自宅待機と、その寸前のサンダーキャット | Blackbyrd McKnight プログレッシブ・ファンク・ロック・ブログ

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伝説のギタリスト、ブラックバード・マックナイト。その一環した職人気質な音作りとは裏腹にお茶目なブラックバードの一面を、日本生まれの日本育ち、ミセス・マックナイトがご紹介します。

只今、自宅待機中の我が家。
 

 
すでに8日目。今週の木曜日までは自主的だったんだけど、金曜日からはカリフォルニア州内、強制ということになりました。スーパー、薬局、銀行、郵便局などは開いていますが、デパート、モール、バー、一般小売店、娯楽施設など、日常生活を送る上で必須でないビジネスはクローズ。レストランもデリバリーかピックアップのみです。
 
先週金曜日に5時間かけて食料品を買い、車の給油を済ませた後、我が家、全く外出してません。自分の身を守ると言うよりは、もう、みんなでお互いの身を守り合うと言う段階。自分がウィルスキャリアかどうかわかりませんからね、うっかり、人に移すような事があっては大変です。
 
アメリカは先進医療を誇っているけれど、日本の様に、病院が身近ではありません。保険会社からの許可をもらわないと行けないし、入院なんてする事、まずありません。一晩何千ドルもするものね、患者も、保険会社も、出したく無いんですよ。だから人口の割に、入院施設が少ない。こんな大規模な感染が起きると、そこがアキレス腱になりますね。動く病院、医療艦船の出動が決まったけど、まずはメンテナンス。軍が出動して、コンベンションセンターとかを病院化してくれていますが、医療機材がありません。当たり前でしょう、企業が過剰生産するわけありません。前途多難、出来る事は感染が広がらない様、皆が自宅に篭ることだけ。色々不便はあるけど、頑張りましょう。姉に聞いたら、日本はずいぶん落ち着いて来たって。皆さん、くれぐれもお身体大切に。
 
コロナウィルス、実はアメリカではつい最近まで、全くと言っていいほど、みんな気に留めてなかったの。トロールズのパーティーがいい例です。我が家はMrs.が日本人ということもあり、アジア情勢には詳しいです。だから結構用心してましたが、なんか、バカじゃ無いの、この人達、ってリアクションに会う事が結構ありました。3月6日のフロリダのショーなんて、ブラックバード、本気で行きたくなかったんですよ。そんなこと言ってる人、他には一人もいなかったな。ほんの2週間ほどで、情勢は一気に変わりました。
 
そのフロリダから戻った日、ころっと忘れてたんですが、サンダーキャットのライブに招待していただいてたんですよ。なんか、サンダーキャット、ブラックバードの高校の後輩らしい。すっかり忘れてたんだけど、マネジャー氏から、”今日、待ってるからね!”とテキストが来て、慌てて出かける準備の我が家。今思うと、あの時は平和でした。
 
会場は歴史あるシアター。天井の作りが素敵。
 
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このシアター、パーキングやフリーフードなどとセットのチケットがあって、一番前はその人達専用の様です。入れてくれなかったので、一番後ろのバーのところから前座のDJのセットを見ていると、会場の人が来て、一番前のブースに入れるパスをくれました。何故、我が家にくれたのかは謎ですが、混んでる方が盛り上がるからでしょうか。ただ、我が家、他の観客の皆さんと違って、ウィルスに対して警戒はしています。ブース内でも人の少ない後ろの手すりから見ることに。
 
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ブレインフィーダーナイトの時と同じトリオ構成。なんか、すっごい、痩せたんだって。うん、グラミーのパーティーで会った時、そう思った。サンダーキャットの音楽って、本当に、センス溢れる。一方、派手な柄の短パンで、キャットだからでしょう、四つん這いになって、女の子達を追い回して嫌がられてるらしき映像が流れる中、洒落た曲を演奏したり、この子、絶対、面白いよね。
 
最近の音楽って、歳とった証拠かもしれないけど、あんまり、ピンと来ないものが多い中、彼の音楽は別格。これだけの観客がこの音楽を好きって事実も嬉しい。年齢も、性別も、人種も色々な観客の皆さん。彼ら、他にはどんな音楽聴くのかなぁって、本当に、尋ねてみたい。Mrs.、サンダーキャットの音楽を聴くと、トニー・ウィリアムスを思い出すけど、多分、トニー・ウィリアムスって誰?って人もたくさんいるんじゃ無いかな。そういうとこが、ブレインフィーダー一家って感じ。枠が無い。自由でクリエィティブ。

By Thundercat
 
曲名知らないから、正しくクレジットできないよ。ご存知の方がいらしてら教えて下さい。
 
彼、喋る声は、もろブラザーなのに、歌う時は美しい裏声になる。

By Thundercat
 
ブラザーの声って、ファンカティア達、わかるよね。人それぞれ、もちろん声は違うんだけど、何故か声だけでブラザーかどうかわかるんだよね、不思議。
 
最後にはフライング・ロータスも登場、大盛り上がりの中、ショーは終了。

 

By Thundercat & Friends

 

バックステージは混雑するだろうから、もう、お伺いすることなく退散しましたが、本当に素敵な夜だった。サンダーキャット、強力お薦めです。