新作は、『シャッター・アイランド』の女性版みたいな感じか。
でも、今までのルヘインと違うと書いてあるのでどんな風になることやら。
イケイケなルヘインが読みたいんですけどね……
イケイケは映画『夜に生きる』を観て堪能します。
ダイエットの方法はひとそれぞれで、何冊も本がでている。
しかし結局どの本も書いてあることは同じで、インプットを少なくして、アウトプットを増やす以外にない。時間の概念を入れて長期と短期みたいな事までやると、在庫管理と同じような感覚になる。
自分に都合のいいものを選んで、あとは実践あるのみ。私はこれを読んで始めました。
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自分の場合は、インプットの面ではあまり気にしていない。
朝、昼、晩とそれなりに食べる。おやつも食べる。
強いて気にしている事と言えば、たんぱく質だけは多めにとるようにしているくらいか。
プロテインも飲んだりしている。
アウトプットの面では、ジムで筋トレと有酸素運動をするようにした。
半年みっちり通ったというより、仕事が忙しくない時に行っただけで、結構、体重減るものです。
運動を継続する事の重要性に改めて気づいた次第。
あとは体組成計でこまめに記録をとって確認することか。
筋肉が落ちて痩せるのと脂肪が落ちてやせるのとでは全然違うので筋肉が落ちていないか毎回確認しました。
記録をとることは意外と大切で、ダイエットするうえでモチベーション維持に効果がある。
最近では、脂肪燃焼が効率的にできる心拍数で運動できるように活動量計も取り入れてジョギングとかしている。
もうあと3kgくらいは脂肪を減らし、1kgくらい筋肉増やせば、来年には腹筋割れているかな。
逆らえない運命だと分かっていても、それに抗い激しく燃えて、でも最後には散る。
私のノワールのイメージはそんな感じだが、今年は、そんなノワールの逸品が二冊読めた。
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パルプノワール時代のカルト的人気を誇る作家。『炎に消えた名画』なんかを読んでみると凄くインテリな内容でびっくらこかされるが、本書も負けず劣らずびっらりこかされる。
世間に背を向け、ダイナーのコックとして安い賃金で働くハリーは、ある夜、酔っ払った女を介抱する。女の名前はヘレン。過去から逃げるように酒に走る二人は、自然と互いに惹かれあい愛を交わすようになる。愛する人を得て再び昔の真っ当な生活に戻ろうとするハリーは、かつて画業に携わっていた経験を活かし、ヘレンのモデルに絵を描くことで今の怠惰な生活に区切りをつけようとする。
周りの人もそんな二人に親切に接するのだが、しかし、ヘレンはアルコール中毒から抜けきれない。事態は一向に良くならず、生活は苦しく、幸せだった二人の生活は早くも暗雲が立ち込める。
やがて、二人は心中を決意。ハリーはヘレンの首を絞めガス自殺を図るが、命を取り留め警察に捕まる。
どこまでも悪い方向へどんどん転がっていくどん底小説だ。ハリーには、幸せになれる要素や転機があるが、それを選ぶことができない。実に残酷なはなしだ。自分で起こした行動に死刑を望むも、運命の悪戯でそれさえかなわない。責任に縛られるのが、嫌で全てを一度捨てた男が、逆に自由というものに不快を感じる皮肉な展開になる。
なにもかもがリセットされ、愛する人も失い、死ぬこともかなわなかった男は雨のなか一人、孤独に旅立つのだが、強烈な「最後の一撃」が待ち構えている。
男女の破滅型恋愛話であり、絵画の話、画家が主人公である点、そして、この仕掛け。まるで連城三紀彦読んでいるみたいな感覚に陥った。
このラスト二行はかなり有名で、翻訳される前からミステリマガジンで紹介されていた。(一つは若島正さんのエッセイ。もう一つはノワール全集を作ろうみたいな企画のなかで)面白そうだから是非とも読みたいなと思っていたので今回の翻訳はかなり嬉しかった。(扶桑社さん有難う!)
