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生きづらさを抱えた方々から

 

困難に遭遇し

どのように受け止め

どのように道を切り開いてきたのか

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「自由になりたかった。」

 

今回ご紹介するのは、発達障害の特性を抱えながら、宗教団体での生活、ホームレス、パチプロ生活など、壮絶な人生を歩んできた「ヤマさん」のインタビュー後編です。

 

 

  家を飛び出し、「自由」を求め続けた人生

 

ヤマさんは16歳で家を飛び出しました。

みんなと同じように高校生活を送ることに嫌気がさして、建設現場で仕事して自立を果たしました。

そして「就職を斡旋する」という言葉を信じて連れて行かれたのがオウム真理教の施設でした。
しかし、坂本弁護士一家事件などをきっかけに「これは違う」と感じ、自ら教団を離れる決断をします。
自分の頭で考え、自分の意思で行動した結果でした。

 

  ホームレス生活も「選択」の一つだった

 

教団を離れた後、仕事を失い、所持金はわずか2万円。

普通なら絶望する状況ですが、ヤマさんは

「ホームレスをやろう」と考えます。

 

河川敷にテントを張り、空き缶集めをしながら生活を始めました。

当時はコンビニの廃棄食品をもらえる時代でもあり、生活そのものは何とか成り立っていたそうです。

その後はダフ屋や、パチンコの打ち子など、その時代ならではの仕事も経験。

効率よく収入を得る方法を探しながら生活していました。

パチンコの「打ち子」として働き、約1年間で200万円ほど貯めたというエピソードも紹介されています。

 

  家族との再会

 

28歳頃、ようやく実家へ戻ります。

家族は長年、ヤマさんのことを心配し続けていました。

16歳から28歳までの間に、

  • 宗教団体への入信
  • ホームレス生活
  • パチプロ生活
  • 各地での仕事

と、普通では考えられないほど濃密な人生を送ってきました。

本人も「凝縮された人生だった」と振り返っています。

 

  不安障害と発達障害の診断

 

その後、不安障害に悩まされるようになります。

仕事へ行こうとすると、

  • 顔面のしびれ
  • 強い不安
  • 不眠

などの症状が現れ、薬が増え続けた時期もあったそうです。

インタビューでは、一度に大量の抗不安薬を服用していたことも語られていました。

その後、発達障害の検査を受け、

  • ADHD
  • ASD

両方の特性が認められたと話しています。

発達障害では、不安障害を併発するケースも少なくありません。

特性によるストレスが長期間積み重なることで、不安や抑うつ症状が強くなることもあります。

 

  「時代」と「特性」が人生を左右する

 

1991年のバブル崩壊後、日本全体に虚無感や閉塞感が広がった時代背景。
その時代に「絶対的な価値観」を示す宗教団体が人を引き付けていました。
多くの人が宗教にはまっていったのは、それだけが理由ではありません。

しかし、

生まれた時代
育った家庭環境
発達特性

これらが重なり合うことで、人は人生の選択を大きく左右されることがあります。
「本人の努力不足」だけでは説明できない人生が確かに存在します。

 

  TMS治療と生活支援で変化が始まる

 

ヤマさんはTMS治療や生活支援を受けました。

施設では、

  • ストレッチなどの運動
  • 栄養バランスの取れた昼食
  • 規則正しい生活
  • 仲間との交流

などを通して、少しずつ生活が安定してきたそうです。

 

本人も現在の目標を

「健康で長生きしたい」

と話していました。

以前のような刺激を求める生活ではなく、穏やかな毎日を大切にしたいという気持ちが伝わってきます。

 

  生きづらさは「弱さ」ではない

 

今回のインタビューで印象的だったのは、

「普通に学校を卒業し、就職して働くこと自体が大きなプレッシャーだった」

という言葉です。

 

社会の"普通"が苦しい人は決して少なくありません。

発達障害、不安障害、依存症。

これらは本人の甘えではなく、脳の特性や環境、時代背景が複雑に絡み合って生まれることがあります。

 

