突然ですけど、
昔々ニコニコ動画であった「レッツゴー!陰陽師」って一体何だったのでしょう・・・?
ゲームなのかマンガか何かなのか、あの歌が何のために作られたのか、いまだに自分わかっていません。
やべのひこまろって誰なんですか。
ものすごくどうでもいい前置きでした。
賀茂光栄(アシスタント・安倍晴明)と藤原為頼がゆく平安あやかし事件簿、2巻目。
この前、内裏が全焼してしまいましたが、やっと再建されたようです。
※内裏が全焼するなんて相当マズイのではと思いますが、平安時代に何度か内裏は消失しているようです。意外と物騒な時代ですね
この巻では蘆屋道満が登場!!安倍晴明のライバルっぽい存在ですが・・・?
この本では同じく賀茂光栄を師匠と呼ぶ兄弟弟子の関係。光栄や晴明が陰陽寮という公的機関の公式陰陽師なのに対して、道満は法師陰陽師と呼ばれており、民間のフリー陰陽師とも言いましょうか。
もともと蘆屋道満は後世の歌舞伎や浄瑠璃において善人に描かれることが多かったみたいですよ。それが、江戸時代中期の浄瑠璃「蘆屋道満大内鑑」で徹底的に悪人に描かれたために、以後は悪の陰陽師代表格みたいなイメージがついたのだそうで。
でも、みんな仲良く味方って、あんまりお話が盛り上がらないわよねえ・・・まあ、晴明と道満は同じ陣営でもお互い張り合っているところはありましたが。
ところで世情はだんだん不穏な気配になってくるんです。
絶大な権力者であった藤原師輔が急逝。強引な人柄ではあったけど、大きな礎を失ってなんだかんだで政は停滞気味です。
そして、優れた霊能力で都を守ってきた大巫女が老衰のため死去。この隙をチャンスとして攻撃に転じてくる、光栄たちの最大の敵・菅原道真(の怨霊)・・・
百鬼夜行に出会って、為頼が魂を抜かれてしまった!
昏睡状態の為頼に、道満は「泰山府君祭」を行い、為頼の魂を呼び戻そうとします。
泰山府君祭とは、人間の生死に働きかける秘技ですと。あの世とこの世を繋ぐわけなので、とっても危険な予感
なかなか激しい戦いになりました。都がぶっ壊されていたかもしれない。危なかったですよ。
しかし何度も何度も内裏が焼けるのは全部菅原道真の怨霊のせいって・・・やっぱりそれは可哀想だと思いました。(濡れ衣も含まれる気がする)
後世の一条帝により、北野天満天神の勅号を贈られて神格化されることで、北野天満宮が成立。これで道真の怨霊は鎮まった・・・のかな?
めでたしめでたしの大団円で幕を閉じたお話でしたが、このシリーズはあと一冊出ているんですよねえ。続くのか、はたまたスピンオフっぽいのか。
また読んだら感想をあげようと思います。
〜おまけ〜
五十六の生原酒
長岡駅前の酒屋さんで購入。限定100本て、得した気分だ