騎手と騎乗馬とのマッチングについては(正確ではないかもしれませんが)、かつては騎手が自ら厩舎回りをして依頼を取りつけていたようですが、現在はエージェントによる仲介という形にあるようです。
因みに武豊の騎乗依頼仲介者(エージェント~JRAへの届け出制。)は元競馬予想紙の記者であった豊沢さんという方で、ルメールもこの豊沢さんが仲介をしています。
さて、ユタカさんはアドマイヤや社台からの騎乗依頼も来ず、長い低迷状態が続き、辛い時期がありました。
そんな時、折しも親交のあった作家の故伊集院静氏から「一生懸命真面目にやればいい。堂々としていればいい」との言葉が掛けられた。ユタカさんはその言葉に心を強くしたという。(もう、迷うものか…。)
そうした中、もちろん武豊を支持する馬主さん達もあってその後、キズナやキタサンブラックなど並みいる名馬とも巡り合い徐々に復活への道のりを歩み始めます。今日のドウデュースとの目覚ましい活躍はいうまでもなく頼もしい限りです。
そして社台との関係も風向きの変化が…。社台傘下のクラブのレース服による騎乗がポツポツ増えつつある今日この頃なのではないでしょうか。
※1 2007年の皐月賞のアドマイヤマーズの騎乗(1番人気で4着)、直後の香港クイーンエ
リザベスⅡ世Cでのアドマイヤムーン(3着敗退)の騎乗(両ケースとも後方待機で直線伸びず)
を巡り近藤オーナーが激怒、以後アドマイヤの騎乗依頼は来なくなった。
※2 2010年ジャパンカップ、スミヨン騎乗のブエナビスタが直線で斜行、武豊騎乗のロー
ズキングダムの走行を妨害し長い審議の後、ブエナは2着に降着、ローズが1着となった。こ
の裁定が武豊の進言により下され、それを社台関係者が耳にしたとされる舌禍トラブル(週刊
誌報道)やその後の社台傘下の何頭か有力馬の重賞敗退での騎乗を巡り、社台の重鎮吉田照哉
氏の憤慨を招いた、とされる。