だからこそ、一人で抱え込まず、自分に合った支援や環境を見つけることが大切です。

 

ヤマさんの人生は決して平坦ではありませんでした。

それでも、何度も立ち上がり、今は「健康に生きる」という新しい目標を見つけています。

生きづらさを抱えている方にとって、このインタビューが「人生はやり直せる」という希望につながれば幸いです。

 

 

 

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困難に遭遇し

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さて、人はなぜ特定の選択を行い、ときに過酷な環境へと足を踏み入れるのでしょうか。

発達障害の特性を持ちながら数々の困難を潜り抜けてきた「ヤマさん」の過酷な半生をご紹介します。

 

 

  攻撃してこないライオン

 

大阪の郊外にある町で、三世代が同居する温かい家庭環境で育ったヤマさんですが、その内面には幼少期から他者と共有できない「違和感」が根深く存在していました。

学校という制度化された空間で、同じ制服を着て「合わせているふり」をする周囲の人々。その同調圧力に包まれた空間に対して、彼は強い不快感と恐怖を覚えていたと語ります。

当時の心理状態を、彼は次のように表現しています。

「攻撃してこないライオンがいる檻の中に、逃げられずに閉じ込められている感覚」

危害を加えられるわけではないものの、逃げ場のない不気味な空間に留まり続けなければならないストレスは、彼の精神を徐々に追い詰めていきました。
 

 

  16歳での自立と「極端思考」

 


「高校通学は絶対である」という枠組みに強い息苦しさを感じたヤマさんは、自己のアイデンティティと自由を確立するため、16歳で家庭を離れる決断をします。尾崎豊の楽曲に象徴されるような、既存の支配からの脱却でした。

建設現場で過酷な肉体労働に身を投じ、1年間で160万円という資金を独力で貯金したヤマさん。しかし、その真面目さの裏には、「白か黒か」「生きるか死ぬか」という極端思考(白黒思考)が存在していました。

孤独と疲弊が限界に達したとき、「資金が底をついたら命を絶とう」とあてもなく鹿児島まで漂流するなど、彼の衝動的な行動の裏には常に生と死の狭間で揺れる葛藤がありました。
 

 

  連れて行かれたのはオウム真理教の施設だった

 


19歳を迎えた頃、大阪・西成で受けた声かけが彼の運命を大きく引き寄せます。「合宿を経て就職を斡旋する」という言葉を信じ連れて行かれた先は、後に未曾有の事件を引き起こすオウム真理教の施設でした。

建築現場での実務経験を有していたヤマさんは、教団内で重用され、富士山麓のサティアン建設に従事することになります。当時を振り返り「人とは違ったことをしていて、面白そうだったから」と語るヤマさん。他者から必要とされ、自身のスキルが価値を持つ環境が、彼を教団へと繋ぎ止める要因となっていたかもしれません。


当時、情報が極度に遮断された環境下にあったため、教団が引き起こしていた事件の真相を知る術はありませんでした。

 

 

 

  自身の倫理観による脱出の決断

 


徹底した情報統制のもと、「教団は不当に弾圧されている」という言説を信じ込まされていたヤマさんですが、ある報道の断片が事態を一変させます。

「坂本弁護士の遺体が発見された」というニュースに触れた際、ヤマさんの中に残っていた客観的な倫理観が作動しました。

「警察がここまでの嘘や捏造を行うはずがない。これは何かが根本的に破綻している」

教団の主張に対する強烈な違和感を覚えた彼は、お布施箱からわずかな資金を手に取り、早朝のサティアンから脱出を果たします。その後は再び西成へ戻り、ホームレス生活を経験するなど流浪の軌跡を辿ることとなります。
 

 

  脳を守る適応反応としての「逃避」

 

