※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※











ラクリモサ-七つの罪-
ゼクス(CV/緑川光)
かつてテューダー王国の七翼の騎士団だった彼。
"傲慢"がテーマですが、ちょい俺様っぽい感じで後半とか特に甘いし優しいゼクスさん。
そして想像以上のクソデカ感情を持ち合わせていた逸材でした。


600年閉ざされていた塔を解放したヒロインちゃんに迫るゼクスさんからスタートだった。
違うけど違わない。
一応カットされてたけど、明らかに…うん…。
これは18推かな?も思いながら聴きました。
夜の関係から始まるふたりの恋的な。
(そういうシチュエーションの推cdあったよね?)

翌日からは一緒に料理したり、掃除してるうちにどんどん仲良くなっていった。
ふたりで料理するシーンはかなりほのぼのしてて、聴いてる方もとても癒やされる。
ラクリモサはメリーバッドエンドでシリアスな物語なので、ここは貴重なコミカルシーンです。
明るさがあるから暗さが際立つ、その逆もまた然り。
あと、お皿を割ってわたわたしちゃってるゼクスさんがひたすら可愛かったことをここに留めておきます。笑

"裏切り"も重要なテーマになっていた。
ヒロインちゃんは王女様らしく純粋で、襲ってきた王宮の兵士たちを自分の味方だと信じる。
兵士たちのなかには自分の傍に長くいた女兵士もいたから、ますます信じたという経緯があった。
それで、ゼクスを庇ってなんと戦闘のど真ん中に立ち、攻撃を止めるよう懇願するのだけど…、裏切られてしまう。
どうやら、その女兵士はヒロインちゃんの家族も同然の存在だったから、ヒロインちゃんは非常にショックを受けてしまって可哀想でした。
そこをゼクスが騎士らしく守ってくれて、それはとてもカッコよかった。
そしてこの場面はある意味、ヒロインちゃんがゼクスを"裏切らなかった"場面でもあるんですよね。
自分の味方だと思われる王宮の兵士たちが複数で来ても、ゼクスを守る意思を見せるという。
ゼクスも色々と思うことがあったんじゃないかな。
この出来事で彼女を愛する気持ちが深まった気がする。
信頼も強くなったと思う。

その後、王宮からヒロインちゃんを無事に送り届ければ正式に騎士に戻すという怪しすぎる手紙がやって来て、ヒロインちゃんは信じたいと。
きっと、彼女も葛藤があったと思うし、相手に裏切られたという事実を受け入れきれてなかったんだと思う
そんなヒロインちゃんの気持ちを尊重して、長年の恨みを置いといて王宮をもう一度だけ信じてくれたゼクスさんほんと良い人だよ。
結果的には、それはやはり罠で、再び裏切られる。
嘆き悲しむヒロインちゃんの為に、ゼクスは兵士たち、ひいては王族、貴族、さらには使用人や国民たちを殺しました。
って、一国が滅んでる…!!
兵士たちと王宮の者たちを斬る展開は予想できたけど、ここまでは予想してなかった。
愛する人のために国まるごとひとつ消した男を久しぶりに見ました
彼女のためなら何でもできると言っているのを聴いて、ノルドさんだけでなく、てっきり俺様ドS枠だと思ってたゼクスさんもヤンデレ枠だったと判明。

ヒロインちゃんは信じていた者から裏切られ、すでに帰る場所を失くしていたけれど、彼女の世界は完全にゼクスとふたりきり。
ショックや悲しみは大きいと思うけど、ここからゼクスと共にやっていこうよ、築いていこうよ…と思ったけど、ヒロインちゃんの心は限界にきていました。
彼女の"願い"を聴き入れて、自らの手で彼女を送り、自身も後を追うゼクス。
ヒロインちゃんを愛するようになってから、最後まで彼女のために動いていたと思う。
こうして振り返るとゼクスは本当に一途で献身的な人だった。
境遇が違えばふたりはずっと、共に生きていけたのかな。
生まれ変わったふたりがまた出会えることを願って終わったラクリモサVol.3でした。