たまにいい感じにツボります。
NHKの『歴史探偵』。
今回は戊辰戦争と会津だって!!必見!!
戊辰戦争が話題の場合、切り取り方がどういう風になるのかが毎回ドキドキ・・・たまに、とっても偏った見方とかもある。「新しい時代の流れに逆らった抵抗勢力の末路」みたいな。流石に現代はそういう善悪の付け方はないかな
あ、でも「江戸無血開城のあと、会津藩は新政府軍に対して恭順の意を示した」ってちゃんと解説してあった〜
にもかかわらず、討伐の命が下る。
個人的には、この理由が腑に落ちてない・・・
「革命には血が必要」との、大きな変革に対して会津藩は生贄にされたのか。それとも今まで散々してやられた藩からのタダの私怨なのか。
(ココは自分なりの継続的な研究テーマである)
「でもそんな時に強い味方が現れる!」
(↑ナレーション)
奥羽越列藩同盟だ〜
取材班は小千谷市の朝日山に来てました。
まだここ、発掘調査を続けている人たちがいるんですね。
朝日山は熊が出るから気をつけてね・・・
最近の研究だと、列藩同盟側も兵器の装備は見劣りしなかったことがわかっているらしい。朝日山で見つかっている銃弾が、ほぼエンフィールド銃の弾とのこと。
エンフィールド銃って、同盟軍最強と言われる庄内藩が大量に持ってたやつと一緒だよね。
(っていうか自宅の畑から銃弾が見つかる地域ってのがすごい)
絶対出ると思った。ガトリング砲。
でも、ガトリング砲って、
そんなに強力な武器ですかね?
結構致命的な弱点があるのです。
(1)撃ち手がどこにも隠れられずに、敵から狙い放題。
(2)ドカドカ撃ってると、弾がすぐ切れる。
河井継之助のシンボルみたいになってるけど、
実はあんまり
役に立たなかったんじゃないか
という説が・・・
番組では、「もしかすると会津藩は勝てていたかもしれない」との可能性を披露。
熊本藩が会津藩と通じていたとは、初耳でした。
あとは、母成峠を越えてきた新政府軍に、「こうすれば会津藩が勝てた」というシミュレーションをしていたのが面白かったです。
でもね、局地的に勝てていたとしても、援軍が来ないことにはねえ・・・籠城戦は、援軍が来ることが前提で有効になるものですから。
番組では米沢からの援軍を想定していたけど、米沢かー、、、無理なんじゃないかな〜
後半は、戦後の会津復興の物語でした。
明治20年まで何の開発もされずに放っておかれたという事実は、やはり賊として差別的な扱いを受け続けてきたことに他ならないと思います。
日下義雄さん。なんとなくお名前に記憶があるので、どこかで本を読んだのか、会津若松市のどっかで紹介されていたかもしれない。
もう明治時代の会津地域は苦難の連続ですよ・・・
番組の締めくくり方としては、「勝った方ではなく、負けた方だからこそ判明する事実がある」という結論でした。現代の見方・考え方が、昔とはかなり変わってきたのかなと感慨深いです。
なかなか面白い切り口の番組でした。