「あの……怪しいものではないんですけど……」
京都の三条大橋にあるスタバで、、僕がカフェ・アメリカーノを注文して席に着いた時のことだった。
店内は、ソーシャルディスタンス目的で、通常の半分以下の席しかなく、ただでさえ、普段から満席状態の店内がさらに小狭くなっていた。
僕が座ったのは、二人がけの席だった。
何故なら、僕はある人とそのスタバで待ち合わせをしていたからだ。
僕が先に待ち合わせ場所に到着して、席を確保していた。
でないと、待ち合わせ場所を変更するか、そのスタバの前で炎天下の中、待つことになってしまう。
京都は、長い梅雨が終わって、やっと明けたところだった。
7月はずっと雨続きで、ジメジメとはしていたものの、それほど暑さを感じることは少なかった。
このまま、秋が来ればいいのになと思っていたけれど。
やっぱり、”それ”は僕たちの前にその姿を表した。
”京都の夏”。
”盆地の夏”。
”キンチョーの夏 日本の夏”
違う。
そういうことじゃない。
あの”京都の夏”がやっぱり今年も来たのだ。
このコロナで、今年は”京都の夏”も自粛してくれるのかなと内心思っていたけれど、そんなことはなかった。
やっぱり来た。
暑い……。
”クソ”がつくほど、クソ暑いのだ。
違う、これだと”クソクソ暑い”になってしまう……。
ただでさえ、暑いというのに、クソが二つもあったら溜まったもんじゃない。
クソだけに。
これはきっと、暑さのせいだ。
僕にセンスがないんじゃない。
そういうことにしておく。
”京都の夏”は暑い。
夏が暑いのは当たり前なのだが、その暑さがハンパないのだ。
日中の気温は、暑い時で35℃~40℃近くにまで上昇する。
それに加えて、風がない。
陽射しがきついということは少ないが、とにかく、”じわじわじわじわ”と人間の体力を奪っていくような暑さなのだ。
それほどまでに暑いと、やはり、その暑さの影響を受けて様々な身体的精神的症状を見せる人たちが街に溢れてくる。
僕がスタバの店内で、待ち合わせするために二人がけの席に座った時もそうだった。
突然、微妙に露出の多い20代前半と思しき女性が僕に声をかけてきた。
「あの~、ここ空いてますか?」
被せ気味に、
「空いてますっ!」
と言ってしまいそうになったが、”いかんいかん”と自分に言い聞かせつつ、”いや、待ち合わせしてますんで”と丁重にお断りしようと僕が言葉を発しそうになった瞬間に、さらにその女性はこう続けてきた。
「え~っと……私は別に怪しいものではないんですけど……」
”怪しいものではない”と自ら言ってくる人で、怪しくない人を僕は見たことがない。
でっかい布団でもセールスされるんだろか。
そこで初めて、僕は20代らしきその女性の姿を曇りなき眼で凝視してみた。
……目が虚ろだ。
完全に怪しい……。
酔っているんだろうか。
どうやら、足元も覚束ない感じだ。
フワフワしている。
一体何の目的で、この女性は僕に話しかけてきたんだろうか。
そう思いながら、”怪しいものではないんですけど”に続く言葉を、僕は平たい顔で待つことにした。
「あの……怪しいものではないんですけど……」
「……」(平たい顔で微笑する)
「他に席が空いてないんで、ちょっとここで、仮眠を取らせてもらおうかと思って……」
そのスタバの使い方間違ってると思うよ
落丁界のプリンス
ウエダミツトシです
こんにちは
カフェだから。
コーヒーとその時間を嗜む場所だから。
快眠サロンでもねえし。
きっと、強烈な睡魔に襲われてたんだと思うんですけど。
できることなら、その場所を提供してあげたかった気持ちはあるけど。
やっぱり、こっちとしても待ち合わせしてるんで、その席を譲ることはできず。
「ああ、そうですか……、ちょっと仮眠を取りたいだけなんですけど……」
う、うん、それは聞いたけど、できんもんはできんから。
ということで、この件については、丁重にお断りすることにしました。
きっと暑さのせいでしょうね。
そんなこんながありつつ、僕が京都の三条大橋にあるスタバで待ち合わせしていたのは、こちらのお二方です。
花庭サロンのオーナー江藤有紀さんと、元ジャグリング世界チャンピオンで現在はフォトグラファーとしてご活躍中の江藤さんの旦那さまです(下のお名前を伺ってなかった)
江藤さんのnoteはこちらです。
そして、花庭サロンとは、【東京・銀座にほど近い都会のど真ん中にある、本物の花と緑が溢れるレンタルスペース・撮影スタジオ】なんですが。
いやー素敵な空間ですよね。
まだ行ったことないけど。
写真で拝見しただけでも素敵なところだなというのがよくわかります。
江藤さんとのご縁をいただいたのは、この時でした。
それから何度かやり取りをさせていただいて。
あれやこれやとしているうちに、何故か旦那さんが京都に来られるというタイミングでお会いすることになり……。
せっかくなんでってことで、僕の宣材写真を特別に撮っていただけることになったわけなんです。
そこで、何故僕たちが京都の三条大橋にあるスタバで待ち合わせしていたかというと。
撮影場所に、”僕が鴨川周辺を希望したから”なんですね。
つまり、”間違えた”ってことです。
撮影場所を間違えました。
いや、鴨川周辺がどうのっていうわけではなくて。
なにせ、外は”京都の夏、日本の夏”ですから。
屋外での撮影ってことで。
もうね、”クソ”がいくつあっても足りないくらいクソクソ暑かったんですよ!
「ヤバいですね」
「ほんとヤバいですね」
と、全員出川ナイズされた発言しかしてなかった気がしますし。
「ちょっと暑さがヤバいことになってるんで、早めに切り上げましょうね」
ってことで、とにかくゲリラ撮影みたいな感じでお写真を撮っていただきました。
全く空気を読まずに、屋外での撮影を希望してしまって、それを快くお引き受けくださって本当にありがとうございました! って感じなんですけど。
壁と同化することが何よりも得意な、平たい顔したアラフォー初老男性のよぼよぼ姿なんて、誰も興味ないでしょうけど、その時に撮っていただいたお写真をいくつか紹介させていただきますと。
被写体はどうあれ、とても素敵なお写真ばかりで。
ここに紹介させてもらった以上にたくさんのお写真を撮っていただきました。
今回、撮影していただいたお写真を、このブログを始めとして、いろんなところで使わせていただこうと思ってます。
江藤さん、先日は本当にありがとうございました!
ただ、今回の撮影後の教訓として、ひとつ言えることは
真夏の屋外はヤバイよ
ってことですかね。
出川っちゃいますんで。
”ヤバイよヤバイよ”
ってなっちゃうんで、そこは気を付けたほうがいいと思います。
撮影場所にはくれぐれもご注意を。
完全に……
鴨川の使い方間違えてますよね。
このフレーズの使い方も間違えてると思いますけど。
※花庭サロンについては、こちらをどうぞ⇒花庭サロンHP
花庭サロンのFacebookページより
《終わり》
■《頭の中を整える心のお片付け》思考パターン改善カウンセリング
《対面セッション》
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