あれ、Mrs.、ノートリアス B.I.G.のこと?と思われた方もいらっしゃるかも。
R.B.G.とは、ルース・ベイター・ギンズバーグ、昨夜87歳で亡くなった、米国最高裁判事。女性の権利の為に戦い続けたと言われることが多いけど、必ずしも女性のためだけと言う訳ではなく、そこにはただ平等を求めると言う、一本筋の通った信念がある人だった。女性の権利向上とは決して女性を優遇する事ではない。男女が平等であると言うことは、口に出して言うほど簡単な事ではありません。弁護士時代、男性の権利のために立ち上がったこともある。遺族年金は配偶者に先立たれた女性だけが請求できると言う、その当時の常識を覆す判決の為、尽力したR.B.G.、今となっては当たり前の事が、最高裁で戦わなければ手にすることができなかった時代があった。亡くなるその日まで戦い続けたR.B.G.。彼女は間違いなくこの国を変えた。
ノートリアス R.B.G.、もちろんノートリアス B.I.G.のもじりだけど、ギンズバーグ判事はロースクールの学生から、セレブ、政治家、そして一般人まで、尋常ない人気がある。何度も癌を克服し、入院中は病院のベッドから裁判に参加、仕事を休んだことなんてなかったR.B.G.が、頻繁に入院し始めたのは最近の事。最高裁判事の職を得たR.B.G.の為、自身のNYでの輝かしいキャリアを捨ててDCに引っ越し、ずっと支え続けた優しい旦那様、天国からもうこっちにおいでよって呼んだんだな。あの可愛いカップルがまた一緒になれるなんて、素敵じゃないか、お祝いしなくちゃ。この世は寂しくなるけどね。
ノートリアスって言葉は、悪名高いって意味だから、判事のニックネームがノートリアスってところがいいでしょ?日本の最高裁判事をゴロツキの何々って呼んでるノリだから。呼ぶ方も呼ぶ方だけど、笑ってそう呼ばせてる方も器がでかい。R.B.G.、リーガル・アイコンとしての実績はもちろん、そのポップカルチャーぶりが半端ない。こちら、もちろん、本人ではないけど、R.B.G.をいじるサタデー・ナイト・ライブ。
数え切れないほどいじられている。オペラにも出ちゃうよ、こちら、ご本人。
各種トークショーは勿論、数々の映画にも出演し、恐るべし人気を誇るルース・ベイダー・ギンズバーグ。その弛まない努力と、強さと、可愛いお人柄に、リベラル、コンサバの壁を超えて私達は惹きつけられた。ギンズバーグ判事は、天国に行ってもずっとずっと、ノートリアス。沢山の勇気をありがとう。We love you!
さて、先日、また面白いものを見つけたMrs.、こちらです。
ケルプ・ヌードル、海藻100%です。日本の寒天かところ天みたいな物かと思って買ってみたら、全然違いました。
食感の説明、難しいんだけど、パキッと折れる感じなの。でも調理中にポキポキ折れる事はありません。茹でてみましたが全く柔らかくなりません。ラーメンとか焼きそばとかのワンプレートミールには、ちょっと向かないかも。でも海藻100%とは良い食材です。何とか美味しいものに仕上げなければ。無難なところで春雨サラダ風。
パキパキ食感、相変わらずありますが、悪くありません。と言うか、こう言うものだと思えば、それでいいのでは?要は海藻サラダなんですから。
お次はオイスターソースで炒めて焼きビーフン風。
とてもビーフンとは思えませんが、意外にソースも絡むし、こちらもいいんじゃないかな。レッドチャードのスープ煮、胡瓜と蒸し鶏のサラダとセットです。
もう10年以上使っていたお鍋用の電気ポットにお暇を出し、新しいものを買いました。前の奴は一回り小さくて、夫婦二人の我が家にはぴったりのサイズでしたが、ちょっと大きいのを生かして、初のディナーはバーベキュー。
ちょっと目先を変えて焼肉のタレを作ってみました。鳥もも肉です。
亡くなった父が休みの日振舞ってくれた料理の一つがバーベキュー。タレを煮込み始めると、家中とてもいい匂いがした。父は多分、一から作っていた訳ではなく、お肉屋さん製のタレに手を加えていたんだと思いますが、あれを思い出して作りました。リンゴ、玉ねぎ、生姜、ニンニクを30分ほどかけてすりおろし、お醤油、みりんとコチュジャンで煮込んでみた、相当いい感じです。
ご近所さんからいただいたトマトのサラダと、からし菜のおひたしと一緒にいただきます。
懐かしい父の味が再現できました。母をいつも尊敬し、同居していた母方の祖母を大切にした父。R.B.G.が戦い求め続けた男女感の平等は、こんなささやかで身近な、家族の団欒から生まれ育っていくのかもしれない、そう思いました。