週中競馬記事(2024年2月13日)~リーディングサイアー展望・回顧~ | ブログ

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今週も京都・東京・小倉の3場開催で京都・東京は最終週

G1フェブラリーステークス、G3ダイヤモンドS、G3小倉大賞典、G3京都牝馬Sの平地4重賞実施週

 

●1位(2位)キズナ(4億9606万4000円)(23勝)

(3億5528万1000)(17勝)

G3クイーンC、G3共同通信杯の2重賞制覇を含む6勝で獲得賞金5億円に迫る4億円突破。ロードカナロアを逆転し首位に浮上。

 

G3クイーンC勝利のクイーンズウォークは強い勝ち方で牝馬クラシックの有力馬になったと見ますが、G3共同通信杯勝利のジャスティンミラノは超スローで折り合いを著しく欠いた有力馬に32秒台の上り比べで勝ったようなレース。皐月賞や日本ダービーがこのようになるとは考え難く再現性に乏しいのでしょうが皐月賞に直行できるということはプラス、もっと流れた際に多頭数で右回りや中山をこなせるか。ノーザンの生産馬でキズナの後継とまで考えているのなら皐月賞までにパワーアップしてくるとも思えますが。

 

フェブラリーステークスには産駒登録なし。

 

ダイヤモンドSにはトロピカルライトが登録。

登録段階で10頭とダイヤモンドSとしては少頭数になりそうですが、前走で小倉芝2600mの1勝クラス特別を勝利して2勝クラス馬の格上挑戦となる重賞初出走。3歳未勝利勝ちも福島芝2600mで小回りの2600mの1勝クラスまでを勝利した段階。軽ハンデは想定されますが2階級格上挑戦の東京芝3400m重賞でどこまでやれるのか。同日に実施の小倉芝2600m2勝クラス皿倉山特別には登録がないのでダイヤモンドS出走と思われます。想定は丸田恭介の継続。

 

小倉大賞典には産駒登録なし。

 

京都牝馬Sにはスマートリアンが登録。

G3京阪杯10着からで近走は芝1200m戦に出走しており1ハロン延長で、というよりも年が明けて7歳に加齢しており7歳馬の勝利なし、6歳馬まで広げても勝利は15年ケイアイエレガントが最後で19年から昨年まで5歳馬が5連勝中。人気薄で単純に切れると考えますが馬齢面で苦戦かと、7歳馬は3着内まで見ても6歳馬ケイアイエレガントの勝利した15年3着ウインプリメーラ1頭のみ。想定は角田大河。

 

●2位(1位)ロードカナロア(4億7131万6000円)(25勝)

(3億8459万円)(21勝)

キズナに逆転を許しましたが、週間2重賞勝利のキズナに対して2400万ほどの獲得賞金差。3歳世代はキズナとエピファネイアが圧倒的に強く、そこで大きく離されなければ2月半ばとい時期からも逆転は十分可能でしょう。獲得賞金差からはキズナが日曜東京10レースの3勝クラス特別を勝利、G2京都記念でロードカナロアが2着馬を出した直後にG3共同通信杯をキズナが勝利など順位変動が当日に何度かあった末の今回の集計時結果1位キズナ・2位ロードカナロアになったと思われます。

 

G2京都記念のベラジオオペラはほぼ勝ったような競馬でしたが勝ち馬プラダリアが並ばれたらもうひと伸びしたようなレースで京都適性のようなものも出たのでしょう、インを進んで残った3着バビットを2馬身離しており負けて強しといった内容で、再戦が想定されるプラダリアと共に次走G1大阪杯でも有力となったでしょう。対プラダリアだけならば阪神内回りで該当コースの重賞勝利もあるベラジオオペラ優勢とも見ますが。

 

フェブラリーステークスには21年G3根岸S・JBCスプリント、22年東京盃で中央・地方重賞3勝、フェブラリーステークス21年4着・22年6着・23年2着、前走23年G3武蔵野S3着、レーティング6位レッドルゼルが出走予定。

 

