人間、一日二、三食を毎日食べるのに、日本は、少なくとも夕飯作りは女性(奥さん、お母さん)の仕事と認識されているだろう。最近は、“専業主婦”という(ある種の)職業も許されないご時世で、働きながら夕飯作りに子育て。さらに消費税増税。中食産業が成長するのは解る。リンクしたエキサイトニュースのサイトには、日本惣菜協会発行の「惣菜白書2019年版」からの引用で、2017年の中食市場規模は2008年比で22.3%増の10兆555億円となった旨説明する。外食は同4.6%増の25兆6,561億円、内食は14.9%増の35兆3,281億円。

 さらに、新型コロナウィルスで、なんの前触れもなく学校閉鎖で子供の昼食も作らないと!! …といった事態で中食市場はこのご時世でも揺るがないのは解る。

 

 BLMも、一応、奥さん的仕事があり(幸か不幸かお母さんの仕事はない!)、正直投げ出したい毎日の夕飯作りを、どう乗り越えるか、逆にどう楽しむか、の手段を、“中食”に求める場合が多い。昭和の人間は、夕飯をきちんと作らないと罪悪感を感じる。中食はちょっと取り入れができ、罪悪感を感じない。

 

 下記はある日の我が家の食卓。ハンバーグは手作りではなく、生協で注文した冷凍ハンバーグ。解凍しなくてもそのまま調理でき、肉汁もしっかり出るので、これにケチャップや醤油など混ぜてソースもすぐ作れて助かるキラキラビックリマーク 忙しい日はひき肉からコネてられません!ぶー

 

 

 下記は、「今日は完全に夕飯作れなぁ〜い」というときのお弁当えー?うーんビックリマーク。でも、デパ地下弁当でちょっと豪華に。少々お値段高め。それでも外食より安いし、外食で店員さんや他のお客さんに気を遣わず気楽に家で食べれるのがいい。

 

 さらに、食品産業新聞社ホームページによれば、上記同『2019年版惣菜白書』を引用し、業態別(GMS(総合スーパー)、CVS(コンビニエンスストア)、SM(食料品スーパー)、「専門店、他」(惣菜店、弁当店、給食業者、寿司販売店など)、百貨店)に分け、『18年の惣菜市場規模を10年前の09年と比較すると、全体では27.3%増と大きく伸びている』としつつ、『業態別では、「CVS」が61.4%増と1.6倍以上に大きく伸び、市場をけん引。「SM」も37.3%増と大きく伸び、「専門店、他」は6.3%増、「GMS」は5.9%増と堅調な一方、「百貨店」は4.7%減と唯一縮小した。』と分析。BLMの上記ある日のデパ地下の豪華弁当は、なにかの買物後に地下食品売り場に流れることを考えると、そもそも“百貨店に用がない”という問題があり、縮小傾向にはうなづける。


 上記同ホームページによれば、『10年前と比較すると、惣菜がより身近な業態で買われるようになっており、特にCVSでは、2011年の東日本大震災以降、それまで主要顧客とは言えなかった中高年にも惣菜を購入する層が拡がったと言われる。また、店舗数は09年12月に4万2,629店舗と既にかなり多かったが、18年12月は5万5,743店舗(日本フランチャイズチェーン協会)とこの10年間で30.8%増加しており、多くの人にとってより身近な存在となっている。さらに、通常の弁当、惣菜類に加え、独自PB による袋物惣菜の市場開拓、カウンター商材の充実など、品揃えの充実も市場拡大に繋がった。さらに、イートインコーナー設置による外食需要の取り込みもあり、単なる「中食」ではなく、外食のファストフードにも接近している。』とされる。

 

 それでふと、自分で書いたブログ記事「「知覚化デザイン」を二つの領域から事業に役立てる必要性があると思う。」を思い出した。ここで、『例えば、「弁当」を販売することが考えられるが、料理の品質やこれに付随するサービスに、「母親がつくる夕飯」のコンセプトを実現する特徴を持たせ」、「コンセプトに見合った弁当及びその店の名前を考えるのがいいだろう。夕暮れ時、お腹をすかせた人が遠くからでも見つけられるマークを店の看板につけるといいかもしれない。「母親がつくる夕飯」というコンセプトを店舗の内外装に知覚化させれば、顧客はまた訪れたいと思うかもしれない。同様の「知覚化デザイン」で制服をつくれば、店員が「母親」のように優しい心遣いで接客できるかもしれない。』と提案してみた。

