本当に三江線は残せないのかを考えてみる | 鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

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福祉と公共交通の視点から、鉄道のあり方を熱く語る?
blackcat こと加藤好啓です。
現在の公共交通の問題点などを過去の歴史などと比較しながら提言していきます。
随時更新予定です。

三江線に関して、JR西が廃止を表明して、地元もそれを受入れるという見解を出しています。
こうなってしまうと、本当に残された道はないのでしょうか。
廃止運動をするまでは、廃止反対と言えますが、実際に沿線自治体も反対と言いだしたらさっさと運動を取り下げてしまうのでしょうか?

それって、言い方悪いですけれど、攻めて来られてあっさりと敵の言うがままに何でもかんでも差し出してしまう。もしくはいじめっ子になすがままにされる状況と同じではないでしょうか。

それまでは、反対反対と言っているけれど、形勢が悪くなったら、そのまま敗走する。
これは個人的には不可解なんです。

少なくとも最後まで抵抗するくらいの筋を通して初めて、私たちは筋を通して反対運動をしたと言えるのではないでしょうか。
また、それ位しないと本当に人は動かないと思っています。

私は、三江線を残すプロセスとして、

  1. 全線を上下分離したうえでJR西日本が運営する→JRが完全拒否
  2. 全線を上下分離したうえで、第3セクター鉄道もしくは他の鉄道事業者に参入してもらう。→地元自治体がバス化容認しているため、全体の方向性はバスになっています。
  3. 線路を広島県と島根県で分離して、島根県は島根県で鉄道会社を設立、広島県は広島県で鉄道会社を設立(上下分離したうえで、第3セクター鉄道もしくは他の鉄道事業者に参入)
  4. すべてを諦めてバス化

このようなステップがあっても良いかと思うのですが、どうでしょうか。

個人的には、まず地元が残すための意思を固めるとともに、公共施設などを駅に集約する、もしくは実態とあっていない駅は集約もしくは移転する。

 

キーとなる駅には交換設備の復活を含めて利便性の向上を図る。
JRの列車との接続を優先できるようにダイヤを検討しなおす。
江津から三次までの直通するという概念を捨てて、利用の期待できる区間に列車を集中させることで、利用者を増やす。キーとなる駅には集客施設(温泉施設などを含む)施設があって、(足湯などでもいいかもしれませんが)そうしたものがあることで、観光客も利用できるというものを作り上げていくと言ったことも考えるべきではないでしょうか。

さらには、鉄道会社がぶっ飛んだ発想かもしれませんが、農業法人を経営して休耕田などで野菜等の栽培を行う。


その消費地として、広島や大阪に直営ショップを展開する。

直営ショップ(居酒屋やレストラン)では、三江線を運営する鉄道会社の魅力などをビデオなどを通じて提供する。

さらに、旅行会社などとタイアップして、日帰りバスツァーのコースに入れてもらう。
と言った発想など、今までの鉄道だけで残すという発想ではない何かが大事かと思います。

 

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