レッドルゼルはフェブラリーステークス4年連続出走予定で過去の出走はいずれも好成績で昨年2着馬ですが、コースなどが合うというよりも夏場が良くないのでこの時期が勝負なのでしょう。昨年のG3武蔵野S3着以来、8歳馬となって主戦の川田将雅が海外レースの騎乗で乗れないなど不安も多いのですが父ロードカナロアも管理した本年解散の安田隆行厩舎最後の中央G1出走予定。本命不在の混戦といえば聞こえは良いのですが、ダートのトップクラスが海外遠征し優先出走権が得られるG2東海S、G3根岸Sの勝ち馬も出走せず芝重賞で大敗しているようなダート初出走馬も数頭、地方馬3頭などといった近年でも最もレベルの低そうなメンバーならばチャンスも。想定は騎乗時3勝、20年6月OP天保山S2着時以来の北村友一。

 

今週の重賞登録馬は他に京都牝馬Sのボンボヤージ。小倉大賞典にエンペザーも登録されていますが登録時出走馬決定順17位の非抽選馬対象。

ボンボヤージは未勝利・1勝クラスの条件レースで京都の勝利もありますが、夏の小倉芝1200mで強く22年G3北九州記念を16番人気から勝利。当時はハンデ51キロ、1枠1番を生かしたものできょうだいも夏の小倉で高速の芝となるレースに強い血統。連続開催最終週でインの荒れた冬の京都芝1400m、55キロ、7歳馬など近走の結果からも苦戦でしょう。想定は川須栄彦。

 

●3位(3位)エピファネイア(3億7845万9000円)(13勝)

(3億4333万3000円)(13勝)

未勝利週の割に獲得賞金は多かったのですが上位2種牡馬好調で一気に突き放される週間に。2月時点とはいえ勝利回数でもキズナ、ロードカナロアには大きく離されており近年の推移からはこの時期に3位にランクしていることを称賛すべきなのかも知れません。

 

G3クイーンCでは3番人気アルセナールが2着も勝ち馬はキズナ産駒と、リーディング観点では直接対決で叩かれてしまうような結果に。直線で不利があったとのことで制裁などは課されていませんが4着サクセスカラーが真っ直ぐ走らせられず寄られた分と思われます。クビ差2着だっただけに不利がなければとなりますが、そのようなことを忌避したのか外を回して突き抜けた勝ち馬も強かったので。クリストフ・ルメールも本年の勝利回数はトップですが重賞はなぜか未勝利なので。

 

フェブラリーステークスには23年G3エプソムCで重賞1勝、前走G3東京新聞杯12着、レーティング3位ジャスティンカフェが登録。

 

ジャスティンカフェは回避予定というか現段階で入厩していないので回避。

いずれにせよ芝馬で前走大敗後の中1週、そして放牧中なので。

 

ダイヤモンドSには産駒登録なし。

 

小倉大賞典にはエピファニー、セルバーグの2頭が登録。

エピファニーはG3中山金杯1番人気11着から。前走はピーヒュレク騎手で失敗したような競馬で2走前のG3チャレンジC4着程度走れば。小回りの出走がない宮田厩舎の小倉出走と信頼し難い面もありますが力を発揮できれば。想定はテン乗りの杉原誠人。重賞勝利経験もある騎手ですが本年は小倉騎乗もなくここまで1勝というのは気になるところ。

セルバーグはG3京都金杯13着から。阪神・中京のマイラーといった過去成績でこちらも小回り実績がなく1ハロン延長も疑問。逃げないとダメなようなところもあって外差し決着になるであろう現行の小倉にそれも向かないでしょう。想定は今村聖奈、こちらは本年ここまで京都の騎乗しかなく1勝という成績。

 

京都牝馬Sにはテンハッピーローズが登録。

23年8月OP(L)朱鷺S1着以来6ヶ月ぶり。昨年のスワンS予定も出走がここまでなく長期休養明けに、そこも不安ですが左回り芝1400mベストで阪神実施の23年京都牝馬Sも6着。2歳時にはソダシやサトノレイナスなどと好勝負していた実力馬だけに侮れませんが臨戦過程も含め明け6歳となった今回はどうでしょうか。想定は津村明秀の継続。

 

●4位(5位)ドゥラメンテ(2億9955万6000円)(13勝)

(2億4671万円)(10勝)

先週は2勝クラス特別など2勝で4位に浮上。重賞出走馬は全て着外ということもあって獲得賞金3億円に僅か届かず。

 

