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【ど~して門が閉まってるの?】

『ひきこもり先生』(NHK土曜ドラマ)は、佐藤二朗さん演じる、引籠もり歴11年の上嶋陽平が、ひょんなことから中学校の非常勤講師となり、不登校生たちと一緒に苦闘する話し。

彼の言葉は、なぜかブリキらに深く響く。(←「先生は何で私たちのコト分かるの?」と。)・・そんな彼のセリフを拝借する。・・(※ネタバレのため、ぜひ先に観てね。)

例えば、ひどいイジメに遭う生徒たちに向かって、

苦しかったら学校なんか来なくたってイイんだ!・・だって一番大切なのは君たちの命だからね。逃げるコトで救われるコトもある。

でも、逃げたまま、ずっと生きて行くわけには行かない。・・だからほんのちょっとだけ、ほんの一歩だけ、STEPルームから出て・みてほしいんだ。

と、逃げてもイイと受け止めつつ、そこで立ち止まるなと勇気づける。(←って前回話した「逃げ恥のステップ①~③」でしょ。)

一歩踏み出すのは生徒たちだけじゃない。彼自身も、見て見ぬふり&パワハラ紛いの「(キモチ悪い)学校」に対して、

僕はもう逃げません!・・僕は子どもたちのために戻ってきました。学校を子どもたちが安心して居られる処にしたいんです。

と表明し戦う場所を選ぶ。(←この回のタイトルは『戦場』。って、マジで鳥肌立つ。)

どのシーンも胸を打たれるが、1つだけ腑に落ちない場面がある。・・それは『いじめの法則』の回で、彼が「あの~ イジメは無くせないんでしょうか?」と尋ねると、・・

無くせないし、無くならないわね~。 ・・子どもたちがみ~んな神さまにでもならなきゃイジメは無くならない。 って言うか、まず大人が神さまにならなきゃね。

と、鈴木保奈美さん演じる磯崎藍子(←視聴者の声を代弁する役回り?)が答える処。・・この「出来るわけないでしょ」的な空気がど~もキモチ悪い。

そこで、今回は「ヒトはなぜ、いろんなコト出来ないと諦め、立ち止まるコトを選ぶのか?」について、ブリキなりに考察する。・・そして、白黒思考ならではの馬鹿一直線で突き進み、その壁の乗り越え方を探ってゆく。

【育児においでよ!】

宇宙飛行士の野口聡一さんは、子どもたちに向けて、次の本などで「なぜ宇宙に行くのか?」説く。

その中で、『宇宙兄弟』(小山宙哉さん原作)でも描かれた「3次元アリ」という例え話しが出てくる。

ブリキは、この元ネタと思われる話しを、子どもの頃『驚異!なぞだらけの四次元』という本で読んだ。・・折角なので、それを紐解き引用する。

【次元とはなんだろう】 一次元は線(=直線・曲線)だけの世界。・二次元は面(=平面・曲面)の世界だ。・三次元ではそれに高さがくわわる。

【二次元から一次元を見ると】 面の上に一まいの葉っぱがおちている。(そこ)をとおっている線があって、その線を一次元アリがやってきた。葉っぱのところまでくると、線が切れているので、一次元アリは、もうすすむことはできない。 ところが二次元アリは、面がわかるので、右か左のよこの方向に・まわってみて・線のつづきを見つけることができる。

【三次元から二次元を見ると】 面の上にかべがあったとする・このかべが面と同じにずうっとのびているとすると、二次元アリは向こうに行くことはできない。 ここに・三次元アリがやってきた。三次元アリは高さがわかるので・かべをのりこえて行ってしまう。

野口さんの本に戻ると、「つまり、今直面している問題は『別の次元』で見ると、突破口が開ける事がある・。」・・宇宙に行く理由もそこにある。と云う。

(↑ブリキの場合、それが「子育て」になる。子どもたち(の視点)から教わる。特に子が幼いときほど「別の次元」になる。(←でも基軸が親(=自分)側にあるとそれに気づけない。)・・だから(子を基軸にした、新しい子育て観の)育児においでよ!」と言いたい。

なお、前回のプラレールとお掃除ロボも、このアリと同じ。つまり、この「次元(=前後/左右/上下に進めるコト)」は、持って生まれた才能じゃなく、アンサンブル学習で会得すべきスキルを指す。)

【別の次元からこの次元を見ると・・】

では、現代社会の問題を解く鍵となる「別の次元」とは、一体何か?

