こちら、白兎に関する記事。
SUZUKI
SWIFT SPORTS
ZC32S
長編カスタム記です。
前回はEG&MT降ろしが終わって、
昼食を食べたところまででした。
それでは続き・・・
お腹が満たされたので?
作業を再開しましょう♬
ってことで?
ハウジング内はさすがの汚れ具合。
ラパンの時もそうでしたが、
走行距離なみの汚れ方です。
そうそう、ミッション降ろしたのは?
これの交換の為でした。
クラッチ一式を外しましょう♬
クラッチカバーを止めてるボルト外すと、
カバーとディスクが落っこちてきます。
しかしメカメカしい図柄に萌える(笑
外したクラッチディスク&カバー。
案の定の状態でした。
10万キロ弱、お疲れ様でした。
クラッチを外した後、
車体側に残っているのがフライホイール。
これは基本的に再利用可能です。
交換するのは純正品新品です。
NA車に社外クラッチはいらんでしょ(笑
外したディスクを比較。
(スイスポは純正がEXEDYなんですね)
クラッチ盤はやはり終了気味でした。
もう少し行けたかな?
とも思いますが潮時でしょう(笑
そして!
外してわかった!
トラブルの原因!
これでした!
ネット情報ではチラホラ見たんですが、
まさか自分のクラッチもなっているとは!スイスポの純正クラッチに多いトラブル。
トーションスプリングを抑える部分が、
破損しやすいようです。
このトーションスプリングはクラッチを繋げる時に発生する急激なトルク変化を吸収する為に備えられた機構です。
恐らく、クラッチを『ドンっ』と繋いだ時にスプリングが暴れて抑えていた部分が破損したんだと思います。(それくらいで破損しちゃいけないんですけどね)
初めて症状を確認した時は、
確かに高回転でドンっとやりましたから(笑
そこが破損してしまったので?
スプリングに力がかかると?
それがディスクの外側へ飛び出てしまい、
カバーの一部と接触!
結果・・・
クラッチが切りきれない!
そして異音が出る!
と言う症状に繋がったわけですね。
ちなみに?
破損させたのは私じゃないと思います。
元から症状が出たり出なかったりだったのを、私が悪化させたんだろうな?って感じです。
経年劣化の類いでしょう。スイスポ純正のダメな部分と思われます。
まぁあそこが破損していれば、普通に乗っていても誰が乗っていてもドンドン悪化するでしょうね。
原因究明出来て良かった♬
トラブルの原因がわかったところで?
ちゃっちゃと交換しちゃえば?
っと思うでしょうが?
トラブルを直すだけで終わらないのが?
車バカ・バイクバカ
だと思います(キッパリ)!
せっかくミッション降ろすんだぜ?
クラッチをバラすんでしょ?
そんな大変な作業をするのに、
純正に交換して終わりなんて!
勿体ない!!!
ってことで?
「やっちゃえ、オッサン!」的に?
今回はこっちもやっちゃいます♬
ちなみにフライホイールが外れたとこ、
見るのは初めてかもです。
なかなか感動的なシーン(笑
このフライホイールが付いていた部分がクランクシャフトですよね。
ピストンが生み出した上下運動が、コネクティングロッド(コンロッド)を介してクランクシャフトを回すことで回転力が生まれてます。
エンジンの心臓部と言っても過言ではない!
こりゃオタクな発言か?
外したフライホイールを比較。
手で持った感じ、2/3くらいの重さ。
カタログでは純正は7.3kg、社外は4.7kg。
(うん、感覚通り♬)
今回チョイスした社外品は、
実績十分のモンスポ製です♬
鈴菌の御用達ですからね(笑
ところで?
フライホイールって何ぞや?
何で変えるのさ?
って方の為に蛇足。
エンジンが生み出す力は前述の通り!
ピストンによる上下運動です。
上下運動と言うことは必ず、運動がゼロになるポイントがあります。所謂、上死点と下死点ですかね。
これを回転運動に変換した場合、気筒数にもよりますが安定した回転力が出しにくくなります。
そこで登場するのがフライホイール。
重量のある円盤を回転させることで発生する、慣性力を利用してこの問題をクリアしているのです。要は凸凹のある力を平均化するために、重い円盤が回る時の慣性力を使おうって話し?
また重量物が回転することで、クラッチを繋げた時の回転を止めようとする力に対抗する力が強くなります。要は運転しやすくなるって話し?
で、こっからは?