中でもG3共同通信杯2番人気ミスタージーティーで騎手コメントによると輸送でイレてスローに嵌ってしまい後ろから乗っ掛かられたとのこと。G1ホープフルステークスの騎乗もミスといえばそうなりますが、競走能力以外の部分でまだ若いとでもすべきかそこらが解消されないことには。収得賞金400万なので皐月賞出走も厳しくなって、若葉SやスプリングSで権利獲りを狙うという手もまだあるでしょうけどローテが詰まりますし色々と厳しくなったでしょう。日本ダービー狙いに切り替えて自己条件を確実に勝ってTRで権利獲りでも良さそうですが東京に持ってくるとなると今回の競馬ぶりでは。

 

22年G1ホープフルSでG1レースおよび重賞1勝、前走23年G1東京大賞典3着、レーティング5位ドゥラエレーデ。

フェブラリーステークスには23年G1NHKマイルカップでG1レースおよび重賞1勝、前走23年G1安田記念14着シャンパンカラーの2頭が出走予定。

 

ドゥラエレーデはG1東京大賞典3着から。2走前のG1チャンピオンズカップも3着、23年G2UAEダービーも3着とダート重賞は未勝利ですがこれだけ走っていれば。混戦ムードの本年ですがドゥラエレーデにダート重賞で先着し勝利したデルマソトガケ、レモンポップ、ウシュバテソーロの現役ダート3強ともいえそうなこれらの出走がなく近2走2着で先着されたウィルソンテソーロと有力という見方も。2歳芝G1勝ち馬で芝スタートの東京1600mに1番合いそうにも思えますが距離1600m以下の出走はなく速さ負けするようなことがなければ。騎手想定は入っていないのですが今週からバウルジャン・ムルザバエフが短期免許取得らしく継続騎乗と思われます。

シャンパンカラーはG1安田記念14着以来8ヶ月ぶり。昨年のG1NHKマイルカップ9番人気の勝利とこのレースのレベル自体も懐疑的ですが長期休養明けの上に初ダートでは。01年3着トゥザヴィクトリーのような例もあり当時とは中央競馬の状況も全く違いますが、そのようなもっと上のランクにあるような芝の名馬でも初ダートのこのレースでは通用しなかったので。想定は内田博幸の継続。

 

ダイヤモンドSには産駒登録なし。

 

小倉大賞典にはゴールドエクリプスが登録。

前走G1エリザベス女王杯14着は相手関係もあったとは思いますが3番手から正攻法で真っ向勝負を挑んだような形もそれで勝ち負けできるほどの強さもなく距離も長かったのか4コーナー辺りで一杯に、積極果敢というよりも無謀なレースぶりだったと思います。小倉芝1800mでは2勝、小倉芝2000mの23年小倉記念もハンデ51キロながら3着なので条件自体は好転といえるでしょう、今回のハンデは53キロ。想定は角田大河。

 

京都牝馬Sにはゴールドエクリプス、シングザットソングが登録。

ゴールドエクリプスはこちらにも登録はありますが、こちらは想定騎手も入ってなくこれまでの出走状況からも小倉大賞典ではないかと。

シングザットソングはG3京阪杯9着から。昨年から賞金別定ではなく対象期間内の重賞実績によるグレード別定となっておりナムラクレア56キロやメイケイエール56キロに対し23年G2フィリーズレビュー勝利のシングザットソングは57キロ。この負担重量だけで厳しくも思えますが23年G1桜花賞以降はリステッドのオパールS2着以外は好走もないので。想定は鮫島克駿の継続。

 

●5位(4位)ハーツクライ(2億8016万1000円)(9勝)

(2億5435万5000円)(8勝)

先週っは1勝クラス1勝で順位も1つ下げましたが通算勝利数で並んでいたフジキセキを上回り歴代勝利数で単独6位に。

 

重賞出走馬は全て着外でクイーンC9着のサフィラは難しいところもあるのでしょうが、馬体重が減り続けているので一息入れないことには。馬体重はデビュー時から絞れてくる傾向にもあるのですが牝馬で減り過ぎているので。

 

フェブラリーステークスには産駒登録なし。

 