現在50代となったヤマさんは、数年前に発達障害の診断を受け、脳の特定領域にアプローチを試みる「TMS治療(磁気刺激療法)」を受けました。今はグループホームで平穏な生活を送っています。

これまで「辛い現実から逃げ続けてきた人生」と捉えていた彼の行動ですが、脳科学や臨床心理の視点から見れば、それは「弱さ」ではありません。高負荷なストレスから精神の崩壊を防ぐために脳が選択した「防衛のための適応反応」であったと評価できます。
 

 

  自己理解を深める出発点

 


ヤマさんが歩んできた波乱に満ちた半生は、自己の特性と環境との摩擦が生み出した必然の軌跡であったと言えます。しかし50代となった今、彼は自身の脳の特性を正しく認識し、主体的に向き合い始めました。

環境とのギャップに苦しみ、自身の選択に悩むすべての人々にとって、ヤマさんの体験は「自己の特性を理解し、適切に環境を選択すること」の重要性を教えてくれます。

 

 

 

 

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事件を深掘り考察する

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今回動画で取り上げたのは、「旭川女子高生殺害事件」の裁判です。

 

この事件の裁判では、事件当時の新たな証言や被告人の法廷での発言が報じられました。

今回あらためて裁判内容を知り、「なぜここまで残虐な事件が起きてしまったのか」「なぜ反省の姿勢に大きな違いがあるのか」と考えさせられました。

 

もちろん、この事件で最も大切にしなければならないのは、亡くなられた被害者の方の命と、ご遺族の深い悲しみです。そして、

どのような背景があったとしても、犯罪が正当化されることは決してありません。

 

その前提の上で、今回は「人はどのような環境で人格が形成されるのか」という視点から、この事件について考えてみたいと思います。

裁判で明らかになったこと

裁判では、事件当時を知る関係者の証言や映像・音声などから、当時の状況が少しずつ明らかになっています。

また、共犯者は自らの行為を認めている一方で、もう一人の被告は殺意を否定し続けていることも大きな注目を集めています。

 

同じ事件に関わりながらも、裁判での態度や発言には大きな違いがあり、その理由について様々な専門家が分析を行っています。

「なぜこんな人間になったのか」という視点

犯罪が起きると、多くの人は「悪い人だから」「生まれつき性格が悪かったから」と考えがちです。

 

しかし実際には、人の人格は生まれつきだけで決まるものではありません。

幼少期の家庭環境、周囲の大人との関わり方、友人関係、成功体験や失敗体験など、多くの要素が積み重なって人格は形成されます。

特に成長期は、周囲の大人や所属するコミュニティの影響を非常に受けやすい時期です。

 

暴力が当たり前の環境。

相手を支配することが評価される環境。

恐怖で人を従わせることが強さだと教えられる環境。

そのような世界で長く生活してしまうと、それが「普通」だと錯覚してしまうことがあります。

 

もちろん、それでも犯罪を犯さない人はたくさんいます。

だからこそ、「環境が悪かったから仕方がない」という話ではありません。

しかし、人間形成に環境が大きく影響することもまた事実なのです。

人は「学んだ行動」を繰り返す

心理学には「モデリング」という考え方があります。

人は身近な大人や周囲の人の行動を観察し、それを無意識に学習していくというものです。

 

優しさに囲まれて育てば、優しさを学びます。

感謝が飛び交う家庭なら、感謝を学びます。

 

逆に、暴力や威圧、支配が日常であれば、それもまた「人との関わり方」として学習してしまいます。

 

子どもは、自分が見た世界がすべてです。

だからこそ、幼少期の環境は非常に重要なのです。

「境界線」を学ぶことの大切さ

健全な人間関係には、「自分」と「他人」の境界線があります。

相手にも感情がある。

相手にも尊厳がある。

自分が嫌なことは、人にもしてはいけない。

こうした当たり前のことは、家庭や学校、地域社会の中で少しずつ学んでいきます。

 

しかし、この境界線を十分に学ぶ機会がないまま成長すると、自分の思い通りにならない相手を極端に敵視したり、支配しようとしたりする考え方につながる場合があります。

 

もちろん、これは一つの可能性であり、すべての人に当てはまるものではありません。

それでも、人との適切な距離感を学ぶことは、社会で生きる上で欠かせない力と言えるでしょう。

小さな変化に気づく

この事件を、「怖い事件だった」で終わらせてしまってはいけないと思います。

私たち自身や家族、子どもたちの人間関係を見直すきっかけにもできます。

 

例えば、

・人を見下すことでしか自分の価値を感じられなくなっていないか。

・周囲が暴力的な人ばかりになっていないか。

・SNS上で他人を攻撃することが普通になっていないか。

・困ったときに対話ではなく威圧で解決しようとしていないか。

こうした小さな変化に気づくことが、大きな問題を防ぐ第一歩になるかもしれません。

犯罪を減らすために

子どもは環境によって大きく変わります。

だからこそ、

「どんな人と付き合うか」

「どんな大人を見て育つか」

「困ったときに相談できる相手がいるか」

これらは人生を左右するほど重要です。

 

親や教育者だけではなく、地域社会全体で子どもたちを見守ることが、将来の悲しい事件を減らすことにつながるのではないでしょうか。

犯罪者を生み出さない社会を

旭川女子高生事件は、多くの人に大きな衝撃を与えました。

被害者の尊い命が奪われた事実は決して変わることはなく、ご遺族の悲しみも計り知れません。

 

その一方で、この事件を通して私たちが考えなければならないのは、「人はどのようにして暴力や支配を当たり前だと思うようになるのか」という点です。

犯罪を許さない社会であることは当然です。しかし同時に、犯罪者を生み出さない社会をつくることも、私たち一人ひとりに求められている課題ではないでしょうか。

 

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「いつも笑顔なのに、どこか無理をしているように見える。」

そんな人が、あなたの周りにもいませんか。

 

今回ご紹介するのは、幼少期から両親との複雑な家庭環境(ダブル毒親)の中で育ち、生きづらさを抱えながらも、自分らしい人生を少しずつ取り戻そうとしている一人の女性のお話です。

女性とトイプードル

彼女の体験は、「なぜ自分に自信が持てないのか」「人間関係が苦しい理由が分からない」と悩む方にとって、多くの気づきを与えてくれる内容でした。


家庭に安心できる場所がなかった

彼女の幼少期は、決して安心できる家庭ではありませんでした。

父親と母親は激しく衝突を繰り返し、やがて離婚。

その後も実母と継母の間を行き来する生活が続きます。

 

どちらの家庭にも、それぞれ違った苦しさがありました。

「こちらへ行けば怒られる。」

「あちらへ行けば責められる。」

子どもにとって本来あるべき「安心して帰れる場所」がありませんでした。

その結果、彼女は幼い頃から

  • 怒られないようにする

  • 相手の顔色をうかがう

  • 自分の気持ちは言わない

という生き方を身につけていきます。

反抗期もなく、嫌なことを「嫌」と言えないまま大人になっていきました。


ADHDの特性も重なった生きづらさ

彼女にはADHDの特性もありました。

例えば、

  • 集中力が続かない

  • 忘れ物が多い

  • 思ったことをそのまま口にしてしまう

  • 人との距離感が難しい

学校では勉強に集中できず、人間関係にも疲れ切っていました。

集団生活が苦手で、学校へ行くこと自体が大きなストレスになっていたそうです。

 

一方で、家庭でも常に緊張状態。

家へ帰っても心が休まることはありませんでした。

「家が安心できる場所ではない。」

これは子どもの心に非常に大きな影響を与えます。


「謝ること」が当たり前になっていた

社会人になり、美容の仕事に就いた彼女。

美容という仕事自体は好きでした。

 

しかし職場では、

「自信を持ちなさい。」

「そんなに謝らなくてもいい。」

と何度も言われます。

 

