※長文注意!!

<コース>

見づらいですが、私は71kmですので青ラインの方です。60kmくらいまで100kmのランナーと一緒に走ります。

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このコースで大事なのは、第2関門のある『飛騨高山スキー場』までにある程度余力を残して走らないと、そこからの10kmの下りと50kmからの峠、その後のフラット区間で走れなくなる、という点です。

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第2関門はコース最高地点1,345mで、39.2km。その後、10kmに亘り、長い長い、しかも急な坂を落ちるように下りますが、脚が残っていないとその区間は飛ばせず抜かれていきます(昨年の私がそう)。

今年は、①昨年同様、20kmまでは軽めに飛ばす、②第2関門までの登りは無理をせず体力を温存するも、全て走り通す、③40kmからの下りでキロヨンを出す!、④50kmからの峠もペース維持、⑤60kmからのフラット区間もキロ5以内に止める、というイメージでいきます!


<当日朝>

予定通り、3時前に起床し、3時40分にはチェックアウトして高山駅に向かい、バスで会場に移動。

ドロップバックは一応用意しました(シューズと服、補給食)が、お守り程度で使う予定はありません。

それを預けて、会場の様子を撮影。幻想的な感じですね。

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トイレに行こうと、体育館2階に移動。スタートまでここにいる人は多いです。

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荷物預けの様子。かなり人が増えてきました!
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100kmを走る方と合流する予定でしたが、100kmは4時45分と5時に、71kmは5時15分にスタートの為、時間が合わず、携帯メールで連絡を取り、4時50分に荷物を預けて準備万端!

5時になって100kmのスタートが終わり、いよいよ私の番。スタートの最前列に15分前に並びます。

やはりお腹が重たい…昨日の食事量が多かったな。ウルトラマラソンと思って食べ過ぎた。反省…

それは気にせず、集中してスタートを待ちます。

そして、スタート!!!

■スタート~10km(405-407-407-418-417-416-422-420-431-435):43’03

軽く走ろうと思いスタートするが、なぜか私が2番目で走る…先頭はすぐ前、少し距離を置きながら進む。

あまり前過ぎると意識が高くなりペースが必要以上に上がるので、少しペースダウン。

一人抜かれて3位に後退。また一人抜かれて4位に。

とにかく10kmまでは少し登っているが無理し過ぎると後半ダメなので、気合はそこそこに頑張る。

けど、前のランナーを捉えて3位へ!

