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俳句

長待ちに春ぞ暮れ行く更衣(ころもがえ)
西鶴

目には青葉山ほととぎす初松魚(がつお)
素堂

夏草や兵(つわもの)どもが夢のあと
芭蕉

五月雨を集めてはやし最上川
芭蕉

閑(しず)かさや岩にしみ入る蝉の声
芭蕉

感極まり(かんきまり)夏の夜に問う明日の夢
                   梅晏

『2001年 宇宙の旅』

『2001年宇宙の旅』

アーサー・C=クラーク著

宇宙SFの古典的大著。未来の地球人類が、新天地を求めて深宇宙に飛躍するという、壮大な物語である。本作には、HAL9000というコンピューターが登場する。元祖、反乱するコンピューター。スペースフロンティアを目指す開拓宇宙船の内部に存在し、宇宙船の管理と搭乗員のマネージメントを担当している。作中では、搭乗員(人間)に対し、チェスの試合で完勝するなど、すでにIQにおいて人間をはるかに超越した存在として描かれている。(このあと暴走する。)最終的に、ディスカバリー号の船長(ボーマン)によって機能停止させられるが、人間に対し、反抗するコンピューターの第一号となっている。とはいえ、若干、人間の手が加わっている(人間の命令に矛盾がある。)という点においてスカイネットとは異なるが。いずれにしても、このコンピューター、HAL9000は、人間の命令に従わないコンピューターとしての地位を不動のものとしているのである。

 

 

『アルジャーノンに花束を』

『アルジャーノンに花束を』

ダニエル=キイス著

青年とハツカネズミが主人公の小説。医科学が著しく進歩した未来社会が舞台となっている。主人公の青年(ゴードン)は、友とするねずみ(ハツカネズミ)と同じ境遇にある。このねずみ(ハツカネズミ)は、知的水準が通常のねずみを下回っている。そして、青年(ゴードン)が、このねずみと同じ境遇にあるということはつまり青年の知的水準もまた通常の人間のそれを下回っている、ということである。ゴードンは、知能指数が70未満の知的障害者である。そのことが彼(ゴードン)のそれまでの半生をかたちづくっていた、といっても過言ではなかった。そしてそれは必ずしも彼にとって肯定的ではないように見えるのだった。(誰の目にも。)しかし、そんな彼の人生に転機がおとずれることとなる。それは、この世界(科学技術が殊更に進歩した未来社会)の〈科学技術〉が可能にするものであった。そしてその「科学技術」とは、特に医科学のことを指していた。それは、医療科学技術による「手術(外科手術)」だった。一種のロボトミー手術。脳外科手術であり、ということは危険な開頭手術であった。その効用効果は、〈知能〉の大幅な増大である。まず、その臨床試験に成功したねずみ(ゴードンの友人の)に手術がおこなわれた。手術は成功し、ねずみ(ゴードンの友人)は、飛躍的に知能を増大させることに成功する。次はゴードンの番だった。彼は、手術を受け、同様に成功する。こうして莫大な知力を得たゴードンは、その人生を変える。彼は、一流大学に進学し、交友関係が変わる。大学でのゴードンは、数学上の高度な計算式(n体問題等の)を暗算で解き、同学の士たちを驚かせるのだった。彼(ゴードン)を取り巻く対人関係(人間関係)は、めまぐるしく変わっていく。友人、知人、師、上司、同僚、部下、といったそれまでの彼の交友関係、上下関係は、めまぐるしく変転する。友人、知己その他の機微。それまで彼の敵であった者は味方となり、味方であった者は敵となった。そうした中にも徹頭徹尾変わらない態度でゴードンに接する人物もあったが。だが、変わったのは、彼の知能指数と彼を取り巻く人間関係だけではなかった。彼自身にもまた〈変化〉がおとずれていたのである。その〈変化〉こそが彼を取り巻く環境に対しても変化をもたらしていたのである。それは、莫大な知性の増大に対して人格の成長が追いついていかないことによる、人格の変更であった。かれは、以前のような素朴な人物ではない、冷淡で計算高い人間になっていたのである。同じ頃、友人のハツカネズミが狂暴化して死亡する、という事件が起こる。このことは、この手術の限界を物語っていた。そして、ゴードンもまた、友としていたハツカネズミと同じように手術の副作用によって知性がもともとのそれより低弱化するという現象に見舞われるのだった。仮にこの手術が副作用による知性の低弱化をともなわなかったとしても、事態は変わらなかっただろう。この小説は、行き過ぎた科学気術は、社会に不安をもたらす、ということを述べた、警告の小説ともいえるのである。

 

 

 