失敗するとすぐ謝る。

怒られないように先回りしてしまう。

これは単なる性格ではなく、幼少期から身についた「生き残るための習慣」だったのでしょう。

自己肯定感が低い人ほど、自分を責めるクセがあります。

そして、自信のなさは仕事にも影響を与えてしまいます。


恋愛でも「我慢する側」だった

彼女には6年間付き合った恋人がいました。

しかし、その関係も対等ではありませんでした。

 

相手に合わせ続け、

嫌なことがあっても我慢し、

最後は裏切られる形で別れることになります。

 

幼少期から

「相手に嫌われないように」

「怒られないように」

という価値観で育つと、大人になってからも支配的な相手を選びやすいと言われています。

自分より相手を優先するクセは、恋愛にも大きく影響してしまうのです。


ようやく見つけた「少し安心できる場所」

現在、彼女は小さなサロンで一人働いています。

決して経営が安定しているわけではありません。

将来への不安もあります。

 

それでも彼女は、

「ここなら少し安心できる。」

そう感じられる環境をようやく手に入れました。

 

一人で働くこと。

人間関係のストレスが少ないこと。

自分のペースで仕事ができること。

こうした環境が、彼女にとって初めて心を休ませられる場所になったのです。


「ありがとう」が少しずつ自己肯定感を育てる

美容の仕事を続ける中で、お客様から

「ありがとう。」

「すごく良かった。」

と言われる瞬間があります。

その一言が、彼女の心に小さな自信を積み重ねています。

 

自己肯定感は、一気に高まるものではありません。

誰かに認められ、

必要とされ、

少しずつ成功体験を積み重ねることで育っていきます。

これは多くの心理学でも言われていることです。


笑顔だから大丈夫とは限らない

彼女は終始笑顔で話していました。

しかし、その笑顔の裏には長年積み重なった不安や恐怖が隠れていました。

 

外から見ると元気そうでも、

「嫌われたくない。」

「怒られたくない。」

という思いから笑顔を作っている人は少なくありません。

 

本当の意味で安心できる場所を持てないまま大人になる人もいます。

だからこそ、「笑っているから大丈夫」と思い込むのではなく、その人の背景に目を向けることも大切です。


生きづらさは「性格」ではなく育った環境が影響していることもある

自己肯定感が低い。

人の顔色ばかり見てしまう。

嫌と言えない。

すぐ謝ってしまう。

人間関係が疲れる。

 

こうした特徴は、「弱い性格」だからではありません。

幼少期の家庭環境や、安心できない生活の中で身についた"生きるための方法"である場合があります。

そして、それは環境が変われば少しずつ変えていくこともできます。


小さな成功体験を積み重ねる

今回の女性は、まだ人生の途中です。

不安がなくなったわけでも、すべての問題が解決したわけでもありません。

それでも、自分らしく働ける場所を見つけ、小さな成功体験を積み重ねながら、一歩ずつ前へ進んでいます。

 

「自分の人生を取り戻す。」

その歩みは決して派手ではありません。

しかし、毎日の小さな積み重ねこそが、本当の回復につながっていくのではないでしょうか。

 

 

 

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■江別大学生暴行死事件が私たちに問いかけたもの

2024年に北海道江別市で発生した大学生暴行死事件。

ニュースを見て、

「どうしてここまで残虐なことができるのだろう」

そう感じた方は多かったのではないでしょうか。

もちろん、この事件は決して許されるものではありません。

しかし、「なぜ起きたのか」を考えなければ、同じ悲劇は繰り返されます。

今回は脳科学の視点から、この事件について考えてみます。

 

 

■犯罪は突然起こるものではない

 

 

 

重大事件が起きると、

「異常な人だった」

「悪い人だった」

という言葉で終わってしまいがちです。

しかし実際には、多くの事件は長年積み重なった環境の中で起こります。

━━━━━━━━━━━━━━

 

