(3億3141万5000円)(16勝)

先週は1勝クラスなど2勝。依然としてダート戦による勝利のみ、かといって芝レースで全く来ないということでもなくG2中山記念で4番人気ジオグリフ3着と中央競馬では22年G1皐月賞以来の入着。5位ハーツクライとの差は1000万円を割り込んでトップ5も狙える状況。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●7位(9位)モーリス(3億1405万5000円)(9勝)

(2億2795万1000円)(8勝)

先週は1勝のみでしたがG2中山記念マテンロウスカイによる勝利で土日の結果からトップ10内陥落の危機も一発で戻し順位も7位まで上げる形に。昨年も年間7位なのでこの程度はやってもらわないと困るのですが本年重賞初勝利とここからでしょう。

 

マテンロウスカイに関しては道悪競馬で先行しインの前残り。スローで残ったということではなく道悪競馬で有力勢が動けなかったような決着。恵まれたといえばそうなりますが、そのようなチャンスをキッチリものにしたことが素晴らしく騙馬となった効果も顕著に出ているようです。

 

弥生賞ディープインパクト記念にはダノンエアズロックが登録。

2歳6月東京芝1800mの新馬戦を勝利してOP(L)アイビーSを連勝。東京芝1800mでしか出走がなく距離延長や中山になって良いタイプとも思えませんが、前走は6頭立てだったとはいえ牝馬ながらG1ホープフルSを勝利したレガレイラを3着に下しセレクト高馬ということで上位人気となるでしょう。アイビーSにしても1000m通過63秒1のスローで瞬発力勝負となっただけで中山芝2000mになって勝ち切れるかは疑問ですが、こちらも無敗なので勝利すれば皐月賞では当然有力ということに。想定はレイチェル・キングで前走のジョアン・モレイラから乗り替わり。所属の堀厩舎は15年サトノクラウン、23年サトノクラウン産駒タスティエーラで2勝のレース連覇が懸かる一戦。

 

チューリップ賞は産駒登録なし。

 

オーシャンSにはバルサムノートが登録。

バルサムノートはOP北九州短距離S4着から。昨年の3歳OP(L)白百合Sを格上挑戦で勝利など芝1800m向きとも見ていましたが芝1400mの3勝クラス特別を勝利して前走で初の芝1200m戦にも対応し0秒2差4着。中山は過去2戦で5着・13着と良くないのですが中距離戦の結果なのでスプリントにシフトした現状ならば克服しても。母エピセアロームは12年G2セントウルSなど重賞2勝、中山芝1200mのG1スプリンターズステークスではロードカナロアの4着。

もう1頭登録のモリノドリームは登録時非抽選馬対象。

 

●8位(7位)キングカメハメハ(2億9933万9000円)(6勝)

(2億9853万9000円)(6勝)

先週は1頭の入着のみで順位8位に後退。総合記事でも書きましたがG1レース勝利の翌週で現状を鑑みれば仕方ない結果でしょう。

 

最終世代は現5歳で弥生賞ディープインパクト記念、チューリップ賞は産駒登録なし。

オーシャンSはホウオウノーサイドが登録も登録時非抽選馬対象。

 

●9位(8位)ルーラーシップ(2億8244万6000円)(13勝)

(2億4930万6000円)(11勝)

先週は1勝クラスなど2勝。順位は落としましたが勝利回数を堅実に加算したルーラーシップらしい週間。

 

弥生賞ディープインパクト記念は産駒登録なし。

 

チューリップ賞には前走G3フェアリーS4着スティールブルーが登録。

G3アルテミスSでは行き過ぎ、前走では控えて届かなかったようなレースぶりですが初戦の2歳新馬戦は新潟芝1600mで32秒9の上りを計時して勝ったように上手く噛み合えばかなり強いでしょう。中山芝1600mは今回の阪神芝1600mの方が合うようなタイプで権利を獲れれば内容次第で本番でも。昨年の3歳世代ルーラーシップ牝馬でもマスクトディーヴァが出たようにそのようなタイプに育てば。現3歳は勝ち馬を20頭既に出していますが2勝馬はなく重賞入着もスティールブルーの2回のみ。想定は川田将雅で権利を獲ったとしても中内田厩舎所属のG3クイーンC勝ち馬クイーンズウォークに乗るでしょうから乗り替わりになると思われます。

 

オーシャンSにはヨシノイースターが登録。

ゲートに難ありとの事でOPクラス昇級後は苦戦していましたが前走OP北九州短距離Sは好スタートから2番手を追走し3/4馬身差の快勝。前走は小倉の勝利でしたが3勝クラス特別は中山芝1200mの勝利で平坦向きということもないでしょうから今回もゲートが決まれば。

 

●10位(12位)ディープインパクト(2億7468万1000円)(6勝)

(2億1403万7000円)(4勝)

先週は1勝クラスなど2勝。G2中山記念でドーブネ2着などもあって本年初のトップ10入り。

かつてない苦境に立たされ、これでトップ10内を安定して推移するといった状況にはまだないと思われますが序盤の絶望的だったところからは脱したようでひとまずは安心といったところでしょうか。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

このような状況からも圧勝でリーディングを獲得し続けた以前と違いますが、本年以降は3歳馬の出走がないので05年に勝利し自身の馬名も冠された弥生賞ディープインパクト記念にも産駒登録はありません。

