三江線 実際に乗ってみました。第1話 | 鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

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福祉と公共交通の視点から、鉄道のあり方を熱く語る?
blackcat こと加藤好啓です。
現在の公共交通の問題点などを過去の歴史などと比較しながら提言していきます。
随時更新予定です。

私自身が、三江線の存続運動に関わることとなったため、自身でも現状を把握するため三江線に乗車してみました。

 

自宅から、三次までの経路ですが、今回はバスを選択しました。

広島まで高速バスで行き、芸備線に乗り継いで三次に向かおうというもので、広島までは4列シートの乗客となったのでした。

引用 willer http://travel.willer.co.jp/seat/relax/

 

広島には定刻の6:20到着

6:57始発の芸備線列車には十分間に合いそうです。

予定では7時台の列車でも三江線の列車に間に合うのですが、万が一の遅れと三次駅での様子を撮影したいのでひとつ早い列車に乗ることにしました。

広島は、今年25年ぶりのリーグ優勝したカープのお祝いムードが満載

駅コンコースに有った巨大な寄せ書き

 

三次へは夜行バスと芸備線を乗り継ぎ9:57発の列車に間に合うように向かいました。
7時に出る列車でもよかったのですが、乗り遅れては身もふたもないので始発の列車で三次を目指します。


堂々の6両編成でしたが、途中駅で切り離すとのことで前2両に乗車、

三次駅に停車中の広島への直通列車

 

バスで眠れなかった場合の担保としたのですが、4列のバスで寝るのも慣れたのか、さほど疲れを感じず、爆睡することもなく三次に到着

ここで1時間程度待つことになります。

 

実は三次駅に降り立つのは久々、考えてみれば30年ほど前になります。

当時は、木次線を踏破して備後落合から戻ったものの列車が無くなり、やむなく三次で宿泊することに。

駅前旅館に投宿したのでした。

当時、駅前にあったであろう旅館はすでになく駅前広場は大きく改修されていました。

駅舎も改築されており、駅前には大きな駐車場とバスターミナルがあり鉄道よりも車の利用が活発であろうということが感じられます。

駅前には大きな駐車場があり、車利用が優先される形に。

駅舎は2面3線という旧国鉄形の標準的な配置で芸備線の列車も2番線から発車するため、必ず跨線橋を渡らなくてはならず高齢者には優しい駅とは言えません。
さらに悪いことに、ホームが昔の客車時代のままの低いホームであり、段差が殆ど無い鉄道に慣れたものから見るとその段差の大きさに驚かされます。

ホームの高さが極端に低い昔の客車仕様のホームをそのまま使っており、バリアフリーとは程遠い状態

 

さて、肝心の三江線の列車ですが。
江津からの折り返し列車を待つということで、9:30頃三次方からやってきて、3番線に停車します。

この日は、2両編成のキハ120でした。
平日で2連と言うのも珍しいのですが、どうも名残り乗車組が多くて平日でも2連となったようです。

三江線からの乗客を飲み込んだ、芸備線の列車は三次駅を広島に下って行くのですが、9:53に到着する列車が、どうしたわけか三次駅の1番線に到着してしまいます。

 

本来であれば、2番線に乗り入れてやれば三江線との乗換もスムーズだと思うのですがその辺は配慮されていなかったようです。
【芸備線の列車が2番線に入るための措置のようですが、やはりちょっと無理がありそうですね】

列車は2両編成で来たもののガラガラ、このまま乗る人はいないのだろうかと思い、適当にクロスシートに席を求めてウロウロしていたのですが、発車10分ほど前になるとひときわ混み始めて2両編成のうち先頭車も6割がた埋まってしまいました。

その殆どが年配の夫婦で、地元の利用という雰囲気ではなく。

聞けば、三江線が廃止になると聞いたので松江から木次線を経由して三次まで来たとか・・・。

こうしたグループが結構多そうでした。

出発前には、ロングシートも半分くらいが埋まって、そこそこの乗車率に

続く

 

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