【愛知県】泡沫候補のドンチャン騒ぎ【知事選】 | 独立直観 BJ24649のブログ

独立直観 BJ24649のブログ

流行に浮かされずに独り立ち止まり、素朴に真っ直ぐに物事を観てみたい。
そういう想いのブログです。

 昨年の参院選では、参政党および同党支持者がしきりに街頭演説の模様をTiktokなどで配信していた。

 こんなにも街頭演説に人が集まっているぞ、と言いたげだ。

 そして、票が少ないのはおかしい、不正選挙だ、というところに通ずるように思えた。

 

 

 

 

 

 5日、愛知県知事選挙だった。

 当然ながら、大村秀章氏の圧勝だった。

 

 

 

 

 

「愛知県知事選 現職の大村秀章氏 4回目の当選」 NHKニュースウェブ2023年2月6日

 

「現職と新人の合わせて6人の争いとなった愛知県知事選挙は、無所属の現職で、自民党愛知県連、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦した大村秀章氏(62)が4回目の当選を果たしました。

愛知県知事選挙の開票結果です。

▽大村秀章 無所属・現 当選 145万2648票
▽尾形慶子 無所属・新 25万1263票
末永啓 無所属・新 13万374票
山下俊輔 諸派・新 12万3940票
▽上原俊介 無所属・新 10万3883票
▽安江朗 無所属・新 8万8981票

自民党愛知県連、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦した現職の大村氏が、新人5人を抑えて4回目の当選を果たしました。

大村氏は愛知県碧南市出身の62歳。

平成8年から衆議院選挙に自民党公認で5回連続で当選し、厚生労働副大臣などを務めたあと平成23年の愛知県知事選挙で初当選しました。

選挙戦で大村氏は、経済成長や福祉の充実など3期12年の実績を強調するとともに、去年開園した「ジブリパーク」を起爆剤とした観光振興や、スタートアップ企業への支援を通じた経済の活性化などを訴えました。

そして推薦を受けた各党の支持層を固めたほか、いわゆる無党派層からも幅広く支持を集めました。

 

大村氏は、「率直にありがたくうれしい気持ちでいっぱいだ。選挙期間中、県内を隅から隅までめぐり多くの意見をいただいた。引き続き、家計への支援や中小企業対策、農林漁業者への支援をしっかりタイムリーに講じていきたい。日本の成長エンジン、トップランナーとして駆け抜けて、日本一元気な愛知、躍動する愛知を作っていきたい」と述べました。

投票率は36.43%で、過去5番目に低い投票率となりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 4位の山下氏は、チャンネル桜を見ている人には馴染みがあるかもしれない。

 山下氏は、昨年の参院選で、チャンネル桜新党の新党くにもりから立候補予定だった。

 しかし、同党がウイグルから帰化したグリスタン・エズズ氏を擁立しようとしたところ、帰化一世の立候補は認めないと山下氏は反対

 山下氏は同党と袂を分かった(離党?)。

 山下氏は無所属での出馬となった。

 

 

 

 

 

 

「【新党くにもり】山下俊輔【帰化人の出馬に反対したらクビになりました!参院選2022】」 YouTube2022年6月7日

<動画説明欄>

「愛知の戦う愛国者・山下俊輔さんの「新党くにもり」での最後の街頭演説です。新党くにもりが、いきなり帰化一世の出馬を発表!山下氏はこれに反対。その後、山下氏の参院選出馬公認が取り消しされました。これはダチョウ倶楽部だと「おいおい!聞いてないよ!」状態でしょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 大村氏は圧勝したが、自民党支持層から人気が高いわけではない。

 自民党が苦しい時に出ていって河村たかし氏と組んだ裏切り者であり、また、愛知トリエンナーレの件もある。

 自民党支持層からは、「山下さんに投票しようかな」という声を聞くこともあった(もちろん冗談)。

 山下氏は、一昨年の南区での名古屋市議補欠選挙にも立候補しており(落選)、選挙を重ねている。

 そんな山下氏だが、なんと、末永啓なる候補者に後塵を拝してしまった。

 「しゅんすけ」繋がりで上原俊介氏に票を食われたのが痛かっただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この末永という候補者は、元春日井市議で、反ワクチン論者だ。

 「愛知から日本を、取り戻す。」というスローガンを掲げているが、自民党や故・安倍総理大臣とは全くの異質だ(選挙公報 https://aichi-2023chijisen.jp/pdf/election.pdf)。

