ずっしりくる鑑賞後感。
杉咲花、若葉竜也ら俳優陣の怪演。
生々しさが世界観に浸透させてくる。ドキュメンタリータッチのアングルも相まって、人にのめり込まされた。
「花は水あげへんと枯れるから好き」なんて、市子の言葉一つに惹きつけられる。
時系列が行ったり来たり複雑なのも見応えがあって、集中せざるを得ないギミック。
自分の責任ではなく、社会、制度、家庭環境等によって、生き辛さを抱えている人たちの話。
戸田彬弘監督の作品は、3年連続、舞台挨拶ありで拝見させてもらったが、本作が圧倒的に好みでした。
パンフレットの市子年表を頭に入れて、もう一回鑑賞したい。