あの悲惨なニュースが報道されて以来、
ずっと、お買い物における
ショッピングローンのあり方について、
考え続けてきました。
お客様からのローンの申し込みを承る時、
いつも不思議に思うことは、
ローン会社の審査基準です。
『個人情報の保護』が声高に言われるこの時代、
ローン会社はいかなる基準と情報をもって
個人の支払能力を審査しているのか？
いつもいつも疑問に思うところです。
先日、不幸にも亡くなられてしまわれた方は、
世帯年収200万円のところ、
1300万円強のローンの残債が
あったということです。
或いは、支払いに滞りさえなければ、
本当の年収などは考慮されない、
若しくは調査をされないということなのでしょうか？
このパターンで考えますと
逆にしっかりとした資産をお持ちの方でも、
お支払いの口座に振込みを忘れて
ローンが使えなくなるようなケースも
あるということなのでしょうか？
計画的にお使いになられるのなら、
私はローンという方法は決して悪いものではないと
考えています。
ローン会社においては、
やはり審査の基準を見直し、
確固たる根拠に基づいた貸付を
行っていただきたいと思うのです。
また、最後に・・・
以前、何かで『買い物依存症』の方の記事を読んだことがあります。
『買い物依存症』と括られる方は概ね、
買おうとする商品の魅力によって、
買い物依存になるわけではなくて、
買い物をする時の状況、
持ち上げられたり、
売り子さんにプライヴェートの悩みを聞いていただいたり、
そういう状況に依存をされていくのだそうです。
不満を抱えた日常に対して、
お買い物をされる時は、ご自身が主役になられる訳ですので、
日常と比べればその場は別世界になり得るのでしょう・・・
私が店に立ち始めた頃、
10年ほど前ですが・・・
恐らくは、実に無防備にきょとんと店に座っていたのだろうと思うのです。
お客様に『いらっしゃいませ』や『有難うございます』と
申し上げることすら、恥ずかしくてならなかった時期がありますので・・・
ところが、この無防備さは
ありとあらゆる方々を引き付けてしまうことになるのだと、
遅からず気がつくことになりました。
そもそもプライヴェートでも、
悩みを打ち明けられやすいタイプですので、
そのままの風情で店におりますと、
ありとあらゆる打明け話を聞いてしまうことに
なってしまったのです。
そのようなおしゃべりを楽しみに
毎日通われる方々もおられたり・・・
一見、店は繁盛をしているように見えるのですが、
実際、商品の動きはそれほどでもないのです。
かたや、人様の悩みを聞き続けた私は、
非常に疲れ、体をこわしてしまうことになりました。
私はこの件で、非常に反省をしました。
ああ、私がしていたことは、
プロの売り手としたら失格だったのだな・・・と。
それ以来、何をおいても、まずはお売りする商品が主役・・・
私の商うジュエリーや宝石の魅力をお伝えすることに
一層重きをおくようになったのです。
お買い物はとても楽しいものです。
但し、お金が絡むことですし、
売り手、買い手、双方の思惑が絡み合いますので、
本筋からいつしか離れていってしまうことが
あるものなのでしょう・・・
本筋から外れたところにこそ、
『落とし穴』はあるものなのですね。
なかなか難しい面もありますが、
あるべき姿で、真面目に商われている方の元には、
やはりあるべき姿の、真面目な商品が
集まってくるということだけは
事実だと思います。
ゆっくりでも良いかと思いますが、
消費者の方はぜひとも、
その辺りを見極める『眼』を
養っていただきたいと願っております。。。
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