ダイヤモンドSにはハーツイストワールが登録。

22年G2アルゼンチン共和国杯2着は自身も不利を受けましたが内ラチに激突し直線で蛇行した馬が出て多くの馬が不利をうけたようなノーカウントレース、その後は長期休養明もあり昨秋に復帰もG2重賞で6・9着の近走。リステッドレース勝利はありますが重賞出走はG1・G2戦のみで相手も強く、これまでよりはかなり軽い相手で距離をこなせば。想定は田辺裕信の継続。

 

小倉大賞典にはカテドラルが登録。

昨年2着したように芝で頭打ちということでもなかったと思うのですが、その後ダート重賞に挑戦し全く勝負にならず芝に戻しても調子は戻らないような8歳馬。芝のみで走っていても結果は同じだったかも知れませんし半兄にダート重賞勝ち馬はいますがそれが良くなかったのではないかと。芝重賞勝ち馬でトップハンデタイの58.5キロと余程の変わり身がなければ。想定はテン乗りの斎藤新。

 

京都牝馬Sにはソーダズリングが登録。

前走G3ターコイズS4着から、距離1600m未満は初出走ですが勝利した3勝クラス特別の京都芝1600mでも騎手が全く御せず引っ掛けられていたので距離短縮はプラスと出ても。ということで想定は共同通信杯でも全く御せずに終わった武豊の継続です。同じ音無厩舎のノットゥルノで月曜の佐賀記念を勝っていたので全くダメでもないのでしょうが。

 

●6位(6位)ドレフォン(2億6466万5000円)(13勝)

(2億1263万5000円)(8勝)

先週は全て平場戦の勝利ながら5勝加算で順位6位をキープ。ダート戦の多い時期で本年は芝の勝利はありませんが芝重賞では人気薄の入着などもあり順調なトップ10内推移。昨年まで中央ダートのみというカテゴリーでリーディングだったヘニーヒューズの出足が鈍いこともあって、本年ここまでの中央ダートリーディングはドレフォン、2位が根岸S勝ち馬も出したロードカナロア、ヘニーヒューズはそれでも3位にランク(中央総合部門は現在19位)。

 

フェブラリーステークスには前走G3根岸S3着サンライズフレイムが登録。登録時出走馬決定順22位で非抽選馬対象。

 

出走馬決定順上位馬から回避馬も出るので実質の決定順はもう少し上位なのですが、それでも16位以内には入らないようで出走は叶わないでしょう。前走の負けぶりが良くないという表現も適切ではないのですが勝利したエンペラーワケアと比較して勝負どころでの反応があまりにも悪かったのでマイルに距離延長しても結果は変わらないと思います、エンペラーワケアも出走しませんが。

 

今週の重賞登録馬はダイヤモンドSのワープスピード。

平地芝では2400m以上の距離で唯一勝利しているドレフォン産駒で芝2400m3勝、3勝クラス特別は京都芝3000mで勝利。前走G2ステイヤーズSも4着と本当にドレフォン産駒なのか疑いたくもなりますが半姉ディヴァインラヴも牝馬ながらG1菊花賞で3着したほどなので。そのディヴァインラヴが3着した21年菊花賞の勝ち馬タイトルホルダーとワープスピードは同じオーナーの所有馬。などということからここで本年芝初勝利となっても、中央重賞勝ち馬も22年G1皐月賞など重賞2勝ジオグリフのみなので勝利すれば2頭目の中央重賞勝ち馬。

 

●7位(16位)ルーラーシップ(2億4087万6000円)(11勝)

(1億281万7000円)(5勝)

先週はOP(L)洛陽Sワン・ツー、OP北九州記念など6勝と先週のみで本年ここまでの勝利回数を上回り、重賞出走馬はなかったものの週間1億円以上の加算で獲得賞金2億円突破。この順位でも全くおかしくない種牡馬ですが出遅れていた状況から一気にトップ10入り。前週のG3東京新聞杯マスクトディーヴァがあまりにも酷かったので本年は厳しいとも考えましたが、V字回復とでもすべきか絶好調週でした。

 

OP(L)洛陽Sはドゥアイズが2勝目というのも驚きですが新馬戦以来の勝利でマイル近辺が良いのでしょう。OP北九州短距離Sではヨシノイースターが勝利。3勝クラス北山Sでは初ダートの11番人気ゴーゴーユタカが岩田康騎手で差し切り。障害戦でも本年初勝利など様々なカテゴリーで勝ち馬が輩出。