05年弥生賞は2着アドマイヤジャパンにクビ差の勝利でそこからは辛勝なのですが、4コーナーで通った位置などを考えればとても勝つような状況ではなく非常に強い勝利だったと考えます。レース名に冠されることでは否定的な意見も頻繁に耳目にし、これほどの歴史的名馬なので全く反対はしませんが若駒Sの方が相応しかった良かったような気もします。

 

・11位以下

前回10位キタサンブラックはG2中山記念で1番人気ソールオリエンスが4着、ここで2着馬を出したディープインパクトに逆転トップ10入りを許すような要因に。道悪は強いので前が止まらなかったのと1800mが合わなかったかと。次走は大阪杯と思われますが4歳世代のレベルや成長力といったことよりも阪神内回りで23年G1皐月賞で見せたような爆発力が生きるようならば。

中山記念ではもう1頭の有力4歳馬2番人気エルトンバローズも8着に敗退。この結果から4歳世代のレベルではないとするのも辛いのですがこちらは道悪で全く動けなかったとの事で良馬場なら。

 

弥生賞ディープインパクト記念の有力馬はG3京都2歳S勝ち馬で前走G1ホープフルS2着のシユーニ産駒シンエンペラー。今回は川田将雅の想定。

もう1頭は中山芝2000mで連勝中の前走2歳1勝クラス葉牡丹賞勝利のトロヴァトーレ。前走は狭いところを割って出て来て2馬身差の勝利。2走連続上り最速の33秒8、33秒9を計時と決め手は間違いないのですが今回の相手でもそれが出来るか。想定は新馬戦勝利時のクリストフ・ルメールに戻る形。レガレイラがいますので本番で乗るとも思えず勝負度合いは?

 

チューリップ賞はキズナ産駒とスティールブルーの争いと見ますがOP(L)紅梅S勝利のカリフォルニアクローム産駒ワイドラトゥール、2着のデクラレーションオブウォー産駒セキトバイーストが登録。

OP(L)エルフィンS2着のスワーヴリチャード産駒スウィープフィートも登録。これまで騎乗の永島まなみから武豊の乗り替わりで人気も集めそうですがあまり強いとは思わないので。エルフィンSは勝ち馬ライトバックのみが強かったかと。スワーヴリチャードも先週漸く本年初勝利、2頭勝ち馬も出たのでここから更に上げてほしいところですが。

 

オーシャンSはトウシンマカオ、ビッグシーザーのビッグアーサー産駒2頭が有力と思われます。

 

 

・3歳戦

リステッドレースや1勝クラス特別はありましたが特にこれといって注目したい馬はないのですが、OP(L)すみれS勝ち馬サンライズアースを。後方2番手からミルコ・デムーロが3コーナー付近でハナを奪って押し切りということで、G1ホープフルS取消明け後の今回は勝利して2戦2勝としましたがこの乱暴なレースぶりで今後に繋がるのか。3着メリオーレムが意外と動けなかった印象も強い結果に。

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 6億4497万1000円

2位キングカメハメハ 3億9838万7000円

3位マンハッタンカフェ 3億6889万8000円

4位シンボリクリスエス 3億4111万1000円

5位クロフネ 2億8408万5000円

6位アグネスタキオン 2億7593万4000円

7位ハーツクライ 2億5626万2000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 7億1071万6000円

2位キングカメハメハ 4億5565万円

3位マンハッタンカフェ 4億4321万2000円

4位シンボリクリスエス 3億9007万1000円

5位アグネスタキオン 3億2430万8000円

6位クロフネ 3億1006万5000円

7位ハーツクライ 2億7846万5000円

8位スペシャルウィーク 2億7576万8000円

9位フジキセキ 2億2219万6000円

 

首位ディープインパクトは2勝クラス3勝。OP(L)マーガレットS2着ピューロマジック・4着ミルテンベルクなど入着も多く獲得賞金7億円突破。

2位キングカメハメハは2勝クラスなど2勝。G2中山記念3着ジオグリフなども出て前回160万ほどまで迫っていた獲得賞金4億円突破。

3位マンハッタンカフェはOP(L)すみれSサンライズアースなど5勝。獲得賞金4億円突破で2位キングカメハメハに迫る勢い。E.I. 1.61は母の父トップ10内種牡馬で現在最高の数値。

4位シンボリクリスエスは3歳ダート1勝クラスネモフィラ賞エートラックスなど3勝、障害OP春麗ジャンプSでは2着ジューンベロシティなど2頭入着。

5位にアグネスタキオン。OP(L)仁川Sダイシンピスケス、3勝クラス幕張Sニシノスーベニアで2勝。獲得賞金3億円突破でクロフネを逆転し前回6位からトップ5入り。

 

・中山記念

父モーリスのマテンロウスカイが勝利。母の父スペシャルウィークは8位。

母の父スペシャルウィークは本年重賞初制覇で17年から8年連続重賞制覇、通算41勝。

重賞制覇は23年G3京阪杯トウシンマカオ以来。

中山記念は初制覇。

 

・阪急杯

父アイルハヴアナザーのウインマーベルが勝利。母の父フジキセキは9位。

母の父フジキセキは本年重賞初制覇で22年から3年連続重賞制覇、通算18勝。

重賞制覇は23年G2阪神Cウインマーベル以来。

阪急杯は初制覇。