BLMさんの「カレーに絶対お勧め、レーベンさんのスプーン!」でカレーライスが出てきましたが、まぁ、見た目は家庭によくあるカレーライスですね。
カレーライス、というか「カレー」関連の特許も色々ありますが、見た目が面白い特許出願(いまだ、特許にはなっていません)がありました。
◆どんな特許か?
発明の名称を『タワー型カレーライス及びタワー型カレーライスの製造方法』とする特許出願(特開2019-213496号、出願人:株式会社フロンティア)が取り上げる特許です。
請求項1と請求項4を見てみます。
『【請求項1】
支持面上に載せられ、ライスを含み形成された柱形状の第1の層と、
前記第1の層上に載せられ、具材を含み形成された第2の層と、
前記第2の層上に載せられ、ライスを含み形成された柱形状の第3の層と、
を有するライス部と、
前記支持面上に、前記第1の層の周囲の少なくとも一部を覆い、前記第2の層の周囲に達しないように配置されたカレールーと、
を有することを特徴とするタワー型カレーライス。
【請求項4】
前記ライス部の上には、トッピングが載せられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタワー型カレーライス。』
つまり、ご飯、カレールー、ご飯の三層になっており、上側のご飯の周囲にはカレールウがくっつかないよいうにしている「タワー型カレーライス」ということです。トップのご飯にはトッピングもできる、というものです。
(上記特許出願の出願公開公報の図3を引用)
上記の写真のような感じになっています。レストラン等で「魅せる」カレーライスに使えそうですね。
◆雑感
今回の特許出願は現在出願中で審査請求もされていません。出願日が2018年6月13日なので、あと1か月ほどで審査請求期限が来ます。審査請求をするかどうかわかりませんが、特許になるでしょうか?どうでしょうね??
食品系ではその組成に着目した特許が多いのですが、「見た目」に着目して技術的特徴を抽出し、特許にチャレンジしてみるのも場合によっては有効です。組成は分析しないと分かりませんが、「構造モノ」は見て分解すれば構造を把握できることが多いので、権利侵害の判断時には分かりやすくなるからです。
とはいえ、食品では「構造モノ」は少ないですが。。。
なお、意匠は出願されていないようですが、意匠も出願しておけば、そちらは特許より権利化しやすかったかもしれません。
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