二週間ぶりに見る我が家の庭、蒸し暑いその日迎えてくれたのは
涼やかに咲いた薄紫の薔薇「しのぶれど」でした。
しのぶれど 色にでにけり わが恋は
ものや思ふと 人のとふまで (百人一首から 平兼盛)
いにしえの男性はこんなにも切なく深みゆく恋をしていたのかと。
私はどちらかといえば新古今和歌集の式子内親王が詠んだ
この歌に心惹かれる。
玉の緒よ たえなばたえね ながらへば
忍ぶることの よわりもぞする
玉の緒の玉とは魂のこと
平凡に生きていく中にもさまざまな事に出会うもの。
その中でも魂を純粋に揺れうごかし痛めるものはやはり恋。
お互いの魂を震撼させ、お互いの魂をばら色に染める恋に出会う
ことは稀。
相手の魂がこちらを向いてない恋ほど哀れで切ないものはない。
どこの誰とも知らぬ人に恋をして
その身を細らし恋にやつれはてる。
時代は変わろうと人の思いはとこしえに不変。
むくわれない「しのぶ恋」に魂は傷つき痛む
玉の緒とは命そのものなのである。
きょうの午後NHKーFMで久しぶりに聴いたベートーベン作曲
ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」
今夜はルドルフ・ゼルキンのピアノで・・・。
- ルドルフ・ゼルキン,
- ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ














