ジュネーブ半径500Mな毎日 -95ページ目

「横入りする子供」を見つけたら、誰を注意しますか?



先日は、次女の面談がありました。

次女について言われる事は大抵

「フランス語がわかっているのに、主張しない」

ということです。

ーーーでも、先生、主張しないとは例えばどういう時に主張しないのでしょうか。

「たとえば、こういうときです。

授業中に、みんながプリントを採点してもらおうと並びます。

R(次女)も並んでいます。

ところが、R(次女)の前に何人も横入りする子がいるんです。

ところが、R(次女)は文句も言わずにぼーっと立っているだけなんですよ。

おかしいでしょ?







ーーーーわかりません、おかしいんですか?

「横入りされているのに、文句を言わないから、いつも最後なんですよ。名前を呼ばれるのをまっているのです。R(次女)にもっと怒るように言ってください。」




ーーー先生は、横入りをしている子供をご覧になって、その子を注意したり、R(次女)を先に呼んであげたりしてくださらないのですか?

「私は、採点して忙しいので」




こうなっては、私も言うしかないと思ってガンガン言ってしまいました。


日本では、人々はもっと慎み深いのです。Rは言葉が出来るようになったとしても、そういう態度まではなかなか変える事は出来ません。横入りされても我慢できる範囲だったのだと思います。

しかし、子供達にはなかなかルールや思いやりが徹底していないように思います。私がスイスに来た時には、ブランコですら誰も変わってくれないので本当に驚きました。日本だったら、誰かがまっていたら「30秒数えたら変わるね」とか、そうやって譲り合うものです。そういうことをこちらの子供はいっさいしないので、逆に驚きました。

バスに乗る時もそうです。皆ならばないで、バスが来たら、順番関係なく乗る人も多いですよね。

スーパーだってそうです。込み合ったレジで、新しくレジが開くと、5番目に並んでいる人が、2番目に並んでいる人を尊重しないで我先にレジを通ろうとする。

順番が守られるのは、整理券を配られる郵便局か、空港の入国審査の時ぐらいです。

でも、それは文化の違いなのでしょうか。

しかし、子供が「横入り」など、間違った事をした時には、大人は注意したほうが良いですよね?


私は慇懃無礼な日本人だと思いました・・・・・・。






しかし、ずるい事をした人に自分の権利を主張する、これは、子供に言い聞かせれば出来るようになる事ではないですね。多分私がやってみせないといけないと思います。でも、どうやって?どのような場所で??


迷惑行為をする人は、きっと数限りなくいるので、一人一人に言い聞かせるよりは、自分の権利を主張した方が手っ取り早いってことでしょうか。


そんな空気を感じた、学校面談でした。


しかし、先生、それだけではなく、次の問題として

「R(次女)は、クラスでチェスをしていて、お友達に勝ちそうになると、お友達が「「それをとらないで~」」って叫ぶんです。すると、R(次女)はチェックメイト(王手)をしないんですよ。勝てるのに勝とうとしないんですよ。おかしくないですか?」

ーーーまあ、優しい子ですね。

なんて言っちゃいけないんでしょうか。



誰が何に過剰反応しているのか、分からなくなるような個人面談です(毎回~)。








「馴れ初め」を語りたがる人たち@フランス語学校


授業では、ディスカッションや発表が多く、それぞれがいろいろと話をするのですが、

誰からも愛されるトピックに

「馴れ初めを話す」というのがあります。



今日もその話題になると、私の隣の60代の女性は

「Yoko、私は先週自分の馴れ初めについて話したんだけど、Yoko欠席だったでしょ?だから、後で聞いてね!」

と耳打ちしてきます。



はいはい、聞かせていただきますよー。



さて、今日の「馴れ初めニスト」は4名


1、コソボ人

「友人の紹介で知り合う。相手はスイス人。友達からデートするようになって、それから、一緒にコソボを旅行した。でも、わたしはまだ学生だったから、しばらく遠距離だった」

というのを10分かけて説明。




2、エチオピア人

「スイスで結婚したかった。スイスはビザを取るのが大変で、何度もエチオピアに帰らないと行けなかった。私は英語で沢山手紙を書いて、スイスで仕事を探した。私のバスケット部の友人も、私の応援をしてくれた。私は結婚したかったのに、相手がなかなかいなかった。ついに30歳になった時に。ああ、もう私の人生から50パーセント結婚という文字が消えたって思ったの」

まずここまでの説明に10分。

その後、フランス人の超優しくてお金持ちな恋人が出来て3年後に結婚するまで(紆余曲折あり、彼女の結婚するかもしれない度数は30パーセントまでダウンするものの、どんでん返しあり)を再び10分



3、ポルトガル人

「ジュネーブに来たばかりで、お金がなかったけど、クラブに踊りに行こうってことになって、でも、お金がなくって。でも、行ってみたら、クラブでコソボ人がけんかしていて、ガラスの破片が飛んできて、友達がそれに刺さって、大流血したわけ。血がぴゅーぴゅー出ていて、それで、深夜二時に病院に行ったの。

で、彼はその時にクラブにいた男の子なんだけど、ポルトガル人が大好きって言うの」

ここまで10分

その後、

「どんなテクニックで彼を落としたか」

にもう10分。

もう、先生も話を止める隙がありません。

この人、こんなにしゃべれるんだっていうほど、ガンガンしゃべり続けます。




4人目   国籍は忘れましたが、前者3名よりさらに強烈なキャラ

「私の、馴れ初め、それはそれは美しい話です。

あまりにも美しいのですが、私のフランス語で十分説明できるか分からないので

次回、紙に書いて来て朗読してもいいですか????」



来週も、「馴れ初め二スト」達が、競演する予定らしいです。







他人に「馴れ初め」を聞く

それは、猛犬に生肉を放り投げるかの如し


すばらしい食いつきっぷりです

馴れ初め、それは、自分が人生の主人公になった

世界がカラーになって歴史が始まっちゃったすばらしい日

ってことなんですね。







話題がない時には最高だけど、

この話題を振ってしまうと

「言葉のキャッチボール」は一切出来なくなり

聞く:話す = 5:5   のコミュニケーションの原則は

ソーダ水の泡みたいに、はかなく小さく、はじけとんで行きます。

あとは、私みたいに、固まって100パーセント耳だけになって

マシンガントークを聞かないといけなくなりますので、ご注意を。




もちろん、聞くのは楽しいですよ。ニコニコしながら聞いてます。










もうすぐ2年、子供の教育はフランス語で良かった?



もうすぐジュネーブに来て2年経ちます。

最初の一年は、3ヶ月ごとに、体力・気力ともに大きく落ち込んでいたものですが、

最近はそれも少し薄らいできたような気がします。



ジュネーブに来て、子供達をジュネーブ州公立校に入れました。

なので、子供達は、フランス語で授業を受けています。

ジュネーブで子供を教育するには、英語かフランス語のどちらかになり

多くの方は英語の学校に進まれるので、私たちの判断は少し特殊だったかもしれません。

そもそも、誰かの後任で来た訳ではないので、引き継ぎもなく、現地情報もほとんどなかったので

詳しい情報を知らなかったという事も、ジュネーブ公立学校選択に拍車をかけていたかもしれません。



果たして、「ジュネーブ公立学校」、その決断をして良かったか?

答えは、分かりません。

2年では答えは出ませんし、一生出ないかもしれません。

でも、後悔はしていないかな、という感じです。




私たちが子供の教育にフランス語の学校を選んだのは

・英語はいつか、勉強しなければならないだろうけれども(世界の共通語として)

・フランス語の方が文法が難しいので、フランス語の文法を先にやっておけば、英語の文法は易しく感じるのではないか。

・英語にはフランス語からの借入語も多く、単語も重なっていることが多いので、その後、英語を学習する時には、日本語→フランス語、ほどの苦労はないだろう

・今、フランス語で勉強をすることは、日本に戻ってからの受験などでは有利には働かないだろうけれども、「特殊技能」にはなるだろう

という考えからでした。

しかし、これは大分甘かったというか、

バイリンガルになるだけでも大変だというのに、3カ国語を目指してどうするの?

とすぐに思い始めました。

なので、最初の一年は、私は毎日「英語の学校に願書だけでも出して、いつでも転入できるようにしておこう」と思っていました。

インターナショナルスクールなど、日本人の子弟が多く通う学校に行けば、私ももっと知り合いが出来るかもしれないし、と考える事もしばしばです。

現在の学校には日本人が一人もいなかったのですが、英語の学校に行けば、日本語を話す生徒さんもいるし、日本語が少しでも話せれば学校生活も楽しくなるのでは?

とにかく笑顔が減った子供達を見ていて、毎日心を悩ませていました。



1年経って、学校の1年の様子が分かり

2年経って、もう少し慣れました。

子供達はそれぞれ、違ったフランス語の上達法法をしています。



長女は、文法と活用にはとても強く、良い評価もいただいています。語彙はまだまだです。個性の違いとも言い切れないような文化的ギャップがあり、それについて行くのが大変な時もあります。


次女は、話すフランス語には「外国人としての癖がない」とフランス人に言われます。やはり幼かった分、耳から入ったようです。プォニックスも頭に入っているので、フランス語を見れば音読できます。でも、そのかわり、活用、文法は嫌いなようです。語彙はまだまだです。


2年経って、やっとこのような感じでしょうか。
フランス語は英語よりも文法が少し難しいので、溜め込む期間が英語の学校よりも長いのではないかと思います。
スペインやポルトガル、イタリアなどのラテン語系の国から来るお子さんは6ヶ月で流暢になります。
他の国のお子さんも8ヶ月ぐらいで、大分楽になるようです。
あっという間に適応して行くお子さん達を見ながら、子供達が苦労しているのを見るのもなかなか寂しいものでした。


さて、英語かフランス語か、言語の選択には悩みがつきませんが、ジュネーブには、英仏バイリンガルの私立学校はいくつかありますし、公立のバイリンガル高校もあります。

バイリンガル学校と言っても、「理論的思考はフランス語であることが前提」なカリキュラムになっています。

こちらもぼちぼちと探ってみたいと思います。