進行中のキッチン改造計画にて長年使ってきた炊飯器をついに処分する運びとなりました。


ロハスとか最高の炊き上がりを目指すとかの理由ではないです。

ただ古くなったのと気に入っていないのとそのスペースに別のものを置きたかっただけ。




炊飯器ではなく電気圧力鍋で日々のご飯を炊くわけですが、色々と勝手が違うので確実に上手く炊くための実験をここ2週間ほど続けていました。



で、方法が確立したので踏ん切りがついた、と。



炊飯器捨てようかな!?って迷っている人向けの参考情報としてご紹介してみます。



ご紹介といっても何か特別で画期的というわけではないです。


自分と同じような子育てワーママたちにとって夕飯時にご飯が炊けなくて失敗した!!ってなかなかにクリティカルな問題なので、こんなやり方もあって多分失敗しないはずだよーって程度です。




前提


我が家の電気圧力鍋は、インスタントポットです。

インスタントポット公式


すんごい特別な機能は無くてサイズもごくごくスタンダードな容量かと思います。


炊飯は0.5合不可とありますが、今回のやり方なら0.5合でも大丈夫。

逆に4号はちょっと難しいかも。



失敗あるある

①固すぎ柔らか過ぎ焦げつき

熱の回り方の問題で、鍋底の真ん中だけ加熱されて火力が強い様子。

なのでその部分だけおこげになりやすい。



おこげ回避のために水を増やすと柔らかくなりすぎる。

炊飯器と違って、炊飯中に蒸気がほとんど抜けていかないんですよね。

かといって逆に少なめにすると今度は固いというかパサついているというか。



調理時間を短くするとかやり方あるのかもしれませんが、とりあえず初期設定のまま炊飯モードで炊くとなかなか安定しません。



②釜にくっつき過ぎでロスが多い

釜部分がオールステンレス製です。


だからこそ食洗機にぶち込めるしガンガン洗えてたとえ油にまみれていたとしてもスッキリツルツルニオイ残り無し!なのが良いところなのですが、逆にノンスティック加工が一切ありません。


炊けたご飯が鍋肌にくっつきまくる。


水に浸けておけば洗って落とせるけれど、なんか0.5合くらいくっついて食べられずロスしてる気がするんですよね。


大きな釜に少なめの量で炊こうとしているのもロスを増やす原因。


油を少しだけ垂らすとかの案もあるけどひと手間増えるのがなぁ。




これらの問題、鍋をオプションのセラミックに変えたら解決か!?と思って追加購入しましたがすこ〜しマシっていう程度で炊飯器のようなムラのない炊き上がりやツルンとこびりつかないのを目指すのは無理そうでした。


それにセラミック釜だと微妙に高さが高すぎるのか??

たまに蒸気が出てきてもどこかから漏れることがあり圧力がかからず、失敗することも。

返品したい。いやきっと何か解決方法があるはず…!



方法

水蒸気炊飯です。


キャンプで中子のある飯盒を使っている人や災害時の炊飯について知っている人はご存知かもしれません。


直接お米と水を入れた鍋を加熱するのではなく、蒸すやり方です。

図解はこちら。


バルミューダ公式


普通の炊飯器は外釜部分にお米と水を一緒に入れて外釜を直接熱するのですが、水蒸気炊飯ではそれらは内釜に入れて、外釜には水だけを入れて蒸気の熱を内釜に伝えていきます。


あのバルミューダ様が採用しているなら美味しさは間違いないはず笑




別にバルミューダや電気圧力鍋の構造じゃなきゃ出来ないというわけではなく、水蒸気を発生させるための外釜となるお鍋と、お米を入れるための内釜(外釜にすっぽり収まって外釜にしっかり蓋ができる、ひとまわり以上小さいサイズのもの)となる耐熱容器、そして内釜となる容器が直接鍋底につかないようにする底上げの網があれば大丈夫です。


ガスコンロやIHコンロと適当なお鍋、フライパンで可能です。



手順


まずお米を浸水させます。

普通に1合あたり180ml程度。

今回は2合にしました。


内釜として使うのは、ジップロックコンテナの角型800ml。

先日コストコで買ったものではなく、元々使用していてそこまで古くないので捨てなかったヤツです。

コンテナのフタは使いません。



次に外釜。


初期装備のステンレス鍋とこれまた初期装備の底網をセットして、底網にヒタヒタになるくらいの水を注ぎます。

炊飯中に水切れならない且つ内釜がプカプカ浮いて不安定にならないくらいの量になるよう目分量で。

きっちり測る必要は無し。


水を注いだら内釜をそのままイン。


これでフタをして圧力弁を閉じ、炊飯モードデフォルト設定保温なしでスタート。



加熱が終わったらクイックリリースせずに圧力が自然に抜けるのを待ちます。

これが通常炊飯に於ける蒸らしの時間になります。



圧力が抜けて蓋を開けられるようになったら完成!


