こんにちは。飯田千香子です。
近年、病院で抑肝散を、処方される場合が、多くなっています。
抑肝散は、認知症の漢方薬として、有名です。
お子さんの疳の虫や、チックの漢方としても使われます。
認知症には、いろいろなタイプがあります。抑肝散がどのようなタイプの方に合っているのか、認知症以外はどうなのか、紹介させていただきます。
抑肝散は、漢方の言葉でいうと「肝気が亢進し、神経興奮がある方」に使います。
抑肝散タイプは、イライラしやすい、頑固な部分、きっちりとした部分がある方です。
認知症に使う場合も、あります。
性格が頑固な場合、融通が利かない場合にも、使います。また、イライラしやすい場合にも使います。
筋肉のけいれんがある場合も、あります。子供のチックや、パーキンソン病のふるえに使うこともありますね。
抑肝散が合う方は、一見穏やかに見えます。しかし、心の奥では不満をためていることがあり、キレると怖い。
それは本来の姿ではなく、心の中で積もり積もったものを、吐き出している状態です。普段から、ちょこちょこ想いを吐き出せばよいのに、優しいから溜めてしまうのです。
女性の場合、ものすごくキレイだったり、キチンとされている方が多いです。
仕事ができる、何か秀でた特技があるなど、完璧を求めている方が多いです。
隙のないインテリア、良きママをめざしているなど、何かで完璧を求めていませんか?このような女性は、抑肝散タイプかもしれません。
完璧を目指す女性が、更年期に差し掛かると、性格が更に研ぎ澄まされます。完璧にできない自分に、イラつきを感じるかもしれません。
抑肝散タイプの女性が、更年期に差し掛かると、抑肝散が効くのです。更年期だから、抑肝散とは言えません。
女性の抑肝散タイプは、抑肝散加陳皮半夏が合う場合が多いです。
男性でも穏やかで怒ることがなく、胃弱など、虚弱な部分がある場合があります。抑肝散加陳皮半夏タイプかもしれません。
完璧を追い求める性格から、職人や一流の技術者にも、多いです。
抑肝散が合う方は、不器用でも飽きずに、やり遂げることができる方です。
その性格を、上手く人生に活かせることができれば、幸いです。
うまく活かせないと、単に頑固方になってしまいます。こだわりが強すぎ、人間関係のトラブルを抱えることがあります。
抑肝散タイプは、頑固な性格のまま年をとると、動脈硬化が進みます。
脳出血、脳梗塞のリスクが高まります。
思いをためて、一気に爆発させてしまう性格です。
年を重ねると、脳卒中のリスクは、高いと考えています。生活に注意したほうが良いでしょう。
若い頃から抑肝散をのみ、性格を穏やかに保ちましょう。野菜を多く召し上がる、脂ものを控えるなど、心がけてみてください。
抑肝散は、即効性の漢方ではありません。しかし、効果を実感できるまで時間がかかりすぎるというわけでもありません。
融通が利かない、こだわりが強い病気は何でしょう?
強迫性障害、アスペルガー症候群などが挙げられます。抑肝散タイプの可能性があります。多少良い方向へ、働いてくれるかもしれません。
飲む時間は、食後より、食事の30分前、食間などの空腹時がおススメです。漢方薬全般に言えます。
近年は、ミネラル不足の影響もあるのかもしれません。神経伝達が、うまくいかないからかもしれません。こだわりが強すぎる方が増えているように思います。
ミネラルを補うことで、全てが改善するとは思いません。それでも、多少なりとも、症状が緩やかになったり、再発予防に役立つことがあります。
こうしないといけない!という「べき」に、とらわれすぎていませんか?些細なことに、こだわりすぎていませんか?
抑肝散で、何らかの変化がある、可能性があります。
パニック障害、自律神経失調症では、抑肝散を合わせると良いことがあります。
「病院で抑肝散を処方されて、少し良いけれども、まだ症状が残っています。」
よくある相談です。
本来必要な、メインの漢方薬がないから、治りきらないのでしょう。
ただし、抑肝散は、誰にでも使える漢方ではありません。どちらかというと、必要がない、合わない方は多いです。
あなたに合う漢方を、判断させていただきますよ。
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