『華氏451°』

『華氏451°』

レイ=ブラッドベリ著

未来社会。この時代、一般大衆には本を読むことが禁じられていた。言論統制、思想統制のためである。典型的な愚民政策と言えた。近隣住民間の密告が奨励されている。この作品では、独裁者もコンピュータもロボットも出てこないが、かわりに大衆から力(=知識)が奪われるということがおこなわれている。支配層を強大化、強力化するのではなく、被支配層を低弱化、弱力化する、という政策がとられているのである。そういう意味で、『1984年』、『すばらしい新世界』、『わたしはロボット』とは一線を画する内容となっている。秘密警察も存在しないが、かわりに“焚書官”が存在する。“焚書官”(または“昇火士”)は、秘密警察よろしく人々の禁書(一般大衆は、書物を読むことも、それを持つことも禁止されている。)を督戦する役割を帯びている。ファイヤーマン(焚書官)の側にもドラマが存在する。(主人公も焚書官。)一般大衆の側にもドラマが存在する。作中では、焚書士側の同僚、部下、上司、そして、大衆側の学生、職業人、知識人、教会士らの悲喜交々の愛憎劇が展開する。

名匠の手によって何度も映画化もされている。派生作品多数。後世に語り継がれる名作である。

 

 

『わたしはロボット』

『わたしはロボット』

アイザック=アシモフ著

ロボット三原則、陽電子ロボットなどがキーワードとして登場する。『1984』(『1984年』)では、(人間の)独裁者が、『すばらしい新世界』では、機械(コンピュータ)が、それぞれ主体として登場しているが、アイザック=アシモフ著のこの小説『わたしはロボット』では、ロボットが主体となっている。独裁者→コンピュータ→ロボットという具合である。独裁者(人間)からコンピュータ(機械)へとなり、さらに、コンピュータからロボットへと、範囲がしぼられていっていると思う。友人ロボットは可能か?軍用ロボはどうか?などが考えさせられる。そして、ロボットは、人間に対して反乱を起こすのか、ということが考えさせられる小説である。

 

 

『すばらしい新世界』

『すばらしい新世界』

オルダス=ハックスリー著

『1984』と並び称されるディストピア小説の金字塔。機械(コンピュータ)が支配する未来社会を描く。キリスト、マルクス、レーニン(作中では、レニーニャ)などの名前が登場する。ジョージ=オーウェルの小説『1984』との違いとしては、人間の独裁者ではなく、コンピュータ(AI)が、秘密警察ではなく、アンドロイド(ロボ)が、人類を監視・統制しているという点で異なる、といえるだろう。イデオロギーではなく、テクノロジーが主体となっているといえるだろう。そういう点で『1984』よりも現代に近い内容となっているといえるだろう。『1984』と並び称される警世の書である。

 

 

『1984』(『1984年』)

『1984』(『1984年』)

ジョージ=オーウェル著

ディストピア小説の代名詞。謎の独裁者ビッグブラザーが統治するオセアニア国が主舞台。オセアニア国は、この小説『1984』(『1984年』)の中で、地球上の三分の一を支配領域とする、全体主義国家である。世界の勢力を三分する一国ということである。秘密警察、思想統制、監視社会...。それらがこの〈オセアニア国〉をあらわすキーワードである。〈ビッグブラザー〉は、一応、人間の独裁者だが、その正体は、謎につつまれている。ディストピア小説のパイオニア作品であり、ビッグブラザーの名を世に知らしめた、警世の書である。

 

 

最近のこれまでの経緯

最近のこれまでの経緯

月は巨大な人工天体
アプローチ対象:月/月面
権利者:― ― ―
都市伝説度:AA
解説:月は巨大な人工天体であるという都市伝説。

水星のテラフォーミング
アプローチ対象:水星
権利者:NASA、ESA
都市伝説度:A
解説:水星のテラフォーミングはすでに始まっているという都市伝説。

月の地下基地
アプローチ対象:月/月面
権利者:NASA、ESA、CERN、SpacE-X、アリアンスペース社、D-Wave、N-Vision
都市伝説度:C
解説:月にはすでに地下基地が建設されているという都市伝説。

オリオン計画
アプローチ対象:土星
権利者:NASA
都市伝説度:―――
解説:核爆発噴射による巨大宇宙船発射計画。成功すれば地球-土星間をおよそ5年で行き来できるとされる。

アルテミス計画
アプローチ対象:月
権利者:NASA
都市伝説度:―――
解説:有人宇宙飛行計画。2025年までに月への有人宇宙飛行を目指している。

ロズウェル事件
アプローチ対象:―――
権利者:―――
都市伝説度:A
解説:1947年にニューメキシコ州ロズウェルに墜落したUFO(未確認飛行物体)が、米軍によって回収されたとされる事件。のちに空軍の報告によると、このUFOの正体は、熱気球であったことが判明している。

謎のフィラデルフィア実験
アプローチ対象:軍事戦略
権利者:ペンタゴン(米国防総省)
都市伝説度:A
解説:第二次世界大戦中に行われたという、米海軍による駆逐艦の透明化実験。乗組員もろとも軍艦が亜空間に消えた?!

