最近我が家は日曜はカレー。土日の夕飯作りを放棄して、はや1、2年ぐらい経つでしょうか もっぱら主人の当番となりました。全く若い時に家事をやったことのない昭和の人間でも、鍛えればできるようになります。
で、毎回、カレー 美味しいですよ。
(撮影日:2020年8月30日)
で、上記写真はある日のカレー でも今日のブログ記事の主役は、このスプーン
カレーの時は手放せません! 株式会社レーベンさん(こちら)のスプーンです。写真のスプーンは、右利き用です。同社ホームページに、左利き用のスプーンの写真もありました(こちら)。
このスプーンの柄の部分をぎゅっと握り、カレーとご飯を後ろから前へ、又は、右から左へ、さっと掬う、そして口元へ、そのままもっていく、といった感じで食べます。スムーズにカレーが美味しく食べられます。
スプーンの丸い部分(つぼ)が大きくて、カレーやシチューを口元に持っていき、口元に食べ物が付着し、痒くなったりした経験はありませんか? BLMは、そうなるとすぐ口元が荒れてしまいます。このレーベンさんのスプーンでカレーを食べると、スプーンの丸い部分(つぼ)の、写真手前側の縁から、食べ物をさっと口に流し入れることができます。
スプーンや、コップや、椅子、って、すでに形が決まってしまって、これ以上変わったデザインができないんじゃないか、と思うけど、人間ってすごい。まだまだアイデアが出てくるもんですね。
さて、意匠公報を検索。上記写真のスプーンの意匠権に該当するかは判りませんが、なんとなく似ている公報をピックアップして、以下に引用してみます。
以下(詳細は、J-PlatPatのこちらをご参照。)は、部分意匠制度を利用して登録されています。権利の対象に柄の部分を除外して、丸い皿部分(つぼ)のみ権利の対象として出願し、登録されています。意匠出願は基本的には図面(写真等でも出願できます。)が全てですが、図面だけだと、意匠の特徴点が分かりづらいですよね。見れば分かる、と思うでしょうが、言わないと分からないものです。出願人が出願意匠について主張したい部分を言葉で説明できる部分は、下記公報の「意匠に係る物品の説明」です。
もう一つ公報を見つけました。以下(詳細は、J-PlatPatのこちらをご参照。)
下記公報の「意匠に係る物品の説明」を見てみましょう。「皿部に下唇がフィットし易くした事を特徴とする」とあります。下記の意匠が、冒頭の写真のスプーンに近いでしょうかね?一つ目の意匠より、下記の二つ目の意匠の方が洗練された感じがします。両意匠は類似とされなかったようです。スプーン自体の基本的構成は、既に万人が共有するところとなっているので、スプーンの意匠権の効力は狭い、と言えそうです。
レーベンさんはもっともっとたくさんの意匠を出願しています。今日はちょっとだけ紹介してみました。同社の社長さんの商品開発現場を垣間見たことがありますが、すごく楽しそうにお仕事されているような印象(あくまで個人的印象です)を受けました。アイデアが次から次へ浮かんでくるんでしょうかね。アイデアのままにしない。カタチにして行く、ってのが重要なんだと思います。
カタチにしたら、意匠出願してみる。なんてのを繰り返していくうちに、これぞイイカタチ、というのが定まって、その意匠の商品化されたものが、いつのまにか人々の日常に入り込んでいる、というのが理想ですね。できれば、自社内で意匠出願に精通した人材がいると、このサイクルは上手く行くような気がします。
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