結論から言うと「脳(の仕組みや働き)を知り、適切に使いこなすコト」だと思う。・・ たぶん、脳を「ブラックボックス」と捉えている限り、人類は先に進めないだろう。(←彼も己も知らずでは、戦いにならないでしょ。)

ここで、仮にクルマのコトをよく分かってない者が、クルマと接する場面を想像する。さて、その者は一体どーするだろうか?

試しに「クルマよ、走れ!」と命令してみる?、「ダメなヤツだなー!」と非難してみる?、手で叩いてみる?、足で蹴っ飛ばしてみる?・・(←無論、どれも無駄でしょ。)

ここで、クルマの身になってみるとどーなる?

たぶん、「止めろ#、ふざけんな##、いい加減にしろ!」と言いたくなるだろう。・・で、このクルマをヒトに置き換えるとどーなる?

きっと、人権侵害やハラスメントの絶えない、こ~ゆ~世界になるじゃね?

(↑ブリキの場合、人を叩く蹴るは論外として、親が子に公然と命令したり非難したりする姿(=現代の子育て観)を目や耳にするのが、本当にキモチ悪い。・・

一方、「ヒトは皆習った通り行動し、それを親から子へ受け継いでいる」・・伝えている中身は無茶苦茶だが、伝承の仕組み(=ミラーリング・システム)は見事に機能している。創造主ってやっぱ神だわ。・・って感じる、ブリキがオカシイの?)

【凸凹にも夢がある】

ブリキには夢がある。・・いつの日か、われわれの子孫が現代(=21世紀初頭)のコトを授業で習い、次のように話す夢が、・・

A  ね~ね~昔の人って、脳の仕組みも知らずに子育てしてたんだって。」
B  ウソだ~。そんなんでヒトを育てられっこないし、そもそもヒトとしてまともに生きられないでしょ。」
A  本当だって。だから昔は戦争差別虐待イジメとかがあって、どれも止められっこないって思われてた。もし『脳を学び成長して止めよう』なんて言ったら、異端視され魔女狩りとかはりつけにされてたらしいよ。」
B  え”ーー、無茶苦茶過ぎる。オレこの時代でよかった~。」

と、ブリキも言ってみたいが、・・いつも引篭もりたくなるよーな世界に引き戻される。

ここで、キング牧師の有名な演説『I Have a Dream』から拝借する。

絶望の谷でモガくのはやめよう!・・今日も・明日も、困難に直面したとしても、なお、私には、夢がある。・・

「いつの日か、全ての谷は隆起し、丘や山は低地となる。荒地は平らになり、歪んだ地も真っすぐになり、そして主の栄光が現れる。その光景を肉なる者が共に見る(←イザヤ書40.4~5の引用)」・・という夢が。

(↑これを「苦難の谷」、「蔑視の丘と山」、「対立の荒地」、「偏見で歪んだ地」と補完して訳した方のブログを見つけた。・・←分かり易くて、浸透力 ハンパない。神だわ。)

この夢と無縁な人は居ないだろう。・・(←現代人だけじゃない。引用された旧約聖書は、二千五百年以上前の人々によって書かれた。)

(↑「人類は、数千年にわたり、本来果たすべき成長から逃げ続けている」って、人類全体が発達障害(又は引篭もり)なんじゃね?・・しかも「それを恥じる様子もない」って、凸凹より発達遅れてんじゃね?・・っと思ってしまう、ブリキがオカシイの?)

われわれは、逃げたまま、ずっと生きて行くわけには行かないハズ。・・なら、も~逃げるの止めませんか?・・この世界を子どもたちが安心して居られる処にするために、次のステップへ踏み出しませんか?・・ってコトで、とりあえず「校長先生、鍵を!」・・<つづく>

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