 

フェブラリーステークスには産駒登録なし。

 

今週の重賞登録馬はダイヤモンドSのワンダフルタウン。

21年G2青葉賞勝利後は未勝利で前走OP万葉S5着から。6歳馬で上がり目がないとすべきか2歳重賞勝ち馬でもあり早期に活躍したタイプ。昨年のG3鳴尾記念4着や前走など些か復調も窺えますし少頭数の長丁場で今回のメンバーなら上位も。想定はテン乗りの戸崎圭太。合わないとは思いますが先週の共同通信杯で重賞勝利。

 

●8位(7位)モーリス(2億628万3000円)(8勝)

(1億8371万3000円)(7勝)

先週は1勝クラス1勝。OP特別で複数入着馬を出すなど獲得賞金2億円突破。前回から順位を1つ下げもう一つ上がって来ない本年ですがトップ10内で推移していますし、我慢してどこかで大きな賞金加算があれば。

 

フェブラリーステークスには産駒登録なし。

 

ダイヤモンドSには産駒登録なし。

 

小倉大賞典にはアルナシーム、ホウオウリアリティが登録。

アルナシームはG3京都金杯11着から。前走は2番人気で重賞出走も内枠が優位となったレースを7枠14番から11着。荒れた外差し馬場の小倉が合うようには思えず小倉も初出走ですが競走能力といったものよりは気性面で出世を阻まれていたような馬で、その辺りが上手く噛み合えば2歳時にはイクイノックスやドウデュースともそれなりの勝負をしていた素材なので。想定は鮫島克駿。本年1回小倉のリーディングジョッキー(11勝)、1・2回の小倉で14勝も現在トップ。

ホウオウリアリティは登録時非抽選馬対象。

 

京都牝馬Sにはムーンプローブが登録。

昨年のG2フィリーズレビュー2着馬、2歳時の阪神芝1600mで2勝。近走は2桁着順で京都は初出走ですが重賞連対の芝1400mで変われば。社台グループオーナーズ所有馬でも吉田勝己氏や吉田照哉氏名義ではなくそれほど期待が大きいわけではないかと。

 

●9位(8位)ジャスタウェイ(1億9245万4000円)(9勝)

(1億7710万7000円)(8勝)

先週は3歳1勝クラス特別1勝。本年ここまでトップ10内キープと健闘しているところにG2京都記念に2番人気ルージュエヴァイユが出走。ここを勝つようなら年間トップ10入りも狙えそうでしたがG1エリザベス女王杯2着の舞台とはいえ関東の牝馬が勝つようなレースでもなく、G1など重賞で連対はしていても重賞未勝利なので過度の期待も酷だったのでしょう。今回は展開や枠順も良くなかったでしょうし女王杯2着もベストは1800mだとも考えますし適条件で巻き返しがあれば。

 

先週のルーラーシップもですがディープインパクトも上がって来ましたのでトップ10内維持も困難でしょうが、ここまで耐えたのだから踏ん張ってもらいたいところ。毎回そのようなことを書いて落ちないのも本年のジャスタウェイですが。

 

今週の重賞登録馬は京都牝馬Sのジューンオレンジ。

前走G3シルクロードS12着は3番手から進めましたが勝ち馬ルガルが強く捻じ伏せられ後方勢にも差し込まれるといった結果に。2勝クラス・3勝クラス特別の連勝時は芝1400mなので相手はまだ強力ですが牝馬限定の1400m戦に戻って。23年G2フィリーズレビュー1着シングザットソング、2着ムーンプローブの登録もありますが当時3着はジューンオレンジ、5歳馬優勢の近年も4歳勢が台頭するようならば。

 

●10位(9位)ハービンジャー(1億8961万7000円)(11勝)

(1億6936万7000円)(10勝)

先週は障害OP1勝で10位ながらトップ10内キープ。本年障害戦3勝目で本年障害戦の獲得賞金3940万1000円という成績は本年障害カテゴリーのトップ。2位キズナと1000万円差がなく障害重賞も未実施なので直ぐにでも入れ替わりそうですが、ここまでは障害戦で好調。

 