どうでしょ!

この容器だと2合がギリギリですね。


写真だとちょっと分からないかもですが、お米の形がしっかりと残りつつも芯は残らずムラなく全てのお米が均一な状態です。


味は比較して優劣つけろと言われたら炊飯器や羽釜。

すこーーしだけ水っぽさがあって香ばしさは無いかな。


普段食べる分には充分に美味しいし黙って出されたらご飯にこだわりのある人でなければ多分違いは分からないです。





炊けたあとご飯をよそったり洗ったりするのに内釜と外釜の隙間に手やツールを差し込んで取り出さないといけないので、充分な隙間が作れる容器が良いです。


プラ製のコンテナとはいえ蒸気もまだ上がってて熱いので、シリコンの鍋つかみや鍋つかみトング(やっとこ)があると安全です。


DAISOやseriaのもので充分。



少しやりにくかったのはコンテナが角型なので端のご飯粒をしゃもじですくえなかったこと。

小さめしゃもじか、内釜を円形の容器に変えるのが良さそうです。


それからコンテナを片手で抑えないとよそう時に動いてしまうので、片手にお茶碗、片手にしゃもじというわけにいかず空中で済ませようとするとやりにくい。


内釜を軽いプラのコンテナではなくてどっしり素材のものに変えるか、取り出した後に濡れふきん等に乗せて動きにくいようにするとかで工夫できそう。




私は食事の時間に合わせて炊いてその場で食べない分はすぐに冷凍庫行きにしているので保温せず全量をよそって、空になった内釜外釜は食事後すぐに水に浸けて洗ってしまいます。



炊飯器の内蓋っていわゆる"おねば"が付くので外してしっかり洗わないと不衛生になりがちですが、水蒸気炊飯だとお米が踊らないからか?電気圧力鍋の蓋には水蒸気しか付かなくておねばの感じは無いです。


もちろん毎回洗うのですが、内蓋より洗いやすいです。



ジップロックコンテナは炊けたご飯がなぜかくっつきにくいのでロスもなく短時間水に浸けておけばすぐにきれいに洗い落とせました。



もしかしたら他にもっと適した素材やサイズの容器が見つかるかもしれませんが、とりあえずはこれで0.5〜2合まで0.5合刻みで4パターン試してどの量でも同じ仕上がりになったので日常で炊く量には充分でした。



浸水さえ済ませておけば加熱時間&ナチュラルリリース待ちでトータル30分くらいです。



炊飯器だと浸水の時間が必要なくても必ず確保されてしまってボタン押してから1時間はかかってしまっていたので、かなり短時間になりました。


電気なのでもちろんタイマーも使えます。




まとめ


丸ブルー電気圧力鍋+水蒸気炊飯のいいところ

・内釜外釜、なんなら外釜の蓋もシリコンパッキンも全て食洗機オッケーで清潔を保てる

 (ノンスティック加工されていないものを使う前提)

・キッチンに置く家電をひとつ減らせる

・スタートしてから炊き上がりまでは炊飯器より早い

・電気圧力鍋を炊飯器と同じように使うとありがちな失敗を水蒸気によって回避できる

・炊飯中に出る蒸気が少ない

※圧力がかかる前までの分だけ出るので蒸気レスとまではいかない。蒸らしてナチュラルリリースすることで炊けた後も蒸気の吹き出しはない。



バツレッド炊飯器の方が良かったところ

・手軽さ

・味(好みの問題かも)

・内釜のコーティング性能(手洗いならば)

・しゃもじでよそいやすい

・一度で4合5合と大量に炊ける

・家族で食べる時間がバラバラ、即冷凍→温め直しではなくて保温したい