スーパーボール ハーフタイムショー | Blackbyrd McKnight プログレッシブ・ファンク・ロック・ブログ

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伝説のギタリスト、ブラックバード・マックナイト。その一環した職人気質な音作りとは裏腹にお茶目なブラックバードの一面を、日本生まれの日本育ち、ミセス・マックナイトがご紹介します。

我らがロサンゼルスRams、今年のプレイオフのジンクスそのまんま、最後の最後、本当に土壇場での逆転勝利。そう、今年のプレイオフ、どのカードも最後の2分でどんでん返しの連続だったんですよ。本拠地で優勝なんて、去年のタンパベイと同じ、最高!

 
ただし、本日の話題はゲームではなくハーフタイムショー。ご存知の方もいらっしゃるかな? なんか、ちょっと信じられないんだけど、NFL史上初のヒップホップ・アーティストによるパフォーマンス、時代がやっと変わり始めた証拠でしょうか。以下、画面内のリンクをクリックしてご覧になってね。

 

 

これぞヒップホップ。このパワフルなパフォーマンス、これを見て、体が動かない人なんて、この世にいないよね。

 

さて、このブラザー・シスターたちによるパフォーマンス、本当か嘘かわかんないけど、ネット上で炸裂する噂話のご紹介を。そのためには色々と裏話のご紹介がありますので、皆さん、しっかりついて来てくださいね。

 

スヌープ・ドッグと言えばあの悪名高き二大ストリートギャングのひとつCripsのメンバー、本人は全く隠す気がありません。このパフォーマンスに際しスヌープ、NFLからCripsとの関係性を示すものは避けるようにと言われたとか。繰り返しますが、噂ですよ、あくまでも。

 

でも蓋を開けるとCrips満載のステージ。彼らのカラーはブルー、ご参考までにお伝えすると、敵対するグループBloodsのカラーはレッド。ちなみにMrs.がロサンゼルスに来て間なしの頃、ブラックバードに言われました、赤い洋服は着るなと。冗談じゃないんですよ。敵対グループの色を身につけているだけで標的にされることってあるんです。話、それちゃいますけど、年に一度、メンバーになる為のテストのようなものがあるらしいんです。赤い車に乗った白人女を撃てとか、車のヘッドライトをわざとつけずに走って、最初に”ヘッドライトついてないよー”って親切にも教えてくれるドライバーを撃てとか、その年によって標的は違うらしい。以前は、知り合いから今年はこれが標的だから気をつけろってメールがよく来てた。

 

さて、話をハーフタイムショーに戻しましょう。

 

Photo from Forbes (Getty Image)

 

NFLからブルーのバンダナは名指しで禁止されてたらしいけど、このスーツ、なんと、まぁ、バンダナ柄。ブルーのバンダナはCripsのシンボルなんですよ。”Yo、言われた通りバンダナは巻いてないぜ”ってとこなんでしょうかね。それだけで済む筈もないこの歴史的ハーフタイムショー、指でアルファベットのCを作るクリップサインを大きく掲げ、ダンサー陣を引き連れ超特大クリップウォーク。もう何でも来い状態の御仁のステージに、雪崩のように押し寄せるツイート。

 

“スーパーボール始まって以来最高のショー!!!”

 

といった類のツイートの話ではありません。

 

“スーパーボールのハーフタイムショーで、クリップサインやクリップウォークが見れるなんてな!!!”

 

“知らない連中のために説明するとさぁ、これ、クリップサインにクリップウォークだぜ、なんてこったい!!!”

 

“え、こんなもん、放送していいの?”

 

ストリートで何か起きると、ニュースカメラが行くじゃないですか。集まった人たちの中に、ギャングのハンドサインをしている輩がいたら、間違いなくぼかしが入る。このパフォーマンスを見て、この国が大騒ぎとなるのは当然なんですよ。

 

CripsとBloods、どちらもアフリカン・アメリカンのみがメンバーとなれる組織です。決してギャングの暴力や、非合法なビジネスを肯定するものではありませんが、黒人居住区の貧困、差別問題といった、ストリートギャングが生まれた背景を考えると、ブラザー、シスター達にとってこのハーフタイムショーはただのカルチャーではない、深く、重い意味のあるパフォーマンスだったんです。

 

まだまだお話ししたいことはいっぱいあるんですけれども、スヌープ・ドッグの話題だけで、もう、結構な文字数となってしまいました。その他噂話については後日続編で。