シャドウガバメント
アプローチ対象:World
権利者:Deep States
都市伝説度:AA
解説:陰謀論のひとつ。シャドウガバメント(影の政府)が、表の政府(通常の議会制政府)を通して国家・政府・社会を支配しているとする一種の陰謀論。

ダークフリート
アプローチ対象:Space
権利者:Dark Fleet
都市伝説度:AA
解説:ダークフリート(闇の艦隊)とは、宇宙艦隊国家である。その多くは謎のヴェールに包まれているが、“宇宙艦隊”というからには、武装的な、戦闘的な要素なのであり、そして、おもとして宇宙空間で活躍している。その行動動態は攻撃的であり、侵略的であり、たとえば惑星を攻略し、その住民を従属化したり、支援物資を収奪したりするものである。地球人グループ(地球離脱文明人グループ)によって、直接は運営されているとされる。

ドイツ離脱文明
アプローチ対象:Space and the Earth
権利者:Germany , Out of the Earths
都市伝説度:AA
解説:第二次世界大戦中にドイツ国を脱出したドイツ人によって築かれた文明。その文明圏は、地球の(ドイツ以外の)他の地域、国、世界のみならず、地球圏外(即ち宇宙)領域にまで及んでいるとする都市伝説。前出のダークフリートの構成要員も多くはこのドイツ離脱文明人(ドイツ人)が占めている。

宇宙エレヴェーター
アプローチ対象:宇宙空間
権利者:全米宇宙協会その他の諸宇宙機関
都市伝説度:―――
解説:宇宙船以外で宇宙空間に到達するための宇宙技術。惑星地表から宇宙空間にまで伸びる超巨大構造物。

スカイフック
アプローチ対象:宇宙空間
権利者:NASA、ESAその他の諸宇宙機関
都市伝説度:―――
解説:宇宙船以外で宇宙空間に到達するための宇宙技術。宇宙エレヴェーターとの違いは、宇宙エレヴェーターが惑星上から宇宙に向かって建設されているのに対し、スカイフックは惑星の衛星静止軌道上から下方に向かって建設されている点である。

2億年前の靴跡化石
アプローチ対象:地質時代の地球
権利者:―――
都市伝説度:A
解説:オーパーツの一種。大昔の地球上に文明人(宇宙人?)が存在した証拠とされる謎の足跡化石。

第四帝国
アプローチ対象:World
権利者:???
都市伝説度:B
解説:第三帝国の後継といわれる帝国国家。

宇宙戦
アプローチ対象:宇宙空間
権利者:米国防総省等
都市伝説度:―――
解説:宇宙空間における闘争(Space Combat)。宇宙戦闘艇、宇宙駆逐艦、宇宙空母、宇宙ミサイル等を含む宇宙軍同士による闘争、戦闘、戦争を指す語彙。

デストロイヤー級
アプローチ対象:恒星間宇宙
権利者:銀河帝国
都市伝説度:―――
解説:銀河帝国軍の標準的な戦闘艦。さまざまな級種、種別が存在する。おもな武装としては、ターボレーザー砲等が実装されている。銀河帝国軍宇宙艦隊の誇る主力艦である。

ボーグの戦艦
アプローチ対象:恒星間宇宙
権利者:ボーグ種族
都市伝説度:―――
解説:ボーグ族の標準的な艦船。CUBE-TYPEの宇宙軍艦。船体の全方角に対し、均等に、かつ、最も高度と思われる防衛性能を追求した時、この形状になったという。主武装は、ディスラプター・ビームその他。

宇宙空母ギャラクティカ
アプローチ対象:地上波、インターネット等
権利者:ユニバーサル映画
都市伝説度:―――
解説:1970年代から1980年代にかけて放映された映画およびテレビ映画のシリーズタイトル作品。宇宙SF作品。ストーリーは、敵の宇宙種族、機械生命体“サイロン”の攻撃で保有する宇宙艦隊が致命的打撃を受けた“12惑星連合”の生き残りの人々が、宇宙船団(率いるのは、12惑星連合の軍用宇宙艦として唯一破壊をまぬがれた、惑星“カプリカ”の旗艦空母“ギャラクティカ”)を構成して、第13番目の惑星である、〈地球〉を目指すというストーリー。ちなみにこの宇宙空母ギャラクティカの主武装は、レーザー主砲、二連装ターボレーザー砲、ミサイルランチャー、メガトロン魚雷などである。複数のエピソード、シナリオが存在し、ヴァージョンによって内容が異なる場合もある。2022年現在も、新シリーズが制作されており、DVD、ブルーレイ、インターネット配信などで、継続的に制作、放映されている。

2022年4月20日

 

 

秋水

第二次世界大戦当時の飛行機の中で、わたしが個人的に搭乗したいのは、「秋水」です。理由は世界的にもめずらしい(現在でも)ロケットエンジンを搭載した機体(惑星上を飛翔する航空機としての)だからです。つまり秋水は、ロケット戦闘機ということです。最近知ったのですがジェット戦闘機はわりと多いようです。ポーランドにもありました。ロケットエンジンによって得られる初速はジェットエンジンより速いです。

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