 

 こういうことは誰でも考えるのだろう。ウシシ 最近、そのままじゃん!と思う名前(商標)を発見した。その名も、「お母さん食堂」(ファミリーマート)。『2017年9月から展開しているオリジナル惣菜・冷凍食品ブランドなのだそうだ。登録性微妙?と思ったが、登録ありました。以下。

  

  うーんえー?ビックリマークキラキラ

 

登録第6052985号 商標『お母さん食堂』(権利者:株式会社ファミリーマート)

出願日は平成29(2017)年8月24日、登録日は平成30(2018)年6月15日。

商品が面白いので掲載してみましょう。このように個別具体的な書き方もあります。

 

第29類

食用油脂,乳製品,卵,食用魚介類(生きているものを除く。),冷凍野菜,冷凍果実,肉製品,加工水産物,加工野菜及び加工果実,油揚げ,凍り豆腐,こんにゃく,豆乳,豆腐,納豆,加工卵,カレー・シチュー又はスープのもと,ハヤシライスのもと,スープ,みそ汁,なめ物,アーモンドミルクを主原料とする飲料,ココナッツミルクを主原料とする飲料,ピーナッツミルクを主原料とする飲料,ミルクセーキ,代用牛乳,スライス済みパン用のファットスプレッド,塩漬けの魚,食用海藻エキス,魚を主原料とする加工品,食用ゼリー,コーンドッグ,ころも付きソーセージ,プルコギ(牛肉からなる韓国料理),じゃがいもを主原料としたダンプリング,ポテトフリッター,豆腐を用いたハンバーグ,調理済みおでん,フライドチキン,冷凍オムレツ,その他のオムレツ,丼物のもと,野菜を主材とする惣菜,根菜を主とする惣菜,海藻を主材とする惣菜,きのこを主材とする惣菜,豆を主材とする惣菜,豆腐を主材とする惣菜,油揚げを主材とする惣菜,加工卵を主材とする惣菜,魚介類を主材とする惣菜,肉を主材とする惣菜,調理済み冷凍八宝菜,その他の調理済み八宝菜,調理済み冷凍酢豚,その他の調理済み酢豚

 

第30茶,

コーヒー,ココア,氷,菓子,パン,サンドイッチ,中華まんじゅう,ハンバーガー,ピザ,ホットドッグ,ミートパイ,調味料,香辛料,アイスクリームのもと,シャーベットのもと,穀物の加工品,チョコレートスプレッド,レトルトパウチされたおかゆ,その他のおかゆ,ぎょうざ,しゅうまい,ワンタン,すし,たこ焼き,複数のおかずを組み合わせてなる冷凍弁当,その他の弁当,ラビオリ,調理済み焼きそば,調理済みのそば,調理済みのうどん,調理済みの冷やし中華そば,調理済みのローメン(中華風焼きそば),調理済みのスパゲッティ,調理済みの中華そば,冷凍春巻,その他の春巻,冷凍お好み焼き,その他のお好み焼き,冷凍炒飯,その他の炒飯,冷凍チキンライス,その他のチキンライス,調理済み冷凍まぜご飯,その他の調理済みまぜご飯,冷凍ピラフ,その他のピラフ,冷凍おにぎり,その他のおにぎり,冷凍焼おにぎり,その他の焼おにぎり,冷凍グラタン,その他のグラタン,冷凍ドリア,その他のドリア,調理済み冷凍パスタ,その他の調理済みパスタ,パスタを主材とする冷凍弁当,その他のパスタを主材とする弁当,調理済み冷凍ジャンバラヤ(調理済みの冷凍炊き込みご飯),その他の調理済みジャンバラヤ(調理済みの炊き込みご飯),調理済み冷凍牛カルビご飯,その他の調理済み牛カルビご飯,調理済み冷凍台湾まぜそば,その他の調理済み台湾まぜそば,調理済みのつけ麺,即席菓子のもと,パスタソース,オーツ麦を主原料とした食品,チップス(穀物製品),穀物を主原料としたダンプリング,パオズ,ワレニキ(詰め物入りダンプリング),米を主材とする凍結乾燥した惣菜,即席米飯,パスタを主材とする凍結乾燥した惣菜」

 

 

 ちなみに、他にも、同じ商品で、又は、異なる商品や役務で、「お母さん〜」という言葉を使った商標、結構ありましたビックリマークビックリマーク

 

By BLM

 

 

 

 

 

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