そのような着方を『かたぎ』という・・・ | ARSNOVA 銀座・東京 オーダーメイド・リフォーム 選び抜いた美しい宝石

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きものがたり (文春文庫)/宮尾 登美子

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 宝石やさんなのに、


きものの話題が続き、


ごめんなさいシラー





宮尾 登美子さんのこの本、


とても好きです。


宮尾さんのおきものの集め方(?)が


とっても大らかで・・・


うんちくなんか、ほとんどなくて!!


お好きか、お嫌いか、


どちらか・・・という感じ・・・!





お気持ちの美しい方なんだと


なぜだか感じてしまうのですね・・・





とっても大らかで、大胆で、


ちょびっと野暮ったくて・・・


でも、それこそがきものの


あるべき「着方」だと、私は思うのです。





きものの本を手にとるようになってから、


とっても違和感のある言葉を見かけることがあります。


「無地感覚のきもの」・・・(実際には地柄があるけれど、


遠めには「無地」に見えるきものに対して・・・


或いは、まったく無地のきものに対して


使われている言葉)


なんだか中途半端な言葉の斡旋で


私はダメ・・・ちゃんとした日本語使おうよ・・・という、


そんな気持ちになってしまう・・・





もっと、変だな・・・と感じる言葉・・・


「洋服感覚のきもの」・・・


洋服と、着物が天秤にかけられたような・・・


なんだか違和感を覚える言葉です。。。



「スーツ感覚のきもの」・・・


これも・・・うーむ・・・




※私はこれらの『~感覚』という言葉自体が

 とても苦手なのだと思います。

 『~感覚』が示唆するきものの取り合わせというよりも・・・





あくまでも、私個人の意見ですので・・・


日本独自の衣装であるはずのきものが、


このような言葉を使わなければ、


受け入れられにくくなってしまった土壌があるのでしょうから・・・


ある意味では、仕方がないことなのかも知れませんが・・・





『省略』や『縮小』・・・


これも日本人の得意なところですが、


日本人の衣装に根付くのは、


なんと言っても「かさね」(襲)という


捉え方ではないかと思うのです。


一見、なんの関係もない「色」同士が、


衣装の中で「かさね」られることにより、


あるはずのなかった奥行きが


そこに出現する・・・





或いは、一見野暮に見える


取り合わせ・・・


だけれども、そこには計算された


「隙」があって、


他者を受け入れるだけの懐を


そっと覗かせてある・・・


こういうことって、日本人ならではの


とても大切な感覚だと思うのですが・・・





・・・というようなことを、


最近、きものの話ができる友人を目の前にすると


とうとうと語っているワタクシなのですが・・・





実は、友人のお母様も私とまるっきり同じ


ご意見をお持ちなのだそうで・・・





そして、お母様は、


そのように語った最後に、


そういうきものの着方を


『かたぎ』というのよ。」と、


仰るのだそう・・・





それを聞いて、


お母様、凄い!!と


思った次第なのです^^






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