自宅待機 Funk Machine | Blackbyrd McKnight プログレッシブ・ファンク・ロック・ブログ

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伝説のギタリスト、ブラックバード・マックナイト。その一環した職人気質な音作りとは裏腹にお茶目なブラックバードの一面を、日本生まれの日本育ち、ミセス・マックナイトがご紹介します。

こんな素敵な名前のギアがあるんですよ。

 

 

エフェクト・ペダルだって。ブラックバードの説明によるとオートマティック・ワウ。ワウペダル、ファンカデリックには欠かせないギアですから、皆さんにもお馴染み。ギタリストがこんな感じで片足を器用に動かして弾いている姿が浮かんで来ますよね。

 

 

でもこのSeamoon社のワウはボタンがあるだけ。オートマティックだものね。

 

 

本日はこのギアが我が家にやって来た裏話をご紹介しましょう。

 

話は遡って今年初めのNAMMショー、ブラックバードは体調不良で出没を見合わせました。でもアメリカではあまりまだ出回っていない、ギターペダル用のパワーサプライが欲しいブラックバード、A君にメーカーのブースで買って来てくれるよう頼みました。

 

後日、受け取ったそのパワーサプライ、何故かむき出し。しかも本体だけです。パワーケーブルはもちろんのこと、エフェクターに繋ぐ各種ケーブルがついてくるはずです。嫌な予感がするMrs.。このA君、いい人なんですけれども、我が家とは倫理感のズレが激しいと言うか、なんか損したり、利用されたりってことが起きるんですよ。

 

100ドル払ったと言うので、100ドルとお礼の20ドルを渡すブラックバード。ケーブルは?と尋ねると、後から来る。でも来るってどこに?どうせ適当なこと言ってんだと直感したブラックバード、自分で購入することに。メーカーのサイトで見ると、近所の楽器店で取り扱っています。早速、取り寄せてくれるよう頼みました。

 

翌日店主から連絡があり、なんと、メーカーの社長から、ブラックバードにはケーブルを売るなと言われたとか。社長曰く、A君がブースにやって来て、ブラックバードが使っていた当社のパワーサプライが壊れたと、だから新しいものをよこせと言ったらしいんです。自分の商品に絶対の自信がある社長、うちのギアは絶対に壊れない、これ(本体)を渡すけれども、一旦支払いはしてくれ、壊れた物を送って来てくれたら、その時お金は返すと言ったらしいです。こう言う経緯ですから後からケーブルが来るなんて話は、その場しのぎの嘘。自分たちが騙されるだけならまだいいけど、ファンカデリックのブラックバード・マックナイトと名乗っているのに、こんなゆすりたかりみたいなことやられちゃ、本当、困るんだよ。意外かもしれないけど、この業界ではブラックバード、信頼おける人として知られているつもり。

 

楽器店の店主、社長に事情を説明しろとメールアドレスをくれました。怒り沸騰で冷静さを失っているブラックバードに代わってメールを書くMrs.、だからA君には頼むなって言ったのにと愚痴りたくなります。

 

他人様からしてみればA君は我が家の身内、身内の不始末の責任はブラックバードにあります。

 
”他のギアが壊れた話と勘違いしたんだと思う。”
 
してねーよ。散々迷惑かけられて、なんでまだAの事、かばわないといけないだよ・・・。
 
"僕もA君も貴社のギアへの尊敬を欠くようなことを言うつもりはなかったとわかって欲しい。”
 
ブラックバードにそんなつもり、勿論、あるわけない。他社から無償で提供していただいたパワーサプライがあるのに、当社のギアを使いたかったんだから。
 
”自分で行けなかったため、こんなことになってしまって申し訳ない。”
 
もう、謝りマシーン。でも、社長、我が家の誠意をわかってくれて、ケーブルを手配してくれることとなりました。
 
”僕はA君から80ドルもらった。君は彼にいくら払ったか知らないけど、定価からその分を差し引いた額を楽器店に払ってくれ。”
 
この社長、さすがです。我が家が20ドルのマージンを乗っけられた上、さらに20ドルのチップまで渡した事実に気づいています。A君の嘘なんて、一発、見抜いちゃうはずだ
 
社長との交渉が無事終わり、後はケーブルの到着を待つだけとなった我が家を待ち受けていたのは新型コロナ騒動。中国からの貨物が遅れているとのことで、ケーブル、全然やって来ません。そうこうしているうちにカリフォルニアの小売店舗がロックダウンとなってしまい、楽器店と連絡すらつきません。ま、演奏もないから急がないんだけど、早く受け取って終了にしたいのに。
 
そしてやっとカリフォルニアの小売店が営業再開となった時、連絡。その後、2週間ほどでケーブル届いたんですけれども、一緒に来るはずだった追加のケーブルが入っていません。怒り狂うブラックバードと、またメールを書く羽目になるMrs.。ちょっと特殊なオーダーだから仕方ありません。こんな面倒な話、引き受けていただいただけ幸せと思わなくては。
 
ディストリビューターからすぐに返事があり、Seamoon社とも取引があるので、お詫びの印にFunk Machineと言うギアを一緒に送る、ファンク・レジェンドのブラックバードに使ってもらえたら幸せだと。それを聞いてブラックバード、急にご機嫌、単純な男です。このFunk Machine、ダリル・ジョーンズも使っているようです。到着してすぐペダルに取り付けるほどのお気に入りのギアとなりました。
 
ああ、A君トラブル、本当にすったもんだこけたけど、Funk Machineがいただけたのは、天のご褒美かも。新型コロナのおかげで彼にもしばらく会わないで済むし、有難や。
 
こちらはディストリビューター用の写真から、ボツにしたもの。だってブラックバードのミラーグラスに、階段とMrs.の足が写っているんですもの。そう、ロックダウン中ですものね。本当に我が家、何処にも行かないんですよ。