YouTubeチャンネル「健司が斬る」10月18日配信予定の動画撮影を先ほど取り終えた。
今回のテーマは「親殺し」である。
毎回動画制作するにあたり、テーマに沿った専門書に目を通す。
専門家の研究結果を基に、事件を深堀考察していくためだ。
つまり、私の考察は科学的エビデンスに基づいている。
「親殺し」の真相を解明していくには、改めて「毒親」について学ぶ必要があった。
それは、親子関係が良好であったら「親殺し」などありえるわけがなく、殺しに発展するケースでは高い確率で親が毒親の場合が多いからである。
私が「毒親」について学びために選んだ本は、新潮新書の「毒親の正体‐精神科医の診察室から」水島広子著である。
読み進めていくうちに頭の中が整理されていく実感を得た。
まず「毒親」の定義について説明しよう。
「毒親」とは、子供を自分の思うように支配したり、過干渉や暴言・暴力などで子供に悪影響を及ぼしたりする親の事を指し、
毒親本人にはその自覚がなく、精神的な未熟さが原因となる。と定義されている。
次にどのような親が「毒親」化するのであろう。
この点に言及しておこう。
精神医学的事情によると「毒親」化する特徴は次のとおりである。
(事情1)
発達障害タイプ(ASD、ADHD)
(事情2)
不安定な愛着スタイル(不安型と回避型)
(事情3)
うつ病などの疾患(アルコール依存症)
(事情4)
DV等の環境問題(育児に対して心の未発達)
この中でも特に
(事情1)の発達障害の割合が圧倒的に多いといえる。
このように「毒親」の定義と「毒親」化する特徴を知ると、今回取り上げた
「北海道母親殺害事件‐15歳少年が母を殺す心理」の謎が解ける。
事件解明の論理はこうである。、
①「毒親」と思われる母親は発達障害であったかを検証。
➁殺害した15歳少年は母親の支配から逃れたく衝動的に殺害したを検証。
①の母親は発達障害であることを検証するための事実関係は下記の通り。
①浪費癖
➁アルコール依存症
③仕事が続かない
④SNS「煌びやかな暮らし」
⑤子煩悩(過保護)
⑥家の窓にカーテンを付けない事への違和感
⑦生活保護
⑧情緒不安定
と事実関係を拾い出せた。
これだけ明らかになると、真実を洗い出せる。
浪費癖(注意力欠陥・多動が原因)、アルコール依存症(衝動性が大きな原因)、仕事が続かない(注意力欠陥・多動・衝動性に起因する)、家の窓にカーテンを付けない(先延ばし傾向)、生活保護(経済活動が困難と推定される)、情緒不安定(制御機能不全が原因)
とそれぞれの事実関係を特性と照合させ、総評すると、殺害された母親はADHDと断定できる。
結論、母親は(事情1)による発達障害(ADHD)の特徴を持つ「毒親」ということになる。
ここまで解明できれば、事件の真相が見えてくる。
というのも、発達障害の特性を洗っていけば事件を引き起こした原因が特定できるからだ。
この事件の悲劇は、発達障害の特性である「マルチタスク」が出来ない、ことが災いした。
母親の関心は常にSNSを発信し承認欲求を満たすこと、
アルコールに依存することにより幸福を感じていた‥‥
このように、
マルチタスクが出来ない特性を持っているにもかかわらず、既にタスクを2つ抱えていたのだ。
その結果15歳の子供は、自分よりもSNSを優先、自分よりもアルコールを優先する母親を信頼できるはずがなく
ただ自分を支配する邪魔者にしか見えなかったであろう…
ずる賢い子供なら毒親であっても寄生虫のように小遣いを吸い上げる事を考えるが、高い遺伝率の発達障害の子供は
白黒の二極思考により、やるかやられるかの二択となり、衝動性も加わって殺害したと思われる。
発達障害特性が悪い方向に向くと、このような悲劇を招くことになる。
これがこの事件の真相である…
YouTubeチャンネル
健司が斬る!【深掘り事件考察】
https://www.youtube.com/@bless-channel