📌 犯罪につながる可能性がある要因

・幼少期の家庭環境

・暴力的な教育

・自己肯定感の低さ

・友人関係

・衝動性

・感情をコントロールする力の不足

━━━━━━━━━━━━━━

事件は一日で起きたものではありません。

何年もかけて形成された価値観が、大きな事件へとつながることがあります。

 

■脳には「ブレーキ役」がある

 

人間の脳には

前頭前野

という部分があります。

ここは、

✔ 感情をコントロールする

✔ 我慢する

✔ 相手の気持ちを考える

✔ 将来を予測する

✔ 冷静に判断する

という役割を担っています。

つまり、

「人間らしい判断」をする場所です。



前頭前野が十分に働かないと…


例えば、

・思ったことをそのまま言う

・怒ると止まらない

・後先を考えない

・衝動的に行動する

こうした行動が増えることがあります。

もちろん、それだけで犯罪になるわけではありません。

しかし、悪い環境と重なることで危険性が高まることがあります。

■発達特性や境界知能だけでは犯罪者にはならない

ここは誤解してはいけない部分です。

SNSでは

「発達障害だから犯罪者になる」

という極端な意見も見られます。

これは誤りです。

発達障害や境界知能のある方のほとんどは、犯罪とは無縁の生活を送っています。

問題なのは、

適切な支援を受けられなかったこと

なのです。

 

 

📌 必要なのは

 

 

✔ 理解してくれる大人

✔ 学校での支援

✔ 家族のサポート

✔ 医療との連携

✔ 社会とのつながり です。

 

■家庭環境は子どもの価値観をつくる

 

子どもは親の「言葉」よりも、

親の行動

を見ています。

例えば、

「殴られたら殴り返せ」

という教育を受けると、

暴力で問題を解決する考え方が身につく可能性があります。

また、

・怒鳴る

・威圧する

・脅す

こうしたコミュニケーションが日常になると、

それが普通だと感じてしまいます。

 

■「一呼吸おいて考える力」は育てられる

 

人は最初から感情をコントロールできるわけではありません。

子どもは、

「考える練習」

をしながら成長します。

例えば、

━━━━━━━━━━━━━━

📌 家庭でできるトレーニング

✔ 怒る前に10秒待つ

✔ 相手はどう思う?

✔ 他の方法はないかな?

✔ まず話し合おう

━━━━━━━━━━━━━━

こうした積み重ねが、

前頭前野を育てることにつながります。

 

■「普通に見える人」でも支援が必要なことがある

 

今回の事件でも、

加害者は大学に通い、

アルバイトもしていました。

見た目には普通の学生です。

しかし、

━━━━━━━━━━━━━━

✔ 人間関係が極端に狭い

✔ 感情の起伏が激しい

✔ 衝動的

✔ トラブルが多い

✔ 暴力で解決しようとする

━━━━━━━━━━━━━━

こうした特徴がある場合、

背景に発達特性や認知機能の課題が隠れていることがあります。

 

■早期発見・早期支援が未来を変える

 

脳の特性は、

「性格」

ではありません。

適切な支援によって改善できる部分も数多くあります。

現在では、

📌 支援方法として

・認知機能検査

・発達検査

・心理検査

・認知行動療法

・SST(ソーシャルスキルトレーニング)

など、科学的根拠に基づいた支援が広がっています。

 

■私たちがこの事件から学ぶべきこと

 

この事件を通して大切なのは、

加害者を擁護することではありません。

被害者やご遺族の苦しみは計り知れず、犯罪の責任が軽くなることは決してありません。

一方で、同じような事件を繰り返さないためには、

「なぜ、そのような行動に至ったのか」を知ること も必要です。

その背景には、

✔ 脳の発達

✔ 家庭環境

✔ 教育

✔ 支援不足

など、さまざまな要因が複雑に関わっている可能性があります。

 

 

 

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