今日は、寝たきりになってしまう原因の第1位である『脳梗塞』と歯の関係についてお話していきたいと思います。
脳梗塞は脳の血管が細くなったり詰まる病気で、片麻痺などの運動障害や言語障害などが後遺症として残ることが多い病気のため、寝たきりになる原因の第1位となっている病気です。
それだけでなく、脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)は日本人の死亡原因の第3位ですから、気をつけたい病気です。
そこで、脳梗塞と歯がどのように関連しているのかをお話します。
広島大学脳神経内科の研究(脳梗塞患者132人健康な方111人への調査)によると、
脳梗塞患者さんの血管内には、健康な人の血管内より、1.2~1.4倍歯周病菌が多く検出された。
この研究により、歯周病の原因菌が、血管を狭める作用を促進したり、血液を固まりやすくしたりするということが考えられ、歯周病にかかっている方は、脳梗塞になりやすくなるということが分かっています。
脳梗塞の他にも、最近の研究では、歯周病の細菌が血管を通って全身にまわり、全身の様々な部位の健康に悪影響を及ぼすことも分かってきています。これらについてはまた別の機会でもお伝えしていきますね。
もちろん脳梗塞という病気は生活習慣が関わってくる病気ですから、運動や食事面の見直しもとても大切なことですね。