 彼の政見放送を見たが、陰謀論にまみれて酷いものだったという印象が残っている。

 共産党がまともに見えるような人は勘弁願いたい(ちなみに、共産党が推薦した尾形氏は尾形氏で、「食糧輸入は甘え。オーガニックで食料自給率100%」みたいな主張をするキワモノ。)。

 末永氏の妻は、上掲の読売新聞記事で、山下氏の下に位置している、NHK党の末永友香梨氏らしい(現在は浜田聡参院議員の公設秘書で、東京勤務)。

 ただ、今回の県知事選では同党の支援は特に見えなかった。

 ごぼうの党の関与が目立っていた。

 同党の奥野卓志氏もメイウェザー選手に無礼を働いたトンデモだ。

 

 

 

 

 

 

上掲読売記事 参院選結果

 

 

「「ごぼうの党」奥野卓志代表、メイウェザーへの“花束投げ捨て”騒動を謝罪「申し訳ありませんでした」」 スポーツ報知2022年9月29日

 

「 政治団体「ごぼうの党」の奥野卓志代表が29日、ユーチューバー・ヒカルのYouTubeチャンネルに出演し、25日に行われた格闘技イベント「超RIZIN」でプロボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)へ花束を投げ捨てた件について、謝罪した。

(後略)」

 

 

 

 

 

 

 

 この末永氏だが、大村氏への妨害行為が酷かったと聞く。

 支持者の中には「大村が妨害した」などという声を上げている者もいるが、大村氏が末永氏を妨害する必要などない。

 末永氏が大村氏への「当たり屋」のごとき行為をしていた。

 現場にいた人から、末永氏は場所の譲り合いにも応じないし演説も妨害するし、酷かったと聞いた。

 おそらく末永氏の狙いは、大村氏を挑発して売名するところにあるのだろう。

 大村氏は末永氏を選挙妨害で訴えることもできるだろうが、訴えずにスルーするものと思われる。

 

 

 

 

 

「反ワクチンに根拠なし 河野デジタル相が演説」 産経ニュース2023年1月29日

 

「河野太郎デジタル相は28日、名古屋市で街頭演説し、新型コロナウイルスのワクチン接種に反対する運動について言及した。「運動を行っている方々のほとんどは科学的に根拠のない話を繰り返している。デマを通じて接種を妨げるのは慎んでいただきたい」と述べた。

河野氏は愛知県知事選で自民党県連が推薦する候補の応援のため、演説した。周辺では別の候補の支援者が接種に反対する趣旨の主張を大音量で訴えていた。河野氏は「他人の言動を妨げてまで主張するのは民主主義にもとるのではないか」と指摘した。

河野氏は接種推進の担当閣僚を務めた経緯がある。」

 

※ 「ワクチン接種に反対する運動」は、末永氏を指している。河野氏に向かって「人殺し!」などという罵声が浴びせられていたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 開票直後に当確が出て、「不正選挙」などと声を上げている人が散見される。

 何を根拠に他候補が大村氏を倒せると思っているのか。

 昨年の参政党を思い返すに、街頭での盛り上がりか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、街頭での盛り上がりなど、刹那的な見せかけに過ぎない。

 地力とは、こういうところに表れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは公示日翌日の公設掲示板だ。

 1日で全ての公設掲示板にポスターを貼れたのは、大村氏と尾形氏だけだ。

 そして、この2人が1位・2位だ。

 上でチャンネル桜に触れたが、平成26年の都知事選で、田母神俊雄候補の選対本部長を務めた水島総氏が、

「1日で全ての公設掲示板にポスターを貼れた。組織力を示せた。誇らしい。」

という旨を述べていた覚えがある。

 ポスターを貼れることがそんなにすごいことなのかと、当時はよくわからなかったが、こうして見ると、わかるものがある。

 当たり前のように全ての公設掲示板に1日でポスターを貼る。

 それは組織力のなせる技だ。

 現に、今回の県知事選では、安江氏のポスターを見ることが一番少なかったが、安江氏は最下位だった。

 地に足の付いた力がない。

 吹けば飛ぶあぶくのような支持。

 まさに、泡沫候補だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 末永氏に限らず、近年のキワモノ候補者を思うに、供託金を上回る価値の宣伝効果を見出しているのだろう。

 選挙が泡沫候補のドンチャン騒ぎの場に使われるのは好ましくない。

 かつて私は供託金は引き下げた方がよいと考えていたが、こういう現実を見ると、逆に引き上げた方がいいのかもしれない。

 スシローもそうだが、問題を起こす利用者が現れれば、対応を考えざるを得なくなる。