もちろんネタはわってはいないが、なんとなく紹介内容から「ああ、ひょっとしてハリーは○○なのかな」と途中で気がついた。気がついてみるとウィルフォードはかなり伏線を作中にいろいろ敷いている。労働者たちのあざけりの台詞やマンションの住人の失礼な発言なんかはかなり直接的だ。巨大なピアノの夢もハリーとヘレンのことを見事にイメージ化している。ウィルフォードは、他のパルプノワール作家とはやはりちょっと違ったセンスの持ち主だったようだ。
もう一つは、最近よく訳される北欧系作家の代表格ジョー・ネスボの逸品。レオナルド・ディカプリオ映画化ってホントかいな。
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これは作品のなりたちから面白い。
もともとは、売れないパルプノワール作家トム・ヨハンセンが70年代に『その雪と血を』と“Midnight Sun”という二つを書いたという体で発表し、そのヨハンセンが主人公となって誘拐事件に巻き込まれるスリラー“The Kidnapping”をネスボ名義で書くという仕掛けだったらしい。(結局、ややこしいのですべて、ネスボ名義になった)
裏の世界で悪いことするには不器用でポン引きをするにも女性に優しすぎて向かないオーラブ・ヨハンセンが唯一、得意とすることは「始末」すること。
麻薬売人のボスの命令で次々と単純な殺しをしてきたオーラブが今回、依頼されたのは売人の妻を殺すこと。しかし、女に優しいオーラブはこのターゲットに恋をしてしまうことに。
夫の留守を利用して若妻が、男を連れ込み激しくファックする所を観察したオーラブは、まずは浮気を相手の男を殺すことを決め、実行する。しかし、それはボスの血のつながった息子だったから、さあ大変。
本来のターゲットと手を取り合って逃げ出し、ついにはボスを抹殺するために敵対組織に計画の売り込みをはかる。はたして、恋する二人の運命は? と言ってももう分かりきった事だけど、事態はぐるぐる回って地獄に落ちていく。
ジム・トンプソンの主人公たちが、自分の都合のよい物語を語るように、オーラブも自分の都合のよい物語で終盤〆にかかる。しかし、オーラブには自覚がある。悲しい程に自分を自覚しているから、読んでいるこちらも辛くなる。しかし、ネスボはトンプソンと違って最後に三人称で「物語」をきっちり閉じてくれる。決してオーラブの独りよがりな妄想ではなかった事がすこし救いになる。
それにしても「ディスクレシア」なんてあまり聞かない病気を扱ったミステリを一年で二回も読むなんて……。
そのもう一つはスティーヴン・ハンター『我が名は切り裂きジャック』なのだが、これはこれで服部まゆみ『一八八八切り裂きジャック』と並べて感想を書きたいのでまた次回。
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最近のお気に入りはジュリアン・バーンズ。
ジュリアン・バーンズ=ダン・キャヴァナーは、読者を悶絶させる作家だ。
『顔役を撃て』では描かれる拷問に震え、『終わりの感覚』で主人公の悔恨に身もだえする。
上手い作家だなと思う。シリアス・ノヴェリストでありながらミステリ大好きっ子で下世話なスリラーを書いちゃうあたりは、好きにならずにいられない。
『終わりの感覚』は、初めて読んだジュリアン・バーンズの本だ。
ブッカー賞受賞といううたい文句より「このミス」でベスト10内に入っていたので、気になっていた。
読んでみると悶絶するような内容だった。
アントニー・ウェブスターは、学生時代を経験し、平凡な結婚と離婚を経て、禿げあがり、今では穏やかな引退生活を送る。人生の終わりが近づき、彼は自分の人生を振りかえるような手紙を受け取る。
発端は学生時代の友人たち、中でも少々影があり、群を抜いて優秀だったエイドリアンとの思い出が鮮やかによみがえる。
しかし、彼とは辛い別れをすることになる。
アントニーはブリストル大学時代、同じ大学に通っていた女性ベロニカと付き合う。しかし、彼女の家での不愉快な思い、自分に身体を許してくれない焦れったさと馬鹿にされている感覚が積み重なり、別れることになる。
しかしベロニカは、アントニーと別れたあと、あろうことかケンブリッジ大学で優秀な学業を修める将来有望なエイドリアンとつきあいはじめる。
アントニーは当てつけのようなベロニカの行動に不快になり、疎遠になりつつあるエイドリアンとの友情にも終わりを予感しつつ、彼らに皮肉の手紙を送る。
自分の人生から二人を締め出し、半年のあいだアメリカへ放浪の旅にでたアントニーは新鮮な気分で帰ってきたのだが、待ち受けていたのはエイドリアンの自殺の知らせだった。
友人の自殺から四〇年以上の月日が流れ、ある日見知らぬ弁護士から手紙が届く。
それはかつての恋人だったベロニカの母親の死に、彼女の遺言で500ポンドとエイドリアンの日記がおくられたのだ。
一度しか会ったことない人物からなぜ? 小額の遺産が送られたのか?
しかも、娘の恋人だった人物の日記をなぜ母親がもっているのか? エイドリアンが残した謎の数式の正体は? なぜかつての恋人ベロニカは振った相手アントニーを憎むのか?
謎を解くべく行動を始めたアントニーは、自分の言動が、取り返しの効かない状態に追いやってしまったことを知ることになる。
カズオ・イシグロと連城三紀彦を足して二で割ったような話。これは凄いわ。えげつないわ。
子どもの頃からエピソードがすべて結末への伏線となる。この作り込みは、バーンズに「本格ミステリ」の精神があることを示している。
物語の根本テーマであるエイドリアンが少年時代に語る歴史解釈の問題も、エイドリアンの自殺の原因を突き止める「探偵役」アントニー・ウェブスターのありようと直結するあたりも緊密で抜かりない。
「累積があり、責任がある。その向こうは混沌、大いなる混沌だ。」
綸言汗の如し。こんなに身につまされるというか、自分の言動も気をつけな……あかんな。