その後、100kmを走っている知り合いの方から声援をもらい、気合を入れ直して進む。

後半タイムが落ちているが、登り始めたのと給水時間が原因。

まだまだ快調だが、お腹の重たさは続く…


■11km~20km(440-454-442-516-532-630-615-400-411-443):1:33’53

まさにここから美女高原までが登り坂となります。

昨年はとくにキツイと思わなかった一つ目の山越えですが、今日はなぜかキツイ…ペースが上がらない。

4分半/kmを維持できず、この登りで二人に抜かれます。これで5位。

16.7km地点で美女高原に到着。トイレがしたかったので昨年同様行きますが、並んでおり3分くらいロス…

補給と給水をして出ていくと、前半抜いたランナーの方がおり、少し話す。

その方は昨年は上位だったようだが、今日は調子が悪いみたいで、かなり苦しそうな感じ。

互いの健闘を祈って、私が前に出る。たぶん5位のままだと思う。

さて、ここからが下り。キロヨンペースで下っていく。


■21km~30km(441-519-458-500-512-522-512-539-530-621):2:27’13

21.8km地点が第1関門の「道の駅ひだ朝日村」。

調子は上がらず、ここでも補給と給水をして、これからの登りに備える。

この地点は山から下に降りてきているところで、時間も7時前となり日差しもキツく、暑さを感じるところ。

相変わらずペースはよくなく、この地点でもキロ5分以内が維持できない…昨年とは大きく異なる。

第2関門までの途中の難所で、10kmで200m程度を登っていきます。

5’30/km程度までペースが落ちて、2,3名に抜かれる…

100kmランナーを追い越しながら進むレースとなりますが、後ろからくる71kmランナーに抜かれるプレッシャーを受けながら走るのはかなりキツイ…

この時点で相当気持ちが折れており、リタイヤもやむを得ない、と考えるようになります…

30km前でこの疲れだと、あと半分超を走れる気がしない…

けど、アスリートランナーではなく単なる市民ランナーが、家族に迷惑を掛けてわざわざ高山まで来ているのに、タイムがダメだから途中リタイヤします、というのは私は納得できなかった。

目標があるにせよ、楽しむために、高いお金を払ってまで走りに来ているので、キツイですが頑張ってペースを維持して走り続けようと切り替えます!

その後、後ろから先ほどお互いに話したランナーの方が追い付いてきて、けど、かなり苦しそうな表情で次のエイドでリタイヤすると言う。

体調が悪いようで、そういうのは仕方ないよな、と思い、私は単に疲労が溜まっているだけなので、ペースを調整しながら登っていく。

何とか、29.5km地点の『カクレハキャンプ場』に到着。


■31km~40km(721-719-730-458-556-543-548-530-604-657):3:30’24

さて、ここからがコース上、もっともキツイ登り坂。

時々、歩いた方が速いような登りもありますが、絶対に走り続けようと心に誓い、何とか走ります。

けど、ペースは7分台まで後退…

33kmまで登ると一旦下りが現れ、少しペースが上がりますが、また登りと下りの繰り返し。

これまで、追い上げた100kmランナーは殆ど抜いてきましたが、ここに来ると抜けなくなる。

同じペースで行く人もおり、意識がボーッとしながら「この人たちは私よりも30km近く走るんだな。。大変だ。。」と考えながら、ただただ脚を動かす。

その時、後ろから速い足音がして、71kmランナーに抜かれる。

「そうだ、レースをしに来ているのに、競技が違う100kmランナーと同じペースじゃあダメなんだ!」と思い直します。

それからペースを上げて、100kmランナーを抜かしていくようになり、気持ちを前向きに前を行く71kmランナーを追い上げます。

31kmからは一人抜かしましたが、また抜かれてもう10位前後くらいの状況。

視界には見えていますが、なかなか71kmランナーには追い付けません…

アップダウンを繰り返し、やっと頂上が見えてきました!もうすぐでコース最長地点です!

到着!第2関門の「飛騨高山スキー場」です。このエイドはかなり大きいです。

トイレも行き、補給と給水もして、先を目指します。

ここはドロップバッグの受け取り場所ですが、着替えやシューズを変える必要もなく、受け取ることもせずそのまま進みます。


■41km~50km(409-446-450-441-502-434-443-456-449-605):4:19’07、フル3:39’20

最大の難関である40kmまでの登りを終えて、これから10kmは急降下する下りのみ。

ここはブレーキを掛けずに一気に下っていきます!かなり気持ち良い。

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ペースは少し落ちますが、昨年よりはいいペースで来ている。脚がまだある証拠。

ただ、42.195kmのタイムが昨年は3時間32分くらいだったのが、今年は3時間39分であることに気づき、やはり昨年よりはペースダウンしていると実感。

途中から勾配がなだらかになってきて走りやすくなる。ペースは上がらないが、体の状態を見ながら刻んでいく。

下の方まで降りてきており、気温が暑く感じる。やはり山のうえは涼しい。

49.5km地点でエイドがあり、この後は最後の峠の登り。

昨年苦しんだところなので、リベンジのために気合を入れる。


■51km~60km(655-540-531-452-451-456-504-702-528-500):5:14’32

高低図では小さい山だが、意外と傾斜がきついのが、ここからの峠。

ペースは相当落ちるが大崩れしないように必死で維持する。

この峠は結構な人数が歩いており、走っているのは私くらい。だから尚更頑張れる!