重賞登録馬は小倉大賞典のシフルマン。

3勝クラス特別、23年OP(L)都大路S勝利を含む全5勝中3勝は中京の中京巧者といった成績ですが、本年の小倉日経OPが該当する小倉芝2000mの23年OP巌流島S2着も。想定は角田大和。

 

京都牝馬Sにはプレサージュリフトが登録。

前走OP(L)キャピタルS2着からで中京の23年G3中京記念3着を含め3着内は全て左回りの芝1600m戦。22年G3クイーンC勝ち馬で23年G3東京新聞杯3着など東京芝1600mでは[2-1-1-0]の実績。右回り出走は22年G1桜花賞・秋華賞の阪神2走、芝1400m戦は初出走。前走にしてもスローの前残りをウィリアム・ビュイックで2着したようなレースで想定はリチャード・キングスコート。

 

・11位以下

フェブラリーステークス有力馬はキタサンブラック産駒ウィルソンテソーロ。本年は14位と出遅れ気味ですが10位とは3000万弱の獲得賞金差でここを勝つようならば。想定は松山弘平のテン乗りで不安もありますがかなり割れたオッズで1番人気というケースも。勝利すれば次回トップ10入りでしょう。

同じくキタサンブラック産駒ガイアフォースも登録。こちらはレーティング上位で出走予定も芝馬なので厳しいでしょう。同じく杉山晴紀厩舎所属で20年16番人気2着ケイティブレイブの長岡禎仁の想定。

他ではシニスターミニスター産駒の23年JBCクラシック勝ち馬キングズソードなど。

 

地方馬3頭23年JBCスプリント勝ち馬イグナイター、23年6着スピーディキック、23年無敗の南関東3冠ミックファイアはいずれも厳しいと見ます。クリストフ・ルメールが乗らないのであれば今回の想定ではスピーディキックの鞍上がダントツですがそれだけでは。

 

先週G2京都記念プラダリアの勝利で13位まで上げて来たディープインパクトはダイヤモンドSにサリエラが登録。23年G2目黒記念0秒1差3着時のハンデ55.5キロで止まっていますしここまで距離が伸びてどうかですがこのメンバーなら勝ち切っても。想定はクリストフ・ルメールでそろそろ重賞も勝つでしょう。グランドスラムアスクも登録でハンデ52キロ、新潟芝1800m向きで条件は合わないでしょうが本年重賞2勝レイチェル・キングの想定。

小倉大賞典にはアドマイヤビルゴ、ディープモンスターの2頭が登録。どちらもリステッドまでの重賞では要らないようなタイプですが混戦の外差しで嵌れば。

本年はこれまでにない開幕週から苦戦の状況でしたが、このように重賞出走馬もいますので先週のように勝って行くようならば本年もまだトップ10内は維持できるでしょう。

 

京都牝馬Sはナムラクレアとメイケイエールでしょう。昨年の3歳G2重賞勝ち馬57キロに対し56キロの出走で他馬も55キロ。ここが本番ということもないでしょうが実績からは負けられないでしょう。ナムラクレア浜中俊、メイケイエール池添謙一とそれぞれ主戦の想定。

 

 

・3歳戦

今週で3歳新馬戦も終了し3歳部門の記事もおざなりになっていますが注目馬としては重賞勝ち馬のクイーンズウォークとジャスティンミラノで良いでしょう。

 

クイーンCでは不利のあった2着アルセナールも注目ですがそれよりはデタラメな競馬で3着したルージュスエルテに注目。メンコが逆効果だったようですがスムーズな競馬で再考を。

 

共同通信杯の方は超スローの上り32秒台決着とあまり参考になりませんが、それでもキャリア2戦ながら本年から馬齢重量57キロ同士で朝日杯フューチュリティステークス1・2着馬に勝利したジャスティンミラノがもちろん注目。敗れた中では2着ジャンタルマンタルでG1朝日杯フューチュリティステークス勝利の前走を含めデビューから無傷の連勝はストップしましたが道中引っ掛けられながらも勝ち馬と同じ上り32秒6を計時して2着。皐月賞や日本ダービーまで見据えての東京芝1800m出走でしょうし、超スローだからといってここで逃げてしまっては勝ったとしても次走以降に繋がらないでしょうし、不動の大本命ということもないでしょうがクラシックに向けての評価は今回の敗戦でむしろ高まったかと、連勝記録も止まってやりやすくなったという見方も。

