「あなたには言っていない」
届けたい人には届かず、
「あなたじゃない」
という人に届いてしまうというのが、
発信をする際の
実に悩ましいところで。
「がんばらなくてもいい」
というメッセージを受け取るのが
大抵の場合、
いや、あなたはがんばりなはれ
という人に届いてしまうんですよね。
そして本来、
「がんばらなくてもいい」
を受け取ってほしいという人に限って、
「私よりも
もっとがんばっている人がいるから」
「私程度がしていることって
がんばっているうちに入らないし」
「私、全然がんばってないです」
って言うんですよ。
だから
受け取らない。
自分のことじゃないと思っている。
面白いことに
大体が
真反対の層に
伝わってしまうものなんですよね。
勿論、
ちゃんと届く場合も
あるにはあるんですが、
その大半は、
届いていないというか、
「私のことじゃない」
と思われていることが
とっても多いと思います。
そして逆に、
「あなたじゃないです」
という人が
「私のことだ」
あるいは、
それを
自分に都合よく拡大解釈して
使っていることが
実情じゃないかと思うんですよ。
あなたの本音を見つけて言語化する専門家
ウエダミツトシです
こんにちは
その昔、
「がんばらなくてもいい」
というメッセージを聞いて
「がんばったらダメってことですか？」
「私はがんばりたいんです」
「がんばるからこそ見えてくるものだって
あるじゃないですか！」
みたいなことを言う人がいましたが、
だ～か～ら～！
あなたには言ってないんですって！
がんばることがダメだとも
がんばりたい人に向かって
「がんばるな」とも
がんばらないことだけが
うまくいく方法だとも
1ミリも言ってないんですって！
ものすご～くシンプルに
がんばり過ぎて
自分を酷使して、
それに気づいていない人に向かって
「もうがんばらなくてもいいんですよ」
って、言っているだけなんですってば。
がんばらないと
自分がダメになる
がんばらないと
怒られる
がんばらないと
見放される
そういう悪夢を見ている人に向かって
「そんなことないっスよ」
というのが
「がんばらなくてもいい」
ということなんで、
「いや、あなたはもうちょっとがんばろうか」
という人は、
その言葉だけを
自分に都合よく受け取らずに
そこはぜひとも
がんばってくれたまえ
と思うことがよくありました。
まあ、
そうじゃなくっても
今まで
「がんばる」ことしか知らなかった人が、
今度は
「がんばらない」を
やってみようと思って、
その加減がわからずに
自分の信用を落としてしまう
みたいなことも
あったとは思うのですが、
大抵の場合が、
「あなたのことじゃない」
という人ばかりに
届いてしまっていて、
それで
免罪符をもらったかのごとくに
がんばらなくなる人
人の迷惑を顧みない人
が現れたということが
いたるところで
起きていたと思います。
僕は
そういう拡大解釈をしている人と
一緒にお仕事をしたりとか
そういう経験はなかったので、
実際がどうなのかは
よくわからないのですが、
人づてに聞くところによると
耳を疑うようなことも
けっこうあったみたいですな（遠い目）
とあるイベントで、
一緒に企画運営をする人がいたのですが、
その人は、イベント当日、
遅刻してきました。
その人は、自分から「主催をやりたい」と名乗りを上げて、
実際のところ、事務作業も何もしてないのですが、
一応「主催者」として、
イベントを仕切っていた（らしい）のだけど、
当日、会場設営や準備の時間に遅れてきたのです。
「僕、朝弱いんです」
謝りもせず、椅子などを設営する僕ともう一人の登壇者に向かって、
しれっとそう言いました。
呆れてものが言えませんでしたが、
これからお客さんが来てイベントです。
良い雰囲気で迎えたいので、
何も言わずスルーしました。
いや、あのね、「がんばらない」ってのはさぁ、「何も仕事をしなくてもいい」って意味じゃねえんだわ。
いや、
そんなことは言わなくても
わかってるとは思うんですけど、
そのつもりがなくても
一緒にお仕事をしている人から
そう思われたとしたら、
そんなつもりがあろうがなかろうが
信用を落とすのよ。
そしてそれって、
誰にとって不都合かというと
自分
にとって一番不都合なことに
なっちゃうんで、
これは本当の大損だと思います。
まあ、
そういうことも含めて
人生の体験にはなるのですが、
そこで学んで
次に活かすのか、
それとも、
ただ経験しただけで終わるのかは、
ちょっと考えてみても
いいと思います。
少なくとも
相手は迷惑を被ってると思うよ。
そこに対する配慮ね。
「私は〇〇なんで」
っていうのは、
相手にとっては
関係のない話なんで、
それを
相手にも
受け入れなさいっていうのは、
「僕は」
違うんじゃないかと思っています。
それを受け入れてくれる人とだけ
付き合っていけばいいっちゃいいんですが、
それで
自分の人生に
何も問題が生じていないのであれば
いいのですが、
もしそうではないのなら、
一度
自分の振る舞いを
振り返ってみる必要はあると思います。
自分のことを最優先にするのは、
そりゃ当然の話しです。
何事も
まずは「自分」ですから、
自分の都合を最優先で考えていいですよ。
ただし、
それと同じように
相手のことにも想像を働かせましょう。
「自分のこと」か「相手のこと」か
じゃないです。
「自分のこと」も「相手のこと」も
どちらも大事で、
「どちらが大事か」という話ではなくて、
順番の話しなんですね。
これまでは
「もっと人のことを考えろ」
と言われてきて
そうやって
調教されてきたわけです、僕たちは。
だから、
「自分のこと」よりも
「相手のこと』を考えてしまうことに
ストレスを抱えていた人が
とても多いと思います。
要は、
順番が
「相手」⇒「自分」
という形になっていた。
それを入れ替えましょうという話なんで、
相手のことを
蔑ろにしてもいいということには
当然なりません。
「がんばらなくてもいい」ですよ。
でもそれで、
相手にとって
どんな影響を与えるかくらいは
考えてもいいのではないでしょうか。
というか、
そこは考えようや。
え、そこまで言わなあかん？
約束を守らないとか、
仕事しないとか、
二日酔いで来て
「二日酔いだから」
って態度でいるとか、
そういうことじゃないのよ。
まあこれは、
なにも
「がんばらなくてもいい」という
メッセージだけに限らず、
特に
スピリチュアル界隈にいくと
本来、伝えたいことが
違った形で
伝わってしまっているっていうのは
よく聞く話しですけどね。
相手のことはよく考えた、
それでも私は私を貫くというのなら、
そこは覚悟を持って
どうぞ突き抜けてください。
それはそれでアリだと思うので。
でもそれを経ずに
ただ、
「がんばらなくてもいい」
「何もしなくても私には価値がある」
「いるだけでいい」
という字面だけを
採用しても
最終的には
自分が一番
被害を被ることになると思うので、
そこまで考えましょう。
そう言っている僕だって、
それができているとは
言えませんけどね。
人は言ってくれませんからね、
「ここはこうしたほうがいいよ」
とは
なかなか言ってくれないものです。
だからずっと
気づかないままになっていることも
きっとあると思います。
ただ少なくとも、
そこは考えたいとは思っているので、
一緒に「がんばり」ましょう！（どっちなんだ）
《終わり》
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