ついに、というかやっと、というか
中国国家統計局が
人口減少を発表しました。
中国総人口、22年末61年ぶり減少 止まらぬ出生減
(日経新聞)
こちらは少し前の記事ですが
こちらも参考にすると色々見えてくると思います。
2020年の人口センサスで見た中国経済の課題― 労働力の減少と地域間の移動を中心に ―
(独立行政法人経済産業研究所)
人口センサスの方の記事で
中国の専門家の方が
2030年までに人口減少の転換点が来る
と話していましたが
これだけ早く減少に転じるとは
思っていなかったかもしれませんね。
私が人口センサスの10年前(2010年)との比較を見て
気になったのは年齢別構成です。
0-14歳の割合が16.6%→17,9%
15-59歳の割合が70.1%→63.4%
60歳以上が13.3%→18.7%
つまり、子供の割合はそれ程伸びず
年寄の割合が増え
労働者の年代の割合が減った
という事が見えてきます。
私の解釈ですが
一人っ子政策を実施したのが1979年
つまり現在44歳になっています。
2015年から規制を緩めましたが
その時点で最初の"一人っ子"の世代は36歳
結婚していて二人目を作れるとなったとしても
はいそうですか、と作れる世代ではなくなっている
というケースが多いのではないかと思います。
つまり、先行きはかなり厳しいかも。
年金暮らしの年寄の割合が更に増えて
労働者の割合が減っていくので
国の経済としてもかなりの早期に
厳しくなるのではないかと思われます。
少し前から、中国の将来として
日本を上回るペースで
ハイパー高齢化になるだろう
とは予想されていたので
それが現実の数字として出てきた
という事だと思います。
経済的に優位に立てている今のうちに…
とヤバい行動を取りかねないので
こちら側も適切な対応を
進めていければと考えています。