頂上に着くと、昨年もいた私設エイドの方がコーラを渡してくれていて、今年はいただく。

美味しかった!ありがとうございます。

ここからはずっと下り基調で、やっと普通の道路に辿り着く。

57.2km地点で丹生川支所のエイドがあり、大声援を受ける!

給食の数もハンパないが、脱水になりかけていたので、まずは水分補給!相当飲んだ。

その後、おにぎりとパン、オレンジと梅干、粗塩をいただき、トイレに行って出発!

またしても大声援を受けて、気持ちが高まって出発!

ここからはほぼフラットな区間。ただ、5分/kmがなかなか切れない…

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■61km~71kmゴール!(503-523-505-503-505-542-513-539-547-458-502)

60kmから100kmと71kmの部のランナーのコースが異なる。100kmは右、71kmは左に曲がる。

私の前後にはランナーがいないと思われたが、後ろから来ていると嫌なプレッシャーを受ける為、黙々と走り続ける。

この時の意識は、キロ5分ペースを切れるように走ることだけに集中!

大きな道路に入り、進むと61.7kmにエイドが。その少し先を一人のランナーの姿が見えた!

差は300mくらいなので、抜ける感じ。よし!

エイドでは飲み物と梅干、塩を補給、名物の『飛騨牛』は残念ながらゴール後の楽しみとして、補給せず。
(今年から新設したようですが、残念でした。レース中なので)

その後、そのランナーを捉えてパス、久しぶりに抜いた!気分は良い。

この後、タイミングが悪く、信号に3回つかまり、大幅タイムロス…

仕方ないとは思いながら、コースを変えるなど何とか対応してほしかった…

65.8kmのエイドに入り、ここでも飲み物と梅干程度、最後5kmがツライ。

68.3kmのエイドはどうしようかと思ったが、私以外に前後ランナーがおらず、暑い中待っているスタッフの方に申し訳ないので、給水は大丈夫だったが一応補給。

ここを出た後、またしても信号につかまる…

その時、先ほどのエイドで拍手が起こっている!ヤバイ、追い付かれた…

信号待ちを腹立たしく思うが仕方なく、昨年の悪夢(最後5kmで抜かれた)が思い出される。

体はもうペースを上げられない状態だったが、気持ちでペースアップ。殆ど変わりなし…

最後の道路に入り、左折して走っているが、私の後ろの人に対する応援はない。

あれ、勘違いか??追い付かれたと思い込んだみたい…

ラスト1km!力を振り絞る。

ゴール間近となった時、会場では解説の方がゴールする方のナンバーと名前を読み上げ、今年の抱負などを説明するが、私の名前と今年の抱負『5時間台でゴールしたい…』を読み上げていて、『もう無理なんだよなー』と落ち込みながら、それでも、もうすぐゴールという嬉しさで感動する!

■ゴール:6時間10分44秒

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結局、後ろのランナーはかなり後ろで、どうも私の勘違いだったようです。

暑さのせいか、トップタイムも5時間18分台と今年は皆さん苦戦したみたいです。

昨年と比べて、終わった後の体のダメージはそれほどでもなく、特に筋肉の痛みもなく、月曜日は休養しましたが火曜日から走り始められる等、『もう少し頑張れたかな~?』と後悔…

私は他のウルトラマラソンは出たことがなく、ウルトラマラソン自体、あまり好きではありませんが、この大会に言えることは、地元の方の応援の熱さ、スタッフの方の運営の上手さや熱さ、これに尽きると思います。

走っている途中で、走っているクルマが徐行運転し、手を振って応援してくれる、非常に温かい大会です。

夏場はトレイルと決めているので、来年はどうするかわかりませんが、まだやり残したことがあれば、戻ってきたいと思います!


↓最後までお読みいただきありがとうございます。

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