『2001年 宇宙の旅』 | MYBLOG

『2001年 宇宙の旅』

『2001年宇宙の旅』

アーサー・C=クラーク著

宇宙SFの古典的大著。未来の地球人類が、新天地を求めて深宇宙に飛躍するという、壮大な物語である。本作には、HAL9000というコンピューターが登場する。元祖、反乱するコンピューター。スペースフロンティアを目指す開拓宇宙船の内部に存在し、宇宙船の管理と搭乗員のマネージメントを担当している。作中では、搭乗員(人間)に対し、チェスの試合で完勝するなど、すでにIQにおいて人間をはるかに超越した存在として描かれている。(このあと暴走する。)最終的に、ディスカバリー号の船長(ボーマン)によって機能停止させられるが、人間に対し、反抗するコンピューターの第一号となっている。とはいえ、若干、人間の手が加わっている(人間の命令に矛盾がある。)という点においてスカイネットとは異なるが。いずれにしても、このコンピューター、HAL9000は、人間の命令に従わないコンピューターとしての地位を不動のものとしているのである。