G1朝日杯フューチュリティステークス2着エコロヴァルツの方は負けすぎで2歳G1は展開などで嵌めただけとも。今回は参考外ですしムラ駆けしそうなタイプで不気味ですが。ミスタージーティーも上記の通りこの敗戦で苦しくなったでしょう。

もう1頭挙げればベラジオボンド。今回は輸送などもあって最内枠から出遅れた上にスローで動けず終了。初戦も全然作ってないような出来で変則日程の新馬戦を楽勝したようなレースでキャリア2戦目。今回の敗戦程度ではまだまだ見限れないと考えます。

 

他のレースでは1勝クラスの平場戦を勝利したソンシ。2歳1勝クラス万両賞2着から3馬身差の勝利。中内田厩舎-川田将雅のコンビで同日に重賞勝利のクイーンズウォークの帯同的役割だったかはわかりませんが東京芝1400mでは2戦2勝。同じ左回りの芝1400mファルコンSに出走するようなら、そこの内容次第で距離延長のNHKマイルカップでも。父は英2000ギニー勝利のナイトオブサンダーで牡系からは欧州のクラシックディスタンス勝ち馬も送り出すなど距離が持つ土壌はあるかと。

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 4億6153万5000円

2位シンボリクリスエス 2億7487万4000円

3位キングカメハメハ 2億5411万8000円

4位アグネスタキオン 2億1708万9000円

5位ハーツクライ 2億1541万7000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 5億4627万4000円

2位キングカメハメハ 3億2075万5000円

3位シンボリクリスエス 2億8847万4000円

4位アグネスタキオン 2億4842万6000円

5位ハーツクライ 2億2729万7000円

6位クロフネ  2億267万3000円

 

首位ディープインパクトはOP(L)洛陽Sドゥアイズなど4勝。獲得賞金5億円突破の首位キープ。

2位キングカメハメハは2勝クラス特別など3勝で獲得賞金3億円突破。シンボリクリスエスを再逆転して2位に浮上。

3位シンボリクリスエスは未勝利。2着2頭・3着4頭と入着馬は出たがキングカメハメハに逆転され3位に。

4位アグネスタキオンは3勝クラス特別1勝。先週の3着内は3頭で3勝クラス北山特別11番人気ゴーゴーユタカ1着、2勝クラス太宰府特別11番人気エクロール2着、2勝クラス大津特別6アン人気アスクキングコング3着と人気薄馬が好走。

5位ハーツクライは未勝利で連対馬も出なかったが入着馬8頭を送り出し順位5位をキープ。

6位にG2京都記念勝ち馬を出した昨年クロフネが前回10位から浮上し、ここまでが現在獲得賞金2億円を突破。

 

・京都記念

父ディープインパクトのプラダリアが勝利。母の父クロフネは6位。

母の父クロフネは本年重賞初制覇で17年から8年連続重賞制覇、通算40勝。

重賞制覇は23年G2京都大賞典プラダリア以来。

京都記念は20年クロノジェネシス以来2勝目。

 

・共同通信杯

父キズナのジャスティンミラノが勝利。母の父エクシードアンドエクセルは28位。

母の父エクシードアンドエクセルは中央重賞初制覇。

中央重賞2度目の出走で重賞初制覇、過去重賞成績は23年G3アルテミスSライトバック4着。

競走馬時代は03年ドバイレーシングクラブCなど豪G1レース2勝、重賞6勝、デインヒル系種牡馬。

 

・クイーンC

父キズナのクイーンズウォークが勝利。母の父ハーリントンは43位。

母の父ハーリントンは本年重賞初制覇、通算3勝。

重賞初制覇は21年G2阪神Cグレナディアガーズ以来。

クイーンCは初制覇。

産駒の中央出走はこれまでなく、母の父にハーリントンを持つ競走馬の中央出走はグレナディアガーズ・クイーンズウォークきょうだいを含む母ウェイヴェルアヴェニューの産駒4頭のみ。

クイーンCクイーンズウォーク勝利の翌日に半姉アストロフィライトが小倉の1勝クラスを勝利。