何で社外品にするのか?
って話し。
純正フライホイールは乗りやすさ・扱いやすさを優先してそれなりに重量のあるものを使っています。
しかし、乗りやすさ優先した結果、エンジンレスポンスがスポイルされている可能性大なんです。
エンジンに仕事をさせようとした時、エンジンが一番最初に回すのはクランクシャフトとフライホイールだからです。フライホイールが重ければそこでエンジンパワーが食われてしまうんです(主に瞬発力の面で)。
これを軽量化すると、エンジンレスポンスが格段にアップします。
車とバイクのレスポンスを考えてみれば瞭然ですね。バイクは車体が軽いので重いフライホイールは必要ない、故に超絶レスポンスのエンジンになる、って寸法です。
うちのスイスポの場合?
純正フライホイールの時はエンジンが
「モーーーン、モォーーーン」
だったのが?
軽量フライホイールにしたら
「フォーン、フォォーン」
に変化。
そして全域でスロットルに対するピックアップが向上しました。加えて、慣性力が落ちているので、エンジンブレーキの効きが若干良くなりました。
逆にデメリットとしては?
一般的に言われている「発進しづらくなる」のは、通常の状態ではありませんでした。エアコンかけると少しやりにくい。
しかし、高ギア・低回転での登坂と言う限定的なシーンですが、シフトダウンが必要になりました。これは完全にフライホイール軽量化による弊害ですね。
フライホイール入れてみたいな、
って人の参考になれば!
(このブログ読んでる人で車のフライホイール変えようって人はいないかw)
スゲー脱線しました。
そして?
この後の作業ですが?
社外フライホイール
純正クラッチディスク
純正クラッチカバー
こいつらをエンジンに取り付けます。
しかしこの時に最大の難問が発生!
フライホイールとクラッチカバーは、
所定の位置で固定できます。
しかしクラッチディスクについては
カバーで抑えるだけ・・・
つまりディスクは取付位置が、
一定の範囲で動かせてしまうんです。
センタリングが出来ずに取り付けると、
その後、ミッションが刺さりません!
クラッチ交換の一番面倒なポイント。
想像してください!
クッソ重たいミッションを、狭くて作業しにくいエンジンルームに収めて、エンジンとドッキングしようとしたら、シャフトが刺さらない!って悲劇を・・・こうなったらもう一回ミッションどかして、クラッチディスクの位置を調整して・・・ってのを繰り返す?
プライベーターが四苦八苦する、
最大最悪最凶の悪夢が見れる場面ですね。
そうならないためには?
センター出しのためのSST!
スペシャル工具が必要です。
しかし一回のクラッチ交換の為だけに、
お高いSSTを買うのもね・・・
ってことで?
友人のツテで借りてきてもらった、
スゲースペシャルなツール!
クラッチディスク
センター出しの為の特殊工具!
新発売!?
ニューメンドラチェンジャー!
所謂、汎用品なんですが、
適合車種のラインナップ!
マジでィヤベーっす(笑シグマ?ラムダ?
ルーチェ?コスモ?サバンナRX-7?
プリンス(笑
マックスクオーレ?
セレステ?フエロ?レオーネ?ハッチ?
その他・・・
大昔に聞いたことあるかな?
みたいな車種のオンパレード(笑
でもこいつのお陰で、
ミッション載せは一発クリア!
見事、一回のチャレンジで入りました。マスダ自動車商会さん!
ステキな商品をありがとーーー♬
チェンヂャーって(笑
ちなみにこの後は?
今までの逆手順で組み上げていきます。
特記としては?
クラッチラインを外したので、
フルード補充とエア抜き必須!
ウォーターラインも外したので、
ラジエタークーラントも同様!
バッテリーも外したので、
電子スロットルの初期化作業も!
疲れがピークだったのと、
時間が無くてバッタバタだったのと、
真っ暗になっていた関係で、
写真は一切撮ってませんでした(笑
交換作業は問題なく
全てが完了しました。
試走も終えて、終了〜♬総走行距離:93,598km
の出来事でした♬
作業後は?
手伝ってくれた勇者達に、
作業工賃がわりの焼肉を(笑本当にありがとうございました!
私はほぼ作業してません(爆
勇者達がいなければ出来ませんでした。
おかげで、
ようやく気持ち良く走れます!
そんな感謝感謝の作業日記でした♬
実は大失敗が一つ!
やり残しが一つ!
それはまた後日。