事実は小説より奇なり。

勝手に先入観持って観てたので、“優しい”に騙された。笑笑

 

1961年ロンドンが舞台。

 

ほんわかしすぎてる印象もあったが、後半にかけて話が勢いよく展開。屁理屈っぽいんだけど、憎めない愛らしおじいちゃん、ケンプトン・バントン (ジム・ブロードベント/Jim Broadbent)。

 

誰にでもお勧めしやすい笑って泣ける実話。

 

 

 

 

公共放送受信料の無料化。

 

日本人なら、"NHKをぶっ壊す!!"  でお馴染みNHK党立花孝志氏の主張 “NHKのスクランブル化” を想起するだろう。

 

NHKだけを受信しないイラネッチケー (IRANEHK) のように、ケンプトン・バントンもBBCだけ映らないように改良。「貧乏人の老人だって、テレビを見たっていいじゃないか!」との主張。

 

実際に、2000年に75歳以上の年金受給者の受信料免除が決まり、このおじいちゃんのおかげと言われているらしいが、40年かかったことになる。

 

そして、2022年1月、公共放送BBCの受信料制度を見直すと英政府が発表。視聴状況に応じて課金する制度の導入等について検討するとのこと。

 

その後、英政府は公共放送BBCの受信料制度などを含む放送に関する白書を公表。

 

2022年4月28日付の白書によると、BBCの一律徴収制度が27年にも終了する可能性がある。近年のインターネット動画配信サービスの普及により、BBCなどの視聴者が減少し不公平感が高まっていることなどが主な理由という。

 

NHKのモデルとなったBBCの時代に合わせた変化。NHKの変化も待ったなしか!?

 

 

 

 

-あらすじ-

 

198年の歴史を誇る世界屈指の美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」で起きた、ゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件。この前代未聞の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン

 

孤独な高齢者が、TVに社会との繋がりを求めていた時代。彼らの生活を少しでも楽にしようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てた。

 

しかし、事件にはもう一つの隠れた真相が―。これは、イギリス中を巻き込んだ嘘のような感動の実話。

 

 

 

関連レビュー